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烈空戦騎ガイレイジャー2【集結・7人の勇者たち】

1 :ガイレイジャープロジェクト:2006/10/03(火) 16:33:38 ID:7hGLKpt80
「烈空戦騎!それは伝説の武装神!!
ガイレイジャー!それは熱き魂をもつ勇者たち!! 」
ガイレイジャーについていろいろ書き込んでいくスレ第2弾です。
引き続き応援よろしくお願いします。

過去スレ
烈空戦騎ガイレイジャーいろいろ
http://tv7.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1144488112/

関連スレ
烈空戦騎ガイレイジャーのおもちゃ
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/toy/1137943833/


2 :ガイレイジャープロジェクト:2006/10/03(火) 16:34:49 ID:7hGLKpt80
第24章戦士の誇り

 沖に出ようとするガードランダーを止めるために凱零刃と飛竜部隊は攻撃を繰り返していた。しかしランダーの進行は止まらず、太平洋沿岸に出てしまった。
 「あいつ、太平洋の中心で爆発する気だ」
 「どうします隊長、このままではこの地域は消滅してしまいますよ」
 「だが我々にはこうするしか方法がないのだ。中にいるガイレイジャーブラスが邪弾の爆発を止めるまでの足止めをな」
 三機の飛竜は飛行しながらランダーの足止めを繰り返した。凱零刃もこれ以上進ませないようにランダーを取り押さえた。
 「どうしたんだブラス、失敗したのか?」
 マックスはブラスがなかなか帰ってこないのを心配し始めていた。
 「失敗しても帰って来いっていったはずだぞ…」
 「そんなに心配だったら大樹さんも中に入れば良いじゃないですか」
 そんなマックス=大樹に、カイン=海は言葉をかけた。
 「しかし、私がここを離れるわけには…」
 「大丈夫、ここはおいらが抑えておくよ。だから大樹さんは中に入って遼さんを助けてくるんだ」
 「…分かった、ここは頼んだぞ」
 マックスはランダーの中に入ろうとした。しかし何者かがそれを止めた。
 「ここは私が行こう。君は残って巨人を止めておいてほしい」
 「ジェネシス…!なぜ止めるんです?」
 「私のほうがこの中のことを詳しく知っている。それに彼に渡したいものがあってね」
 ジェネシスは持っていた紋章のレリーフをマックスにみせた。
 「これって…、古文書に載っていた…」
 「そうだ、これはかつての仲間が持っていたものだ。このレリーフは持ち主の残留思念が残っている。ある人物に力を受け継いでもらうために…!」
 「それって…あいつが?」
 ジェネシスはゆっくりと頷いた。
 「それではいって来るよ。君達は巨人の足を止めてくれ、いいね」
 「あ、気をつけて」
 ジェネシスはブラスが開けた出入り口から進入していった。

3 :ガイレイジャープロジェクト:2006/10/03(火) 16:36:35 ID:7hGLKpt80
 そのころ邪弾を破壊するために戦っていたブラスは、大勢のドクロ兵をやっとのことで倒す事に成功していた。
 「はあ…はあ…、これで最後か。後は邪弾を破壊すればいいんだな」
 ブラスは邪弾装置に近づこうとした。しかしそこへ一体のドクロイドが現れて、邪弾に近づくブラスを殴り飛ばした。
 「ぐわあああっ!」
 飛ばされたブラスは壁に当たり、そのまま倒れてしまった。
 「邪弾を壊すつもりなら止めておけ。お前には壊すどころか指一本触れることは出来ん」
 立ちはだかったのは普通より一回り大きいゴリラ型のドクロイド…、クエイカーコングだった。
 「そこをどいてくれ。お前だって命は惜しいんだろ?」
 「俺はシュペルター様の忠実な僕。あの方が死んでも倒せといわれれば実行するのみ」
 クエイカーコングの言葉にブラスは何かを感じていた。
 『こいつ、マジで本当のこと言ってやがる…。かといって正面から倒せる相手じゃないのは目に見えてるしな…。どうするか…』
 ブラスは立ち上がると、コングに技をかける機会を伺ってみた。
 「どうした、そんなに俺が怖いか?遠慮しなくてもお前の方からかかってきてもいいんだぜ」
 『あいつの口車に引っかかる俺じゃねえよ。ここは間合いを取りながら奴の隙を見つけるとしよう』
 ブラスは少しずつ距離を縮めながら反撃の機会を待った。しかし相手は攻撃を仕掛けるどころかこちらからの攻撃を待っている様子だった。
 「攻撃しないつもりか?そうしているうちに邪弾のタイムリミットはすぎていくんだぜ…。さあ、どうするつもりだ?」
 『たしかに時間がないのは分かってるんだが、この状態じゃ攻撃の隙ができない。どうする、こちらから仕掛けてみるか…』
 ブラスは少しずつコングに近づいていき、技を出す隙を探し始めた。こちらから仕掛けるためにはぎりぎりまで間合いを詰めないといけない。そのためには少しずつ近づいてから、一気に勝負を決めないといけないのだ。
 そしてコングの腕が上へ上がったそのとき、ブラスは必殺技を仕掛けた。

4 :ガイレイジャープロジェクト:2006/10/03(火) 16:37:34 ID:7hGLKpt80
 「ダブルバーニングスラッシュ!!」
 二つの炎の刃がコングに近づいて切り裂こうとした。しかし刃はコングの身体を切り裂くどころか、上に上げたはずの片手で受け止められてしまった。
 「こんな小細工でこの俺を倒せると思ってるのか?」
 なんてこった、と、ブラスは心の中で思った。不意打ち戦法が上手くいかなかったのだ。もはやコングには致命傷を与える事は難しくなってしまった。
 「くっ、ここまで来て打つ手がないのかよ!!」
 そのとき、何者かが二人の間を割って入ってきた。ブラスの後を追ってはいってきたジェネシスだった。
 「ミツキ…いや、ジェネシス!どうしてここに?」
 「詳しい説明は後だ。それより君に渡したいものがあってここに来たんだ。受け取ってくれるかい?」
 そう言ってジェネシスは月で手に入れたエンブレムをブラスに渡した。
 「…こんなときにプレゼントなんて…」
 「そうじゃない!これは前の大戦で女神ヴィーダを護った勇敢な戦士が残した天空のエンブレムだ。このエンブレムは選んだ人だけが使いこなす事が出来るアイテムなんだ。それに選ばれたのが君なんだ…!」
 「つまりこれでパワーアップが出来るというわけだな?」
 「まあ、そういうことだな。とにかくこのピンチを切り抜けるにはこれを使うしかない。出来るな?」
 「ああ、やってやるさ!行くぞ!!」
 ブラスはエンブレムを天にかざした。しかしパワーアップするどころか何も変化はおきなかった。
 「一体何のつもりだ?」
 コングも呆れ顔になってブラスを見ていた。
 「…何も起きないぞ、どうなってるの?」
 「おそらく何かが足りないんだろう。目覚めさせる何かが…!」
 そう言っているうちに、コングの方から攻撃を仕掛けてきた。
 「いい加減にしろ!お前たち、俺をおちょくるつもりか?」
 「やべ、本気で怒り出したぞ」
 「しょうがない、ひとまずこの部屋から出る事にしよう。それからでも反撃するのは遅くない。いったん引くぞ」
 二人は邪弾がある部屋を出る事にした。

5 :ガイレイジャープロジェクト:2006/10/03(火) 16:38:30 ID:7hGLKpt80
 「どうして何も起こらなかったんだ?」
 別の部屋へ非難した二人は、ひとまず変神を解いて休む事にした。
 「まだそのときではないんだろう。それよりもまずは邪弾を安全に停止させる方が先だ。このままでは時間が来て爆発が起きてしまうからな」
 「でも、どうやって止めるんだよ?あいつがそこにいるうちは手も足も出せねえぞ」
 「私に考えがある。さっきのドクロイドの動き、何か引っかからないか?」
 遼はさっき、コングの行動に何か変化があったかを思い出してみた。
 「あのとき、エンブレムをかざしたときに怒り出したよな。もしかして…」
 「そうだ。あいつは気が長いほうじゃないみたいだ。そこを付けば何とかなるかもしれない」
 「そうか、あいつを怒らせればいいわけだな。で、どうやって怒らせればいいんだろう?」
 「手っ取り早い方法としては、相手をいらいらさせる行動を取ればいいんだ。そうすれば相手も他の事に目が行かなくなるはずだ。その隙に邪弾のコントロールを破壊すればいい」
 「じゃあ、作戦を実行しようぜ。ぐずぐずしてるわけにいかないからな」
 二人はチェンジャーを天にかざし、ガイレイジャーに変神した。そして再び邪弾ルームへと走り出した。

6 :ガイレイジャープロジェクト:2006/10/03(火) 16:39:30 ID:7hGLKpt80
 そのころ外ではガードランダーが急に動かなくなったために、マックスたちは警戒を強めていた。
 「動かなくなってるけど一体どうなってるんだ?」
 外で待機しているフォルスたちは痺れを切らしていた。
 「ブラスたちが邪弾を停止出せたんですよ」
 「いや、それにしては様子がおかしい。それに停止させているなら連絡があってもいいはずだ」
 様子を伺う凱零刃とダルクリアン、そして飛竜部隊。そのとき、急にランダーが動き出したかと思えば、背中から無数のワイヤーを打ち出してきて、背後にいた飛竜部隊を攻撃してきた。
 「しまった、早く退避するんだ!」
 しかし時すでに遅く、3機あるうちの2機が撃墜されてしまった。隊長機は何とか避ける事が出来たが、もはや戦闘は続行できなくなっていた。
 「大樹さん、飛竜が!」
 飛竜撃墜を目の辺りにしたカインは嘆くように叫んだ。
 「まだ大丈夫だ。わたし達が抑えている限り食い止めるは出来るはずだ」
 「そうだぜ」
 ダルクリアンにいるフォルス=疾風が元気づけるように言った。
 「俺たちが踏ん張れば何とかなるからな。今はあいつを信じようぜ」
 「…そうだな、みんな、何とかしてこいつを食い止めるんだ」
 二騎の戦騎と飛竜は暴走するランダーに立ち向かって行った。

7 :ガイレイジャープロジェクト:2006/10/03(火) 16:42:23 ID:7hGLKpt80
 ブラスとジェネシスは再び邪弾格納庫に侵入し、クエイカーコングに立ち向かった。
 「何も考えずにやってくるとはいい度胸だな。いいだろう、束でかかって来い!」
 威張るコングを尻目に、二人は作戦を実行するために二手に分かれた。
 「さっきの通りにあいつを引き離してくれ。その隙に俺が邪弾コントロール装置を破壊する」
 「分かった。ムチャだけはするなよ」
 さっき話した作戦とは、まずジェネシスが囮になりコングをいらいらさせてこちらに引きつかせる。その隙を見てブラスが邪弾システムを破壊して邪弾を完全に停止させる。こうする事で邪弾の爆発を防ごうという作戦である。
 さっそくジェネシスはコングを怒らせるために挑発をしてみた。
 「お前、シュペルターに信頼されてないんだろう?あいつは平気で人を裏切るからな」
 「一体どういうことだ?あの方がこの俺を裏切るなんてそんな事はないはずだ!」
 「果たしてそういえるかな?お前はあいつのことをどの位知っているんだ?あいつは一皮向くと残虐なことを平気でやるからな。お前だって切り捨てられるかもしれないんだ」
 ジェネシスの口車に、コングはまんまとひっかった。
 「あの方の悪口を言う事は…、許さん!」
 『どうやら上手く言ったみたいだ、それにしても単純なやつだな』
 怒ったコングをジェネシスは奥のほうへおびき寄せる。その隙にブラスは邪弾コントロール装置を破壊するために駆け寄った。
 「よっしゃ、この隙にコントロールシステムを壊させてもらうぜ」
 ブラスは邪弾につながっているケーブルを切断して爆発を止めようとした。しかしケーブルを切断したくらいではタイマーは止まらなかった。

8 :ガイレイジャープロジェクト:2006/10/03(火) 16:43:10 ID:7hGLKpt80
 「まずいな、どうやって止めるんだ?」
 ブラスはブレイダーで手当たりしだい装置を破壊していった。しかし破壊しても止まるどころか邪弾のタイムリミットは急激に進んでいった。
 「あと10分かよ!どうするんだ!?」
 慌てるブラス。それを見たコングがジェネシスの腕をつかみながら言い放った。
 「こんな事をしたところで邪弾は止まらんよ。何せ爆破装置はすでに設定を解除できなくしてあるからな!」
 それを聞いた二人は青ざめてしまい、今までやってきた事が無駄という事を悟ってしまった。
 「うかつだった、中に入れば解除できると思っていたのに…」
 「これじゃ、俺たちがやってきた事は無駄だっていうのかよ?俺は諦めねえぞ、最後の最後まで諦めるわけにはいかねえんだ!」
 そのとき、腰につけていたエンブレムが光りだし、ブラスの手のひらにひとりでに乗った。
 「…今頃かよ、待たせやがって…!」
 エンブレムは輝きを増し、何かの武器へと変化していった。
 「これは一体?」
 「こ、これは、選ばれし者だけが振るうのを許される伝説の武器、『エレメンタルカリバー』!!」
 ジェネシスは驚いていた。伝説の武器がブラスの手に握られていたのだから。そしてエレメンタルカリバーの光はブラスを包み込んでいった。
 …気が付くとブラス=遼はガイレイチェンジャーを渡された場所に立っていた。そして目の前に善神ヴィーダが現れ、彼にメッセージを送った。
 『ブラス、あなたは伝説の勇者に選ばれた烈空の戦士です。彼の意思を受け継いでエレメンタルブラスへと生まれ変わるのです。
さあ、エレメンタルカリバーを天に掲げて叫びなさい、烈空武装神化と!!』
 ヴィーダの声に応えてブラスは叫んだ。
 「烈空武装神化!!」
 ブラスがそう叫ぶと光が鎧になり、新たな姿へと生まれ変わらせた。 「勇ましき伝説の精霊神!ガイレイジャー・エレメンタルブラス!!」
 灼熱のコロナを見に包み、光の中から出現するエレメンタルブラス。ついに遼は伝説の勇者になったのだ。

9 :ガイレイジャープロジェクト:2006/10/03(火) 16:44:33 ID:7hGLKpt80
 「エレメンタルだと…!こんなハッタリが俺に聞くとでも思うか!!」
 コングはジェネシスを横に投げ飛ばすと、エレメンタルブラスに突進していった。 
 「あんた、芸がねえよ。こんなので俺が倒せるのかよ!」
 突進してくるコングをエレメンタルブラスは片手で止めた。そしてそのまま突き飛ばした。
 「さっきの苦戦ぶりが嘘のようだぜ…!これならあいつを倒せる!!」
 エレメンタルブラスは立ち上がったコングに蹴りを入れた。吹っ飛んでいくコング。しかしコングはそれでも立ち上がって来た。
 「こりねえ奴だな、だったらこいつでどうだ!」
 エレメンタルブラスはエレメンタルカリバーを振るい、エネルギーを集めた。そしてそのエネルギーはカリバーの刀身に集まり、刃渡り1mほどのエネルギーの剣を形成させた。
 「くらえ、鳳凰閃光斬!!」
 カリバーから放たれた光の刃はコングにヒットして装甲を切り裂いていった。
 「…まだだ、まだ負けるわけにはいかない…。あの方の命令を果たすまでは…」
 そのとき邪弾のある方向から警告音が鳴って、爆発までのカウントダウンを開始した。
 『邪弾の爆発まで残り15分を切りました。これからはタイマーをとめることが出来ません。繰り返します…』
 「…どうやら俺の勝ちのようだな。お前らは邪弾をとめることが出来なかった。この俺様の使命は完了というわけだ…」
 コングは誇らしげに笑い飛ばすと、そのまま絶命した。
 「何てこった、俺たちのやったことはなんだったんだよ…」
 エレメンタルブラスは元のブラスに戻り、その場に倒れこんでしまった。
 「初めての武装神化で力を使い果たしてしまったんだ…。大丈夫か、肩を貸してやるぞ」
 「す、すまねえ…、力が残ってたらこんなもの切り倒してたのに…」
 二人は出口に向かって歩き始めた。

10 :ガイレイジャープロジェクト:2006/10/03(火) 16:46:00 ID:7hGLKpt80
 「おかしい、巨人の様子が変だ」
 ランダーの異常にいち早く気付いたマックスはダルクリアン側に連絡を取った。
 「もしかするとあいつ、失敗したんじゃないのか?どう見たって今にも爆発しそうだし」
 最悪の事態になってしまったのを、皆は実感してしまった。
 「…とにかく二人が戻るまで何とかしないと…」
 そのとき、巨大な輸送機が上空に現れ、中から巨大ロボットが姿を現した。
 「おまえは…!」
 「ガイレイジャーの諸君、ここはこの俺に任せてもらおう。邪弾のことはこちら側に責任があるからな」
 操縦しているのはヴェルデルだった。彼はこのロボットでランダーごと邪弾を葬るつもりなのだ。
 「待て、まだ中には私たちの仲間がいるんだ。脱出するまで待ってくれないか?」
 ヴェルデルは舌打ちをしてこう答えた。
 「俺たちには時間がない、悪いが諦めるんだな」
 「お前は仲間のことをどう思ってるんだ?お前にとって仲間とはただの道具でしかないのか?」
 しかしヴェルデルは答えてくれなかった。巨大ロボットはランダーを両手でつかむと、少しずつ浮上していった。
 「遼、ミツキさん、無事に脱出してくれ…」
 大樹がそうつぶやいたとき、ランダーのハッチからブラスとジェネシスが現れ、そのまま凱零刃の手へダイブした。

11 :ガイレイジャープロジェクト:2006/10/03(火) 16:46:55 ID:7hGLKpt80
 「すまねえ、邪弾を止める事が出来なかった」
 ブラスは情けなさそうに謝った。
 「その心配はない」
 巨大ロボットからヴェルデルの声が聞こえてきた。
 「邪弾は俺が責任を持って処分する。お前達は地上で爆発するのを見てるんだな」
 「ちょっと待てよ」
 ヴェルデルの言葉に何か引っかかるのを感じたのか、ブラスは引き止めるように言った。
 「お前はどうなるんだよ?それに何でそこまでしてくれるんだ?」
 「勘違いするなよ。これはあくまで俺たち邪神軍の責任だ。お前達を助けるためにやるわけじゃない。それにこの任務は俺の誇りの問題でもある。お前達がどう言おうが俺は俺の考えでやるだけだ」
 かなりの速度で成層圏を突破するヴェルデルのロボット。通信も聞こえなくなってきた。
 「お前達とはいずれ決着を付ける。それまで待っていろよ…」
 通信が切れた。そして数分後…。
 邪弾が爆発した光が宵の明星のように光った。
 「…ヴェルデルは無事に脱出したんだろうか…」
 明星を見上げて遼はつぶやいた。
 「無事だといいんだが…。もし再開できたならまた敵同士になるんだろうな」
 ミツキも夕闇を見つめながら彼の無事を祈るのだった…。

 第24章終わり


【次回予告】
 ヴェルデルは宇宙へと消えた。しかしシュペルターの野望は潰えたわけではなかった。次の段階へと計画を進めていくシュペルターの野望を遼たちは止めることが出来るのか?
エレメンタルブラスの怒りの剣が悪を切り裂く!!
烈空戦騎ガイレイジャー第25章!「決意を胸に」
「俺はお前を絶対許さねえ!!」


12 :ガイレイジャープロジェクト:2006/10/03(火) 16:55:42 ID:7hGLKpt80
ガイレイジャー第24章をお送りしました。
今回から新しい時間(?)に移動して、新たな気持ちで新スレのスタートを切りました。
今回も前回の続きで、ついに邪弾との決着がつきました。
ジェネシスから託されたエンブレムの力でついにエレメンタルパワーを力を得たブラスは、
強敵コングを撃破することに成功します。しかし邪弾をとめるために自らを犠牲にした
ヴェルデルは、宇宙へと消えてしまいました。
次回は第2の作戦に出るシュぺルターをとめるため、敢然と立ち向かうガイレイジャーの活躍
二なります。お楽しみに。
今回は設定集を作る時間がなかったので、またの機会にでも載せようと思います。
それまでお待ちください。

13 :ガイレイジャーを盛り上げる会:2006/10/04(水) 18:10:04 ID:2s2BN1EJ0
第24章を見ました。
ブラスのパワーアップ、ヴェルデルの最期(?と立て続けにクライマックスが
続いて、もうおなかいっぱいでした。
次はいよいよ第2部のクライマックスに突入しますね。楽しみにしています。
あと、前スレにここのスレの誘導先を載せました。次スレに誘導しないと新スレ
のことを忘れてしまいますからね。

14 :名無しより愛をこめて:2006/10/07(土) 19:50:07 ID:iUXeQDIN0
ついにブラスがパワーアップしたね。
これぞ特撮の醍醐味という物よ!

15 :名無しより愛をこめて:2006/10/07(土) 20:00:48 ID:oGo8m8aj0
サポーターです。
新スレ&エレメンタルブラス誕生おめでとうございます。


16 :名無しより愛をこめて:2006/10/10(火) 17:31:11 ID:GAxQiDxl0
ブラスのパワーアップ、よかったです。
その後もいろいろとパワーアップするんでしょうか?

17 :名無しより愛をこめて:2006/10/10(火) 17:38:30 ID:Y1aDoGiq0
このスレ必要?
どっかにHP立ててやれば?
きしょい

18 :名無しより愛をこめて:2006/10/11(水) 18:03:09 ID:QqH7hbgn0
>>17
お前がきしょい。
前にも書いてあったが、この人はある事情でHP立てることが出来ないそうだ。
だからもうこんなこと書き込まないでくれ。


19 :名無しより愛をこめて:2006/10/12(木) 16:17:52 ID:2H6Vlnbi0
>>17
HP立てられない理由はここに書いてある。

434 :ガイレイジャープロジェクト
普通この場合だと訂正版は自分のホームページに掲載するものですが、今のところ私には
ホームページがないためこんな形でしか訂正版を載せることができません。皆さんにご迷惑をかけてしまったことを
この場を借りてお詫びします。

だそうだ。ガイプロの人は自宅でインターネットができないからわざわざこんな手段でやらざる終えない状態なのだそうだ。
それを知らないで書き込んだのかもしれないが、これはガイプロの人に失礼ではないだろうか。
私はガイレイジャーのファンというわけではないが、時々このスレをみて楽しんでいるので、見ていて気分が悪くなるような
ことは書き込まないでほしい。

20 :名無しより愛をこめて:2006/10/12(木) 16:55:49 ID:dO8qRSEX0
ネカフェから無料HPスペ借りればいいじゃないか。
メアドもHPスペも無料の時代に時代錯誤も甚だしいよ。

HP
http://isweb.www.infoseek.co.jp/
メアド
http://www.msn.co.jp/home.armx

21 :名無しより愛をこめて:2006/10/12(木) 18:19:36 ID:2H6Vlnbi0
>>20
失礼なことを言ってすまなかった。
私はインターネットをやり始めてまだ日が浅いため、無料HPの存在を知らなかった。
ガイプロの人も無料HPを借りるのを検討してほしい。

22 :名無しより愛をこめて:2006/10/12(木) 18:24:41 ID:uWr47HHK0
何このスレ


23 :名無しより愛をこめて:2006/10/13(金) 18:40:30 ID:+3bvRxTh0
ガイレイジャーのスレじゃん。
見りゃわかるだろ。

24 :名無しより愛をこめて:2006/10/13(金) 21:17:10 ID:3XnL8SGM0
これからの活躍が期待されるアイテム&キャラクター


騎覇王凱零刃・とゐざラす限定オリジナルカラーの武器

烈空の宝具  大鷹・百虎・鋸鮫・飛竜の全4種類。各戦騎に装着

烈空の切り札VOL,3 のカード
エレメンタルホルダー 

クレストコマンダー&凱王剣
シャドウロードクレスト
竜王戦騎凱天牙





大邪神ウソイクナイ(仮)

25 :名無しより愛をこめて:2006/10/17(火) 16:29:45 ID:KBIhzTYm0
25章マダ―?

26 :名無しより愛をこめて:2006/10/17(火) 16:40:05 ID:S/nkxAVR0
2ちょんねるに描きこんだ文章は、2ちょんねる、つまりまろゆきのものになる。
そんなバカなと思うかもしれないが、ブレイクしてもお前の手元にはケネは入らん

27 :名無しより愛をこめて:2006/10/18(水) 11:46:15 ID:DGVl+Ks40
なにこのキモスレ。
他のところでやってくれ。

特撮でもなんでもない。

妄想板逝け

28 :名無しより愛をこめて:2006/10/18(水) 17:49:34 ID:t1t/m8s30
>>27
すまん、失礼なこと言ってしまった。
さっきのことは取り消すよ。
ここでやってもいいからいい作品を待ってるよ。

29 :名無しより愛をこめて:2006/10/19(木) 17:58:56 ID:+FeWbN360
>>27
君はガイレイジャーのことをキモいと思っているようだが、
映像だけが特撮じゃないぞ。
小説だってマンガだって立派な特撮なんだ(仮面ライダーEVEなど)。
特撮でもなんでもないというのは間違っているぞ。

ガイプロの人へ
俺はあなたの小説のファンだけど、もう少しガイレイジャーでしか出来ない展開
をしてほしいな。これからもがんばってガイレイジャーの小説を書いてほしい。

30 :ガイレイジャーを盛り上げる会:2006/10/19(木) 19:19:30 ID:LiVmYwLo0
第24章見ました。
邪弾のタイムリミット、エンブレムの力でパワーアップするブラス、
そしてヴェルデルの命を張って邪弾を食い止める姿・・・。
これが第2部のクライマックスと言わんばかりのラストでした。
シュぺルターの決戦の話も楽しみにしています。

31 :名無しより愛をこめて:2006/10/21(土) 04:34:32 ID:rMhn3KaW0
びっくりするほど自演オナニースレ

32 :ガイレイジャープロジェクト:2006/10/21(土) 15:13:53 ID:KOgQEbot0
第25章決意を胸に

 邪弾事件はひとまず終わりを告げた。ガイレイジャー側のダメージは大きいものの、死傷者が一人も出なかったのは幸いだったといえる。ただ一人を除いては…。
 「…ヴェルデル、無事だろうか。俺たちが言うのもなんだけど、また元気な姿をみせてほしいよな…」
 「敵ながら天晴れな奴だったからなぁ。でも大丈夫だ、ヴェルデルはそんな事では死なないさ」
 倉庫の片づけを手伝っている遼と疾風、それとミツキはヴェルデルの事を話していた。
 「でも邪弾って地球全体を吹き飛ばすほどの威力があったんだろう?いくらあいつでも無事とはいえないんじゃないか?」
 「邪弾は地球上のエネルギーに引火して連鎖爆発を起こす、いわば起爆剤のようなものだ。宇宙では引火する物質がないから爆発の規模も相当小さいはずだ。彼が無事である可能性はあると思う」
 ミツキの説明を聞いた疾風はなるほどと、手をポンと叩いた。
 「だから引火する危険性が少ない月に置いてあったんだな。でももっと心配なのはシュペルターの野郎が別の作戦を仕掛けてくることだな」
 「その対策についてだが、明日国防庁でそれについての会議があるそうだ。皆川教授も出席する。もちろん私も出席する予定だ」

33 :ガイレイジャープロジェクト:2006/10/21(土) 15:15:29 ID:KOgQEbot0
「俺たちも一緒について行っていいですか?」
 シリアスな顔で遼はミツキに同行しようと言い出した。
 「…気持ちは嬉しいんだが、君達には別の仕事がある。ここは私の任せてほしい」
 「そうですよ」
 入り口からゆかりが差し入れを持ってきた。
 「遼ちゃんたちは残り一枚の金貨を探すという使命があるじゃないですか。早く探さないと邪神に対抗できませんわよ」
 「それはそうだけど、何か心配なんだよな…。あいつが考えてる事はもっと危険な事じゃないかって…」
 「お前らしくないぜ、遼。これでも食ってリラックスしろよ」
 疾風はゆかりの差し入れを遼に渡した。
 「ゆかりさん、これ…」
 「一生懸命練習して作ったシフォンケーキですよ。これでも食べて元気出してください」
 「それじゃ、遠慮なくいただこうか。最近はゆかりさんも上達してきたからな」
 ミツキも差し入れのシフォンを一切れつまんで食べた。
 「いや〜、おいしいね。こんなもの食べたの久しぶりだ」
 「もっと食べてくださいね、あとお茶もありますよ」
 四人は少しの間、優雅なときを過ごすのだった。

34 :ガイレイジャープロジェクト:2006/10/21(土) 15:16:11 ID:KOgQEbot0
そのころシュペルターは邪弾計画の失敗にもめげずに次の計画を実行に移す準備をしていた。
 「邪弾計画は失敗に終わったが、次の計画の時間稼ぎにはなった。本来なら邪弾を爆発させてから実行する予定だったが、仕方ない」
 秘密工場では新たなガードックが4機製造されており、その奥には超巨大な戦艦が建造中であった。
 「私の目的はあくまで邪神王の力を自分のものにすること。それを邪魔する者はたとえ敵だろうが同胞だろうが叩く潰すのみ…!」
 そこへ誰かがドアをノックしてきた。
 「誰だ」
 「司令官のパワードライノスです」
 「よし、入れ」
 はいってきたのはアーマーライノスの改良型である『パワードライノス』だった。彼はエディスに個人的な恨みを持っていて、シュペルターの脱走の隙を見て脱出したのだ。その後シュペルターの軍隊に入り、成果を認められて司令官の座に付いたのだった。
 「どうしたパワード、何のようだ?」
 「今回の指揮を自分にとらせていただかないかと思って来ました」
 「なるほど、だが今回の指揮はお前に取らせるわけにはいかない。他のものにやってもらう事にする」
 シュペルターの意外な回答にパワードは驚いていた。
 「しかし、自分はこの力を世に知らしめたいのです。ですから…」
 「お前の考えはよく分かっている。だからこそ今お前に出てもらうわけにはいかないのだ。分かったならもう下がれ」
 パワードは渋々と部屋を後にした。
 「悪く思うな、お前にはまだやってもらう事があるのだからな」
 シュペルターはモニターを見てつぶやいた。
 「まあ、お前には別のことをやってもらう事になるがね…」

35 :ガイレイジャープロジェクト:2006/10/21(土) 15:17:00 ID:KOgQEbot0
 ミツキたちが会議に出かけた後、遼と疾風、それとゆかりは最後の烈空の金貨を探すために竜神の谷へとやってきた。
その谷は断崖絶壁になっていて、とても普通の人間が登る事は不可能だった。
 「ここでいいのかよ、こんな崖じゃ探すにも一苦労だぜ」
 「探査機を使って調べたから間違いないと思いますが…」
 「とにかく探さないと始まらないだろ、変神してロッククライミングとしゃれ込もうぜ」
 遼と疾風は変神して崖を登り始めた。しかしほとんどデコボコがない絶壁である、登るのにも一苦労だった。
 「本当にこんな所にあるのかねえ、ここにあるなんてデマじゃねえの?」
 「いいから文句言ってないで探せよ。俺だってこんなところになんていたくねえんだから」
 苦労しながらも少しずつ登っていく二人。崖の頂上付近まで来たとき、崖の上に誰かがいることをブラスが感づいた。
 「…あれ?誰だよ、こんな所にいるのは」
 「なんだ?俺のほうには見えねえんだけど」
 二人が頂上まで上がったとき、人影はいなくなっていた。
 「おかしいな…。確かにそこにいたはずなんだけど…」
 「お前の見間違いじゃねえの?大体邪神側にも金貨があることは知られてないはずだぜ」
 「じゃあさっきの人影はなんだよ?新たな敵の出現とでも言いたいのか?」
 二人が言い争っているそのとき、ゆかりから連絡がはいってきた。
 「遼ちゃん、疾風ちゃん、金貨の反応が途絶えちゃった」
 「どういうことだよ?さっきまで反応があったんだろう?」
 「そうなんですけど…、突然反応が消えちゃったの。とにかく下まで戻ってください」
 「…だそうだ、どうする?」
 二人は少しの間考えた。そしてブラスが結論を出した。
 「俺はさっきの事が気になるからもう少しこの近くを探してみる。もしかしたらそいつが金貨を持って行ったかもしれないからな」
 「そうか、じゃ俺はまたロッククライミングでもしてきますか」
 フォルスは崖を降りて行った。一人残ったブラスはカードを使って近くに人がいたかどうかを探してみた。

36 :ガイレイジャープロジェクト:2006/10/21(土) 15:17:52 ID:KOgQEbot0
「…たしかにここにいたはずなんだ。もしかしたらまだこの近くにいるかもしれない。
もしそいつが金貨を持っているならどうしてそんな事をするのか言わないと…」
 森の中をブラスは走り出した。おそらくこの近くにいるに違いない、そう期待しながら森を抜けて行った。
 森を抜けて野原に来たブラスは奥のほうに黒い人影がいるのに気付いた。
 「おい、お前は一体誰なんだ?邪神軍か?それとも別の敵か?」
 人影は何も答えなかった。
 「答えろよ、お前が烈空の金貨を取ったんだろう?それは俺たちが探してるものだ。だからおとなしく渡してほしいんだ」
 しかし影は金貨を渡すどころか、ある忠告をしてきた。
 「こんな所で道草をしていてどうする。お前の仲間が狙われているぞ」 
 「一体どういうことだ…うわっ」
 影はそう言い残してその場から消えてしまった。
 「…一体誰なんだ、あいつは」
 変神を解いた遼を疾風が迎えに来た。
 「やっと見つけたぜ。どうした、金貨は見つかったか?」
 「…もしかしたらあの人影が持って行ったかも知れねえ…」
 「って、まだ言ってるのかよ?とにかくもうここには金貨がないから早いところ戻ろうぜ」
 戻ろうとする疾風をゆかりが止めた。
 「せっかく来たのにもう帰るんですか?せめてお弁当食べてから帰りましょうよ」
 「で、でも…」
 「いいじゃねえか」
 ゆかりの意見に遼は賛成だった。
 「でもよ、もしお前が言ってた人影に金貨が悪用されたらどうするんだよ?」
 「あいつは悪用しない、そんな気がするんだ。だから安心しろ。それよりもゆかりさん特製お弁当食べようぜ」
 遼の言っていることが疾風には理解不能だった。でも自分も腹が減ってると思ったため、考えるのを止めて一緒にお弁当を食べることにするのだった。

37 :ガイレイジャープロジェクト:2006/10/21(土) 15:18:32 ID:KOgQEbot0
 シュペルターの号令により工場内に集合したドクロイド部隊は、完成したばかりのガードック2機の前に集り、説明を受けていた。
 「今回の作戦はとても重要であり、お前達の行動によって作戦の成功するかしないかがかかっている。お前達はガードックに乗り日本にある国防庁を襲撃するのだ。そこさえ襲えばたちまち日本の防衛システムはダウンする。
この作戦の指揮はギガギムシが執る。他のドクロイドたちはギガギムシの指揮下の元で行動してほしい。分かったな」
 ドクロイド軍団は一斉に「了解しました!」と答えた。
 さっそくドクロイド部隊は二手に分かれて2機のガードックに乗り込んだ。全員乗り込んだのを確認すると、格納庫の扉が開き、2機のガードックは発進していった。
 「さて、残った君達は私の指示があるまでここで待機していろ。君達にはまだやってもらう事があるからね」
 シュペルターは残されたドクロ兵とドクロイドたちに待機命令を下した。その中にはパワードライノスも含まれていた。
 解散したドクロ兵たちはそれぞれ話しながらトレーニングルームや自分の部屋などに帰って行った。しかしパワードライノスはそれが不服でならなかった。
 『どうして自分に出撃命令を下してくれなかったんだろう…。もしかしたらシュペルターは自分のことを信用していないのかも…』
 休憩室に入ったライノスは椅子にしゃがんで考えていた。どうしたらシュペルターに認めてもらえるのかを…。しかしいくら考えてもいいアイディアが浮かばなかったので、考えるのを止める事にした。

38 :ガイレイジャープロジェクト:2006/10/21(土) 15:19:34 ID:KOgQEbot0
 昼食を食べ終わった三人は、国防庁へと急いでいた。人影が言っていたさっきの言葉が気になっていたからだ。
 『あの人影が言ってたあの言葉…、気になってしょうがねえ』
 車を運転している遼はさっきの言葉の意味を考えていた。もしそれが本当だとしたら、大変な事になる…!
 「どうしたんだよ?お前らしくないな。そんなに急ぐような事なのか?」
 「嫌な予感がすんだ。もしかしたら邪神軍が国防庁に攻めてくるかもしれないからな…」
 「言ってる意味が理解できねえよ。大丈夫なんだろ?あそこにはミツキさんもいるし…。心配ないよ」
 しかし遼はそれに答えなかった。
 「…しょうがねえな、付き合ってやるよ。その代わり、何も起こらなかったら、分かってるだろうな?」
 遼は何も言わずに車を走らせた。
 数時間後、国防庁へ到着した三人は回りに誰もいないことに気が付いた。普通なら警備員が多くいる数なのにだ。
 「どうやらお前の不安が的中したようだな。まさか国防庁が乗っ取られるなんてな…」
 「まだそうと決まったわけじゃないだろ。とにかくこの中に入ろうぜ」
 遼が門を開けようとすると、突然電撃に似た衝撃が走った。驚いた遼はすぐさま門から離れた。
 「どうした?何がおきたんだ?」
 「どうやら俺達は歓迎されないようだ。こうなったら変神してこじ開けるぜ」
 二人は変神して再度門の前に来てこじ開けようとした。しかし結果はさっきと同じだった。
 「遼ちゃん、疾風ちゃん、大丈夫!?」
 心配するゆかりが二人の前に駆け寄ってきた。
 「大丈夫さ。ゆかりさんは危ないから下がっているんだ」
 諦めない二人は、三度門をこじ開けようとした。
 「そんなことしても無駄だ」
 そこへ4WDに乗ってやってきたエリックが二人を止めた。
 「いくらこじ開けようとしても向こうから鍵がかかってる状態だから、開ける事は出来ない。そこでブラス、君の能力が必要だ。
君が手に入れたあの力ならこの門を突破する事が出来るはずだ」
 エリックがブラスの肩を叩いてアドバイスをしてくれた。

39 :ガイレイジャープロジェクト:2006/10/21(土) 15:20:41 ID:KOgQEbot0
 「…でも、どうしてエリックさんがそれを知ってるんですか?」
 「ミツキさんに教えてもらったのさ。『もし私の身に何かが起こったときは、君が遼にそのことを教えてほしい』…ってね。じゃ、エレメンタルになってくれないかな?」
 ブラスは頷き、エレメンタルカリバー召喚カードをチェンジャーにスラッシュした。すると空中からカリバーが現れ、ブラスの手に飛来した。
 「烈空武装神化!!」
 掛け声とともにブラスはエレメンタルブラスへと武装した。
 「あとはカリバーで門を切り裂けばいいんだな?」
 「ちょっと待ってくれ。このままでは一気に門を切り裂く事は出来ない。Eブラス、カリバーに烈空の金貨を装填してくれないか?」
 「どうやって装填するんだ?」
 エリックはカリバーのつばの部分にある装填口を指差した。
 「そうか、そこに金貨を入れればいいんだな」
 「門を切り裂くには風の金貨を装填すればいい。フォルス、風の金貨を」
 エリックの言うとおり、フォルスは金貨を取り出してEブラスに渡した。Eブラスは金貨を装填してグリップにあるスイッチをを押した。
 「これでこの空間を切り裂けるんだな?よし、さっそくやってみるか」
 Eブラスは門に向かってカリバーを振り下ろした。すると風が吹き荒れて門の空間がまるで紙を切るように真っ二つに割れた。
 「よっしゃ、これで中に入れるぞ」
 Eブラスとフォルス、それとエリックはゆかりを安全な場所に避難させると、中に突入した。

40 :ガイレイジャープロジェクト:2006/10/21(土) 15:21:24 ID:KOgQEbot0
 「ここが国防庁の中かよ…。何か薄気味悪く感じるぜ」
 正面玄関から入った三人は、変わり果てた国防庁を見て驚いていた。
 「おそらく国防庁一帯は何者かによって要塞に改造されたのだろう。おそらくそれをしたのは…」
 「邪神軍と言うわけだな」
 「それもシュペルター側のな。あんなことをするのはあいつしかいないだろうからな。それにしてもどうして国防庁を狙ってきたんだろう?」
 Eブラスの質問にエリックが答えた。
 「国防庁は日本の防衛の要だ。そこが麻痺する事があれば日本は丸裸になったも同然、たちまち邪神軍の攻撃を受けるだろう」
 「それを狙ってきたと言うわけだな。でも本部を攻撃しても基地は別のところにあるんだろう?戦力がなくなるわけじゃないだろうに」
 「甘いね、指揮中枢は本部にあるから、そこが麻痺してしまうと軍隊が動けなくなるのさ。だからここを狙ったんだ」
 三人は一階から最上階の六階まで階段で上がった。一気に上ったためにエリックが遅れてしまい、最上階まで上がるまでに時間がかかってしまった。
 「ここが司令室か。ここも結界みたいなのが張ってあるみたいだぜ」
 フォルスが司令室のドアを触れようとすると、電撃がバリバリとなって開けるのを拒んだ。
 「また切り裂くしかないな。二人とも下がってろ」
 Eブラスはカリバーで司令室のドアに張ってある結界を切り裂いた。中に入った三人は中の光景を見て驚いていた。
 「これは…、まるでくもの巣じゃないないか!」
 そこにはくもの巣みたいなネバネバの物体が周りを囲んでいた。

41 :ガイレイジャープロジェクト:2006/10/21(土) 15:23:01 ID:KOgQEbot0
 「ようこそガイレイジャーの諸君、この場所を解放したければこのわしを倒すんだな」
 どこからか声がこだましてきた。
 「誰だ?隠れてないで出て来いよ!」
 フォルスの呼びかけに答えたのか、上からドクロイドが降りてきた。
 「お前か、司令室をこんなにしたのは?」
 「その通り。紹介がまだだったな。わしの名はスパイダーコマンド。ドクロイド軍団の中で一二を争うベテラン中のベテランだ」
 「なるほどな、じゃ、お前を倒して司令官達を解放してもらうぜ」
 EブラスとフォルスはSコマンドに立ち向かって行った。果たして二人はコマンドを倒してミツキたちを解放することが出来るのだろうか?

 第25章終わり

【次回予告】
 司令塔を乗っ取ることで手始めに日本を占領しようとするシュペルターは、ついに援軍のアメリカ艦隊まで攻撃を仕掛けてきた。
このままでは世界が混乱の渦に巻き込まれてしまう。Eブラスたちはシュペルターの野望を止める事が出来るのか?
そして再び現れた謎の戦士の正体とは?
 烈空戦騎ガイレイジャー第26章!「野望、その果てに」
 あくなき野望に今、終止符が打たれる…。

42 :ガイレイジャープロジェクト:2006/10/21(土) 15:42:12 ID:KOgQEbot0
 ガイレイジャー第25章をお送りしました。
 先週は休んでしまってすいませんでした。今週から再開しますのでお願いします。
今回はついにシュペルターが本格的に動き始め、国防庁を占領してしまいました。
中に捉えられているミツキたちを助けるために、遼と疾風、それにエリックは国防庁
の中に突入します。果たして遼たちはミツキたちを助けることができるのでしょうか?
それと今回は、なぞの戦士が現れました。その人物は遼に国防庁の危機を伝えるのですが・・・。
次回はそのなぞの戦士が再び現れます。どんな登場をするのかは見てのお楽しみです。

>>20さん
無料HPのリンク、どうもありがとうございます。
実は私、HPは有料で作るものだと思っていたので、少し勘違いをしてしまったみたいです。
ただ、今すぐにはHPを作る事ができませんので、来年あたりからHPを設置しようかと思います。
それまではここのスレを利用してガイレイジャーを完結させようと思います。

>>27さん
ご忠告どうもありがとうございます。
本来ならHPかほかのスレに載せるのが普通でしたが、思い当たるスレが当時なかったので
こんな形をとるしかありませんでした。ご迷惑かも知れませんが、なにとぞご了承ください。

>>29さん
ガイレイジャーでできない展開ですか・・・。何か考えておきますね。

>>サポーターさん、盛り上げる会さん
先週は休んでしまってすいませんでした。
今回からストーリーを再開します。ただ、このペースでは年末には終われないかもしれません。
もしかしたら来年の1月までかかってしまうかもしれません。そのときはご了承ください。

最後に久しぶりの設定集です。今回は登場人物その3です。ごゆっくりご覧ください。


43 :名無しより愛をこめて:2006/10/21(土) 15:43:23 ID:mjpnMVNw0
  

44 :ガイレイジャープロジェクト:2006/10/21(土) 15:43:40 ID:KOgQEbot0
キャラクター紹介3

ミツキ(みつき)
 ガイレイジャージェネシスに変神する古代の烈空の戦士。別名「光の勇者」。
 彼は前の大戦での切り込み隊長として活躍しており、邪神軍の魔の手から地球を救った伝説の勇者の一人としてあがめられた。
 その後ミツキは再び邪神が攻めてくるのを察して、そのことを後世に伝えるべくコールドカプセルに入ることを志願した。そして数万年の眠りに入ったのだ…。
 邪神復活を察知したミツキはコールドスリープから目覚め、独自で邪神軍の行動を調べていた。そして遼たち現代のガイレイジャーと出会ったのだ。
 性格は一見真面目そうに見えるが、実は気楽に接してくるため、昔から外見と中身のギャップが大きいと言われている(本人談)。そのためムードメーカー的な存在になっていたようだ。さらに現代社会とのギャップが大きいために時々ボケた行動に出てしまう事もしばしばある。
特にことわざなどを勘違いしてしまった事には皆も爆笑したという…。
 
浅生由梨(あそう ゆり)
 21歳。海が知り合った女性。足をくじいたのがきっかけでそれ以降海と付き合うことになった。
 実は国防庁の秘書兼飛竜プロジェクトの管理者で、当初はアトマイクスの秘密を聞き出そうとしていた。しかし付き合っていくうちに本当に海の事が好きになってしまい、仕方なく真実を言う事になってしまう。
それは本来彼女が嘘をつくのが苦手だということの表れなのかもしれない。つまり好きになってしまった海には本当に事を知ってほしかったのだろう。(それを知った海はショックを隠せなかったが)
 行動派で一本槍、最後までやり通す性格で、正反対の性格の海と仲がよくなったのは他の人から見ると意外だったらしい。今では週に何回も逢う名カップルとなったようだ。

45 :ガイレイジャープロジェクト:2006/10/21(土) 15:44:32 ID:KOgQEbot0
神野はやて(じんの はやて)
 10歳。疾風が病院で偶然知り合った子供で、ケガのせいで車椅子の生活をしていた。実はそのケガはダルクリアンが乗っ取られた時に起きた事件のせいで負ったものだった。
ケガ自体は何とか回復したものの、心に深い傷を負ってしまったために歩けないでいた。
その理由はガイレイジャーのせいで歩けなくなってしまったのだと思い込んでいたためであった。
 それを知った疾風は何とかして誤解を解こうと、ドクロイド襲来をきっかけに自分の正体をはやてに見せ、悪いのは自分ではないと言い聞かせた。
悪いのは疾風ではなく邪神軍だと知ったはやては、自分の足でドクロイドから逃げる事を決意し、それ以降ガイレイジャーとのわだかまりも消えた。
 当初はそのこともあって暗い感じだったが、本来は明るく人なつっこい性格である。自分と同じ名前の疾風に親近感を持っているため、けっこうベタボレなのかもしれない。

46 :名無しより愛をこめて:2006/10/21(土) 18:52:12 ID:L+uyGrcG0
ガイレイジャープロジェクトの方へ。

今頃になってこんな意見を出すのは失礼だとは思いますが、
まず国防庁とか飛竜とか正直風呂敷広げすぎ。
それとレギュラー以外の登場人物(サブレギュラー陣)敵味方関係なく多すぎる。
烈空の戦士たちと邪神軍との戦いに終始したストーリー展開にしたら良いかなと
今更ながらに感じます。
もし続編を考えているのなら、もっと設定や登場人物、ストーリーをシンプル
にした方がいいと思います。

47 :名無しより愛をこめて:2006/10/22(日) 10:17:00 ID:apwJHemdO
>>46

中の人ではないが

飛竜は、出す事が前提だったのよねw
脳内玩具展開から始まったこのスレ
玩具スレと平行して観る事を薦めるよ

48 :名無しより愛をこめて:2006/10/22(日) 16:56:07 ID:EjoV8ktv0
>>46
40話という長丁場になるとゲストキャラもおのずと増えるし、展開のことを考えると
協力者や新たな敵などが増えるのでは、と思う。
単にガイレイジャーVS邪神軍というストーリーにしなかったのも単調にしたくないためなのでは。
設定こそ詰め込みすぎるところもあるけど、バラエティーな話がそれを補ってる気がする。
次回作をやるなら、もう少し設定を整理して構成をしたほうがいいだろう。


49 :ガイレイジャーを盛り上げる会:2006/10/24(火) 17:30:31 ID:Mql9tNNd0
第25章を見ました。
第2部もクライマックスに入ってきましたね。今後どんな展開になるのか胸が膨らみます。
次回も期待しています。

50 :名無しより愛をこめて:2006/10/24(火) 17:48:52 ID:SW0/3Z6O0
キャラクター設定に5割の力を使い
世界観その他の設定に3割の力を使い
序盤を2割の力で一気に書き上げ
残った力を振り絞って中盤までをちょこちょこ書き
で、力尽きて放置、と

オリジナル小説ってそんなのばっかじゃん

51 :名無しより愛をこめて:2006/10/25(水) 17:03:42 ID:6lOOarea0
>>50
そうとも言えないなあ。
確かに設定に力を入れるのはそのとおりだけど、
途中で放置する無責任な人っているんだろうか。
未完のままだと読んでいる人も作者もいい気持ちにはならないと思うよ。

できればちゃんと完結してほしいね。

52 :名無しより愛をこめて:2006/10/27(金) 01:26:38 ID:rk/SCrAq0
むしろ作者が飽きて放置フェードアウトってのは2chの
というかネット創作の定番だと思うんだけど

53 :名無しより愛をこめて:2006/10/27(金) 18:25:28 ID:frEAQ7oy0
そういう人もいるということだよ。
でもやっぱりちゃんと終わらせてほしいと思うのは誰だって同じだと思うよ。
この小説も未完に終わりませんように・・・

54 :名無しより愛をこめて:2006/10/31(火) 17:50:05 ID:tOyK6yVU0
>>52
確かにフェードアウト多いよね。
でもちゃんと完結させてる人もいるからそうともいえない。
このヒーロー小説もちゃんと完結してほしいものだね。

55 :名無しより愛をこめて:2006/11/01(水) 01:30:25 ID:y883wTUb0
ガイレイジャーってどこかに設定や登場人物のまとめ無いの?

56 :ガイレイジャープロジェクト:2006/11/02(木) 18:12:37 ID:hniwAP7L0
 第26章 大いなる野望の果て


 シュペルター軍団に乗っ取られた国防庁を助けるため、ブラスとフォルス、それと飛竜スタッフのエリックは、国防庁の中へ進入した。しかしそこにはミツキたちの姿は見えず、その代わりにここを占領したスパイダーコマンドがブラスたちの前に姿を現した。
 「おい、ミツキさん達をどこへ隠した?」
 「知りたければこのわしを倒すんだな。だがお前達にそれが出来るかな?」
 じりじりと三人の前に近づいてくるコマンド。フォルスとEブラスはエリックを後ろへ非難させてコマンドーに立ち向かって行った。
 「お前を倒せばミツキさん達を解放してくれるんだな?」
 「そんなことを聞いてどうする?しかしそれが出来るとは思えないがな」
 コマンドは口からくもの糸を吐き出し、Eブラスたちに攻撃を仕掛けてきた。
 「あぶねえ!」
 「これでミツキさん達を捕まえたのか…。気を付けろフォルス、そいつに当たったら動けなくなるぞ」
 コマンドの攻撃で手が出せないどころか近づく事も出来ない二人。そんな二人にエリックはアドバイスを送った。
 「あいつの糸は炎で溶かすことが出来るはずだ。Eブラス、烈空の金貨を使うんだ」
 Eブラスは自分の金貨を取り出してカリバーに装填した。
 「これでいいんだな?」
 「ああ、やってくれ」
 Eブラスはカリバーを大きく振りかぶった。すると剣先から炎が出てきた。

57 :ガイレイジャープロジェクト:2006/11/02(木) 18:13:27 ID:hniwAP7L0
 「食らえ、バーニングトルネード!」
 剣先から放たれた炎はまわりにある糸の束を次々と消滅させていった。
 「どうだ、これでお前の糸攻撃は封じられたのも同然だ」
 「ミツキさんの捕らわれている場所に案内してもらおうか」
 しかしコマンドは余裕を見せているのか、居場所を答えなかった。
 「まだわしは倒れていないぞ。聞き出したいのならわしを倒してからだ」
 コマンドは高速移動をしてEブラスたちに攻撃を仕掛けた。

58 :ガイレイジャープロジェクト:2006/11/02(木) 18:14:02 ID:hniwAP7L0
 「まだ攻撃する力が残ってたのか」
 「でもどうやって動きを止めるんだ?俺たちじゃそんなに高速には移動できないぞ」
 そのときエリックが二人にアドバイスをしてくれた。
 「なまじ目で見るから相手を見つけることができないんだ。心の目で奴の動きを見切るんだ」
 「そうか、動きを見ないで気で場所を把握すればいいんだな」
 Eブラスは全神経を張り巡らせてコマンドの気配を追った。そして…
 「そこか!」
 Eブラスは背後にいるコマンド目がけてカリバーを振り下ろした。その先には隠れたはずのコマンドが真っ二つに切り裂かれていた。
 「…み、見事だ、だがもう遅い。その間にも作戦は進んでいるのだぞ…。この世界に最後を見届けるがよい…」
 切り裂かれたコマンドはそういい残して消えていった。それと同時にくもの巣の空間も跡形も無く消滅した。
 「大丈夫ですか、皆さん」
 エリックはくもの巣に捕らわれていた長官達を助け出した。
 「私達は大丈夫だ。それよりも大変な事になった。ミツキ君たちが邪神兵達の後を追ってどこかへ行ってしまったのだ。早く後を追わないと」
 「でもどこに行ったのか分からないと追いかけようが無いじゃないか」
 「それなら心配ない」
そう言って長官はカード型の発信機をブラスたちに渡した。
 「これでミツキ君たちがどこにいるのかが分かるはずだ。私たちの部隊も後から追いかける。君達は先に行ってくれ」
 「分かりました、それでは私が彼らと一緒に行きます。もしもの事があったらいけないですから」
 エリックはEブラスたちと同行することを長官に伝えた。
 「それでは行こう。もう時間が無い」
 「って言ったって車じゃ遅すぎて話にならないぜ」
 「そんなときに戦騎があるんじゃないか。凱鳳凰ならすぐに到着できるだろ」
 エリックの言葉にEブラスは納得した。
 「そうだな、戦騎なら宇宙でもいけるからな。それじゃ呼び出すからいったん外へ出ようぜ」
 三人は屋外に出て凱鳳凰を呼び出してミツキたちが向かったところへと出発した。

59 :ガイレイジャープロジェクト:2006/11/02(木) 18:14:36 ID:hniwAP7L0
 一方基地に待機していたはずのパワードライノスは、残っていた仲間とともにあることを計画していた。
 「お前達、こんな所で待っているつもりか?ここは俺たちの手でシュペルターの鼻の穴を開かしてやろう。そうすればシュペルターも手出しできないだろうからな」
 残っていたドクロ兵とドクロイド数十人は一斉に手を上げて答えた。
 「よし、そうと決まればあの戦艦を使ってガイレイジャーに一泡吹かせてやろう。いいな」
 ドクロ兵達は次々と未完成の戦艦に乗り込んで行った。今シュペルターは基地内にいないため、乗り込むにはそんなに手間はかからなかった。
 「発進!」
 未完成の戦艦は秘密基地から飛び立った。これを使ってシュペルターに認めてもらおうとしているのだ。
 しかしその先にはアメリカの艦隊が待ち構えていた。
 「なるほどな、デモにはちょうどいい相手だな。主砲発射用意!」
 戦艦の主砲がアメリカ艦隊へ向けられた。そして…。
 「撃てー!!」
 主砲が一斉に火を噴き、アメリカ艦隊を蜂の巣にした。次々と沈んでいくアメリカ艦。パワードは高らかに勝利宣言をした。
 「これでガイレイジャー達も終わりだな。次のターゲットにいくぞ!」
 戦艦は空へ飛び立ち、日本の方角へと進んでいくのだった。

60 :ガイレイジャープロジェクト:2006/11/02(木) 18:15:26 ID:hniwAP7L0
 「ここみたいだな」
 山のふもとに来た三人は、凱鳳凰から降りてミツキたちを探した。
 「こんな所よく見つけるなあ。これじゃ探すのに一苦労だぜ」
 「大丈夫さ。ミツキさんはこんな事もあろうかと発信機をつけていたんだ」
 エリックは持ってきたパソコンを開いて二人に見せた。
 「この奥に奴らの秘密基地があるみたいだ。ここからは警戒して目的地に行くようにしよう」
 「そうだな、ゆっくり早く行くとしよう」
 「ってどっちだよ」
 そんな漫才をしながら三人は目的地まで歩いて行った。
 深い森を抜けると、ごつごつとした岩肌がある採掘場に出た。
 「ここのはずなんだけど…。人っ子一人いないようだ」
 「本当にここでいいのかよ?もしかして間違ったんじゃないか?」
 「いや、このあたりでいいはずなんだけど…」
 そのとき、岩陰から何者かが現れて、遼たちの周りを取り囲んだ。
 「ようこそブラスにフォルス、我が処刑場へ」
 「シュペルター!ミツキさん達をどこへやった?」
 「さてね、それよりお前達が罠に引っかかったのは計算どおりだったよ」 
 そう言ってシュペルターは懐に入れてある発信機を取り出した。
 「罠か。道理で上手く行き過ぎると思ったぜ」
 「だがこいつを倒さない限りミツキさんたちのいるところが分からないからな。さっさと片付けようぜ」
 遼と疾風は変神するとドクロ兵の集団に向かって行った。

61 :ガイレイジャープロジェクト:2006/11/02(木) 18:19:30 ID:hniwAP7L0
 ドクロ兵を片っ端から蹴散らしていくブラスとフォルスは、ついにシュペルターのいる所まで来た。
 「さあ、ミツキさんたちの居場所をはかせてもらうぞ」
 しかしシュペルターは何も話そうとしなかった。
 「あのやろう、俺たちの言ってることを聞こうともしねえ」
 「別の方法で聞いてみるか」
 「その必要は無い」
 二人がシュペルターに居場所を聞き出そうとしたとき、どこからか男の声が聞こえた。
 「誰だ?お前」
 フォルスが男に質問をしてみた。
 「今は語る必要は無い。それよりミツキたちを助けたいのだろう?」
 「そうだ、ミツキさん達の居場所を知ってるのか?」
 男は頷くと、丘の方角を指差した。
 「あれ、ミツキさんじゃないか?」
 「本当だ、どうしてあんなところに…」
 「やつらに捕まっていたところを俺が助けたのだ。だから安心するんだ」
 男はそういうと、その場を去ろうとした。
 「待ってくれ、あんたは俺たちの味方なのか、それとも敵なのか?」
 「そんなことはどうでもいい。それよりもあいつを倒すのが先だ。それにもうすぐここに巨大な戦艦がやってくる。日本を破壊するためにな」
 男はその言葉を残して去って行った。
 「…どういうことだ?巨大戦艦って」
 「とりあえずこいつに聞いたほうが早いな。おい、戦艦ってどういうことだ?何を考えてるんだ?」
 それを聞いていたシュペルターは顔を真っ青にしてこう答えた。
 「どうやら恐れていた事が起きてしまったようだ。まもなくこの一帯は最終兵器によって消滅する」
 「それを止めることは出来ないのか?」
 「私がやった事ではないからな、とめることは出来んよ。それよりも早くここから離れた方がいいぞ。巻き添えを食いたくないのならな」
 シュペルターの言葉に偽りは無かった。近くにやってきたエリックとミツキたちがブラスたちの側に駆け寄って、戦艦の存在を知らせた。

62 :ガイレイジャープロジェクト:2006/11/02(木) 18:20:30 ID:hniwAP7L0
 「そうだったな…皆の力を俺に貸してくれ…」
 「最初からそのつもりだって」
 「僕達は伝説の戦士ですもの」
 「さっさとやっちまおうぜ!」
 仲間の声に後押しされて、Eブラスは金貨を一枚ずつ装填していった。
 『フレイム・グランド・アクア・ストーム・サンダー・シャイン…エレメンタルパワーチャージ!!』
 装填してエンブレムを回転させると、刀身が光り始めてチャージ音が響き始めた。
 「そんな事をしてもこの戦艦は止められんぞ。お前達の身のためだ、早く逃げればいいものを」
 シュペルターはそんな事を言い放ち、この場から逃げ出した。
 「俺達は逃げたりしない。なぜなら俺達は仲間を、友達を、地球を愛してる人たちを信じてるから…!」
 パワーが十分にチャージされたEブレイダーを振るい、Eブラスは戦艦目がけてエネルギー波を放った。
 「エレメンタル・パワーウエイブ!!」
 エネルギー波は戦艦をその場から吹き飛ばし、はるか成層圏まで飛ばされていった。
 「止めだ!フィニッシュモード!」
 Eブラスはエンブレムをもう一回転させてエネルギーを再チャージした。
 『エレメンタル・バイタルチャージ』
 「スペリオルブレイド!!」
 Eブレイダーから放たれた光の刃は戦艦の動力部に直撃し、宇宙に飛ばされた戦艦を藻屑の変えた。
 「どうだ…、これが俺たちの絆の力だ!!」
 力を使い果たしたのか、Eブラスはその場に倒れこみ、遼の姿に戻った。
 「大丈夫か、遼?」
 大樹は倒れた遼を抱きかかえた。
 「…ちょっとばかり力を入れすぎたかな…?」
 遼は余裕を持ちながら答えた。
 「これでシュペルターの野望は絶たれたのも同じだ。もはやあいつにはあれを作る力も仲間もいなくなったからな」
 「でも分かりませんよ、シュペルターのことですから」
 「とにかくこれで邪神軍の脅威も少しの間は去ったと言うわけだ。後は邪神王の復活に備えればいい」
 ほっとする一同。しかし遼はあの黒い男の正体が気になっていた。
 「あの男…。どこかで見た気がする…」
 さっきミツキたちを助けたあの男…。遼は男のことが頭から離れなかった。

63 :ガイレイジャープロジェクト:2006/11/02(木) 18:21:09 ID:hniwAP7L0
 「私の最後の切り札が…!一体誰がこんな事をしたんだ…」
 森の中を敗走するシュペルターは未完成の戦艦を一体誰が動かしたのか考えていた。
 「あの時残っていたのは…パワードライノス!まさかあいつが私を裏切るとは…!」
 「裏切ると思っていたのは聞き捨てならねえな」
 後ろからの誰かの声に、シュペルターは驚いていた。その声の主は、あのパワードライノスだからだ。
 「お前、戦艦の中にいたはずでは…」
 「確かに俺は戦艦の中にいた。だが爆発する寸前に仲間が俺を脱出させてくれたおかげで、こうやって命拾いしたんだ。それにしてもあんたがこんな事を思っていたとは思わなかった。俺はあんたのためを思って戦艦を動かしたんだ。それを裏切りで片付けるとはな…」
 「い、いや、あれは冗談だ、お前のことなど裏切ったなどとは思っていない」
 しかしパワードはシュペルターのことを睨みつけ、こんな事を話した。
 「だがお前はこの俺を裏切ったと思っているはずだ。あんなことをやったのだからな。だが俺は後悔していない。たとえ戦いに敗れても悔いは無い」
 少しずつ近づいていくパワードに、シュペルターは恐怖を感じていた。
 「ひい、近寄るな。これ以上近づいたらお前を倒すぞ」
 「やはりそれが本音か。おれは戦いに敗れたのには後悔していないが、お前の部下になったことには後悔している。お前はエディスよりも嫌な奴だったよ」
 パワードは腰に装備されている銃でシュペルターを撃ちぬいた。
 「ばかな…、こんな事でこの私が…」
 シュペルターはそうつぶやきながら地面に倒れて行った。
 「シュペルターよ、これが俺に出来るせめてもの償いだ。もしあの世で会えるなら少しはましな奴になればいいな…」
 パワードはケガをした身体を引きずりながらこの場を後にした。
 「馬鹿な奴よ、部下にも裏切られるとはな」
 森の影から一部始終を見ていた謎の甲冑の騎士が言った。
 「だがこれで邪魔者は消えたも同然だ。邪神王様を復活させるのはこの自分ではないといけないからな」
 そして騎士はマントを翻してその場を去って行った。
 謎の黒ずくめの男、そして甲冑の騎士…。物語はいよいよ最終局面へと入っていくのだった…。

 第26章終わり


64 :ガイレイジャープロジェクト:2006/11/02(木) 18:21:49 ID:hniwAP7L0
【次回予告】
 突如現れた謎の甲冑の騎士。彼の目的は邪神王を復活させるための伝説の宝玉を探す事だった。
ガイレイジャー達はそれを止めようとするのだが、騎士の力に苦戦を強いられてしまう。
しかしそこへあの黒い男が現れた!
 烈空戦騎ガイレイジャー第27章!「現れた第7の勇者!」
 新たなる陰謀が姿を現す…。


65 :ガイレイジャープロジェクト:2006/11/02(木) 18:39:54 ID:hniwAP7L0
第26章をお送りしました。
本当は火曜日に出す予定でしたが、都合により今日掲載しました。
本編ではついにシュペルターが最期のときを迎えました。しかも信頼していた部下の手によって
殺されるのは、本人にとっては意外なことでしょう。しかしそれは彼が部下を完全に信頼していない
からであり、最後まで信頼していたパワードライノスを自分が裏切ったと見られたためにおきた最期
でした。
次回からは、最終章である第3部に入ります。26章の最後に姿を見せた最後の幹部、なぞの甲冑の騎士
が新たなる敵となります。そして黒い男の正体も次回明かされることになります。次回もどうぞお楽しみに。

>>46さん
確かに詰め込みすぎかもしれませんね。特に戦騎は少し多かったかもしれません。
次回はもう少し設定やキャラクターを絞り込むようにしたいですね。

>>50から>>54さん
作者が飽きてフェードアウトというのは確かによくあることです。
でも私の場合はきちんと終わらせたいと思いますので、時間がかかっても完結させたいと
思っています。ですので安心して最後までごらんいただければ幸いです。

>>55さん
設定などのまとめは、HPができてから載せようと思います。
ガイレイジャーの苦労話や自己感想なども載せたいと思いますので、もう少しお待ちください。 

66 :ガイレイジャーを盛り上げる会:2006/11/04(土) 13:32:32 ID:0V1qz1KJ0
第26章を見ました。
シュぺルターの最期が部下によってなされたのは、少し後味は悪かったように思います。
それに対してブラスの新必殺技は、結構かっこよかったです。
次回からは第3部に入りますが、やっぱり無事に完結してほしいものですね。
楽しみに待っています。

第24章で感想を2度書いてしまったことに今頃気づきました。
この場を借りてお詫びしたいと思います。すいませんでした。

67 :名無しより愛をこめて:2006/11/06(月) 08:58:24 ID:CHK5gVIWO
なんか途中抜けてませんか?

68 :ガイプロの人:2006/11/06(月) 17:32:10 ID:LerkOXPY0
>>67さん
すいません、
>>61 と>>62の間が抜けていました。
後で改めて掲載しますので、もう少しお待ちください。
盛り上げる会さんもご迷惑をおかけしてすいませんでした。

69 :ガイレイジャープロジェクト:2006/11/09(木) 16:07:06 ID:JdITj7PM0
第26章 大いなる野望の果て

 シュペルター軍団に乗っ取られた国防庁を助けるため、ブラスとフォルス、それと飛竜スタッフのエリックは、国防庁の中へ進入した。しかしそこにはミツキたちの姿は見えず、その代わりにここを占領したスパイダーコマンドがブラスたちの前に姿を現した。
 「おい、ミツキさん達をどこへ隠した?」
 「知りたければこのわしを倒すんだな。だがお前達にそれが出来るかな?」
 じりじりと三人の前に近づいてくるコマンド。フォルスとEブラスはエリックを後ろへ非難させてコマンドーに立ち向かって行った。
 「お前を倒せばミツキさん達を解放してくれるんだな?」
 「そんなことを聞いてどうする?しかしそれが出来るとは思えないがな」
 コマンドは口からくもの糸を吐き出し、Eブラスたちに攻撃を仕掛けてきた。
 「あぶねえ!」
 「これでミツキさん達を捕まえたのか…。気を付けろフォルス、そいつに当たったら動けなくなるぞ」
 コマンドの攻撃で手が出せないどころか近づく事も出来ない二人。そんな二人にエリックはアドバイスを送った。
 「あいつの糸は炎で溶かすことが出来るはずだ。Eブラス、烈空の金貨を使うんだ」
 Eブラスは自分の金貨を取り出してカリバーに装填した。
 「これでいいんだな?」
 「ああ、やってくれ」
 Eブラスはカリバーを大きく振りかぶった。すると剣先から炎が出てきた。
 「食らえ、バーニングトルネード!」
 剣先から放たれた炎はまわりにある糸の束を次々と消滅させていった。
 「どうだ、これでお前の糸攻撃は封じられたのも同然だ」
 「ミツキさんの捕らわれている場所に案内してもらおうか」
 しかしコマンドは余裕を見せているのか、居場所を答えなかった。
 「まだわしは倒れていないぞ。聞き出したいのならわしを倒してからだ」
 コマンドは高速移動をしてEブラスたちに攻撃を仕掛けた。

70 :ガイレイジャープロジェクト:2006/11/09(木) 16:07:41 ID:JdITj7PM0
「まだ攻撃する力が残ってたのか」
 「でもどうやって動きを止めるんだ?俺たちじゃそんなに高速には移動できないぞ」
 そのときエリックが二人にアドバイスをしてくれた。
 「なまじ目で見るから相手を見つけることができないんだ。心の目で奴の動きを見切るんだ」
 「そうか、動きを見ないで気で場所を把握すればいいんだな」
 Eブラスは全神経を張り巡らせてコマンドの気配を追った。そして…
 「そこか!」
 Eブラスは背後にいるコマンド目がけてカリバーを振り下ろした。その先には隠れたはずのコマンドの胸が切り裂かれていた。
 「…み、見事だ、だがもう遅い。その間にも作戦は進んでいるのだぞ…。この世界に最後を見届けるがよい…」
 切り裂かれたコマンドはそういい残して消えていった。それと同時にコマンドが作り出した空間も跡形も無く消滅した。
 「大丈夫ですか、皆さん」
 エリックはくもの巣に捕らわれていた長官達を助け出した。
 「私達は大丈夫だ。それよりも大変な事になった。ミツキ君たちが邪神兵達の後を追ってどこかへ行ってしまったのだ。早く後を追わないと」
 「でもどこに行ったのか分からないと追いかけようが無いじゃないか」
 「それなら心配ない」
そう言って長官はカード型の発信機をブラスたちに渡した。
 「これでミツキ君たちがどこにいるのかが分かるはずだ。私たちの部隊も後から追いかける。君達は先に行ってくれ」
 「分かりました、それでは私が彼らと一緒に行きます。もしもの事があったらいけないですから」
 エリックはEブラスたちと同行することを長官に伝えた。
 「それでは行こう。もう時間が無い」
 「って言ったって車じゃ遅すぎて話にならないぜ」
 「そんなときに戦騎があるんじゃないか。凱鳳凰ならすぐに到着できるだろ」
 エリックの言葉にEブラスは納得した。
 「そうだな、戦騎なら宇宙でもいけるからな。それじゃ呼び出すからいったん外へ出ようぜ」
 三人は屋外に出て凱鳳凰を呼び出してミツキたちが向かったところへと出発した

71 :ガイレイジャープロジェクト:2006/11/09(木) 16:09:13 ID:JdITj7PM0
 一方基地に待機していたはずのパワードライノスは、残っていた仲間とともにあることを計画していた。
 「お前達、こんな所で待っているつもりか?ここは俺たちの手でシュペルターの鼻の穴を開かしてやろう。そうすればシュペルターも認めてくれるだろうからな」
 残っていたドクロ兵とドクロイド数十人は一斉に手を上げて答えた。
 「よし、そうと決まればあの戦艦を使ってガイレイジャーに一泡吹かせてやろう。いいな」
 ドクロ兵達は次々と未完成の戦艦に乗り込んで行った。今シュペルターは基地内にいないため、乗り込むにはそんなに手間はかからなかった。
 「発進!」
 未完成の戦艦は秘密基地から飛び立った。どうやらライノス達はこれを使ってシュペルターの計画を成功させたいと思っているらしい。
 しかしその先には未確認船であるこの戦艦を発見したアメリカの艦隊が集結していた。
 「なるほどな、デモにはちょうどいい相手だな。主砲発射用意!」
 戦艦の主砲がアメリカ艦隊へ向けられた。そして…。
 「撃てー!!」
 主砲が一斉に火を噴き、アメリカ艦隊を蜂の巣にした。次々と沈んでいくアメリカ艦。パワードは高らかに勝利宣言をした。
 「これでガイレイジャー達も終わりだな。次のターゲットにいくぞ!」
 戦艦は空へ飛び立ち、日本の方角へと進んでいくのだった。

72 :ガイレイジャープロジェクト:2006/11/09(木) 16:10:27 ID:JdITj7PM0
 「ここみたいだな」
 山のふもとに来た三人は、凱鳳凰から降りてミツキたちを探した。
 「こんな所よく見つけるなあ。これじゃ探すのに一苦労だぜ」
 「大丈夫さ。ミツキさんはこんな事もあろうかと発信機をつけていたんだ」
 エリックは持ってきたパソコンを開いて二人に見せた。
 「この奥に奴らの秘密基地があるみたいだ。ここからは警戒して目的地に行くようにしよう」
 「そうだな、ゆっくり早く行くとしよう」
 「ってどっちだよ」
 そんな漫才をしながら三人は目的地まで歩いて行った。
 深い森を抜けると、ごつごつとした岩肌がある採掘場に出た。
 「ここのはずなんだけど…。人っ子一人いないようだ」
 「本当にここでいいのかよ?もしかして間違ったんじゃないか?」
 「いや、このあたりでいいはずなんだけど…」
 そのとき、岩陰から何者かが現れて、遼たちの周りを取り囲んだ。
 「ようこそブラスにフォルス、我が処刑場へ」
 「シュペルター!ミツキさん達をどこへやった?」
 「さてね、それよりお前達が罠に引っかかったのは計算どおりだったよ」 
 そう言ってシュペルターは懐に入れてある発信機を取り出した。
 「罠か。道理で上手く行き過ぎると思ったぜ」
 「だがこいつを倒さない限りミツキさんたちのいるところが分からないからな。さっさと片付けようぜ」
 遼と疾風は変神するとドクロ兵の集団に向かって行った。

73 :ガイレイジャープロジェクト:2006/11/09(木) 16:11:12 ID:JdITj7PM0
 ドクロ兵を片っ端から蹴散らしていくブラスとフォルスは、ついにシュペルターのいる所まで来た。
 「さあ、ミツキさんたちの居場所をはかせてもらうぞ」
 しかしシュペルターは何も話そうとしなかった。
 「あのやろう、俺たちの言ってることを聞こうともしねえ」
 「別の方法で聞いてみるか」
 「その必要は無い」
 二人がシュペルターに居場所を聞き出そうとしたとき、どこからか男の声が聞こえた。
 「誰だ?お前」
 フォルスが男に質問をしてみた。
 「今は語る必要は無い。それよりミツキたちを助けたいのだろう?」
 「そうだ、ミツキさん達の居場所を知ってるのか?」
 男は頷くと、丘の方角を指差した。
 「あれ、ミツキさんじゃないか?」
 「本当だ、どうしてあんなところに…」
 「やつらに捕まっていたところを俺が助けたのだ。だから安心するんだ」
 男はそういうと、その場を去ろうとした。
 「待ってくれ、あんたは俺たちの味方なのか、それとも敵なのか?」
 「そんなことはどうでもいい。それよりもあいつを倒すのが先だ。それにもうすぐここに巨大な戦艦がやってくる。日本を破壊するためにな」
 男はその言葉を残して去って行った。
 「…どういうことだ?巨大戦艦って」
 「とりあえずこいつに聞いたほうが早いな。おい、戦艦ってどういうことだ?何を考えてるんだ?」
 それを聞いていたシュペルターは顔を真っ青にしてこう答えた。
 「どうやら恐れていた事が起きてしまったようだ。まもなくこの一帯は戦艦の攻撃によって破壊される」
 「それを止めることは出来ないのか?」
 「私がやった事ではないからな、とめることは出来んよ。それよりも早くここから離れた方がいいぞ。巻き添えを食いたくないのならな」
 シュペルターの言葉に偽りは無かった。近くにやってきたエリックとミツキたちがブラスたちの側に駆け寄って、戦艦の存在を知らせた。

74 :ガイレイジャープロジェクト:2006/11/09(木) 16:12:13 ID:JdITj7PM0
 「恐れていた事が起きたようだな」
 「とにかく何とかして食い止めなければならない。ブラス、エレメンタルに武装して戦艦を破壊する準備をするんだ」
 ミツキがブラスの肩を叩いた。
 「戦騎で倒した方が早いんじゃないか?」
 「戦騎をで攻撃すると奴らに気付かれてしまう。出来るだけ我々がここにいることを知られないようにするんだ」
 「それにこの一帯に戦艦が落ちてしまってはまわりに被害が出てしまう。ここはEブラスのエレメンタルパワーで宇宙に吹き飛ばした方がいい」
 エリックもそのことに賛成だった。
 「よし、だったらやるしかないな」
 ブラスは武装カードを取り出してチェンジャーにスラッシュ、エレメンタルカリバーを召喚した。
 「烈空武装神化!ガイレイジャー・エレメンタルブラス!!」
 武装神化したEブラスは次になにをやるのかをミツキに聞いた。
 「ええと…、どうするんだった?」
 「まずブラスブレイダーを召喚するんだ」
 「…分かった」
 Eブラスはブレイダーを召喚した。
 「それから二つの武器をコンバインして巨大な武器にするんだ」
 「そんな事出来るのか?」
 「カリバーの中央のエンブレムを回転して剣先を開くんだ。そしてそこからブレイダーを差し込むんだ」
 Eブラスはミツキの言うとおりに二つの武器を合体させた。すると二つの武器は一つになり、巨大な剣になった。
 『コンバイン、エレメンタルブレイダー』
 「エレメンタルブレイダー?何かすげえな」
 「次に6つの烈空の金貨をつばの挿入口に装填するんだ。まだ7つそろっていないが、戦艦を宇宙に吹き飛ばすには十分だろう」
 「じゃあみんなの金貨を貸してくれ」
 ミツキたちはEブラスにそれぞれの金貨を渡した。
 「…本当に大丈夫なんだろうな。何か不安になってきた」
 「こんなときに何を言ってるんだ?お前がしっかりしないと地球は大変な事になるんだぞ!」
 大樹がEブラス=遼の後押しするように言い聞かせた。

75 :ガイレイジャープロジェクト:2006/11/09(木) 16:13:56 ID:JdITj7PM0
 「そうだったな…皆の力を俺に貸してくれ…」
 「最初からそのつもりだって」
 「僕達は伝説の戦士ですもの」
 「さっさとやっちまおうぜ!」
 仲間の声に後押しされて、Eブラスは金貨を一枚ずつ装填していった。
 『フレイム・グランド・アクア・ストーム・サンダー・シャイン…エレメンタルパワーチャージ!!』
 装填してエンブレムを回転させると、刀身が光り始めてチャージ音が響き始めた。
 「そんな事をしてもこの戦艦は止められんぞ。お前達の身のためだ、早く逃げればいいものを」
 シュペルターはそんな事を言い放ち、この場から逃げ出した。
 「俺達は逃げたりしない。なぜなら俺達は仲間を、友達を、地球を愛してる人たちを信じてるから…!」
 パワーが十分にチャージされたEブレイダーを振るい、Eブラスは戦艦目がけてエネルギー波を放った。
 「エレメンタル・パワーウエイブ!!」
 エネルギー波は戦艦をその場から吹き飛ばし、はるか成層圏まで飛ばされていった。
 「止めだ!フィニッシュモード!」
 Eブラスはエンブレムをもう一回転させてエネルギーを再チャージした。
 『エレメンタル・ミリオンチャージ』
 「スペリオルブレイド!!」
 Eブレイダーから放たれた光の刃は戦艦の動力部に直撃し、宇宙に飛ばされた戦艦を藻屑の変えた。
 「どうだ…、これが俺たちの絆の力だ!!」
 力を使い果たしたのか、Eブラスはその場に倒れこみ、遼の姿に戻った。
 「大丈夫か、遼?」
 大樹は倒れた遼を抱きかかえた。
 「…ちょっとばかり力を入れすぎたかな…?」
 遼は余裕を持ちながら答えた。
 「これでシュペルターの野望は絶たれたのも同じだ。もはやあいつにはあれを作る力も仲間もいなくなったからな」
 「でも分かりませんよ、シュペルターのことですから」
 「とにかくこれで邪神軍の脅威も少しの間は去ったと言うわけだ。後は邪神王の復活に備えればいい」
 ほっとする一同。しかし遼はあの黒い男の正体が気になっていた。
 「あの男…。どこかで見た気がする…」
 さっきミツキたちを助けたあの男…。遼は男のことが頭から離れなかった。

76 :ガイレイジャープロジェクト:2006/11/09(木) 16:14:47 ID:JdITj7PM0
 「私の最後の切り札が…!一体誰がこんな事をしたんだ…」
 森の中を敗走するシュペルターは未完成の戦艦を一体誰が動かしたのか考えていた。
 「あの時残っていたのは…パワードライノス!まさかあいつが私を裏切るとは…!」
 「裏切ると思っていたのは聞き捨てならねえな」
 後ろからの誰かの声に、シュペルターは驚いていた。その声の主は、あのパワードライノスだからだ。
 「お前、戦艦の中にいたはずでは…」
 「確かに俺は戦艦の中にいた。だが爆発する寸前に仲間が俺を脱出させてくれたおかげで、こうやって命拾いしたんだ。それにしてもあんたがこんな事を思っていたとは思わなかった。
俺はあんたのためを思って戦艦を動かしたんだ。それを裏切りで片付けるとはな…」
 「い、いや、あれは冗談だ、お前のことなど裏切ったなどとは思っていない」
 しかしパワードはシュペルターのことを睨みつけ、こんな事を話した。
 「だがお前はこの俺を裏切ったと思っているはずだ。あんなことをやったのだからな。だが俺は後悔していない。たとえ戦いに敗れても悔いは無い」
 少しずつ近づいていくパワードに、シュペルターは恐怖を感じていた。
 「ひい、近寄るな。これ以上近づいたらお前を倒すぞ」
 「やはりそれが本音か。おれは戦いに敗れたのには後悔していないが、お前の部下になったことには後悔している。お前はエディスよりも嫌な奴だったよ」
 パワードは腰に装備されている銃でシュペルターを撃ちぬいた。
 「ばかな…、こんな事でこの私が…」
 シュペルターはそうつぶやきながら地面に倒れて行った。
 「シュペルターよ、これが俺に出来るせめてもの償いだ。もしあの世で会えるなら少しはましな奴になればいいな…」
 パワードはケガをした身体を引きずりながらこの場を後にした。
 「馬鹿な奴よ、部下にも裏切られるとはな」
 森の影から一部始終を見ていた謎の甲冑の騎士が言った。
 「だがこれで邪魔者は消えたも同然だ。邪神王様を復活させるのはこの自分ではないといけないからな」
 そして騎士はマントを翻してその場を去って行った。
 謎の黒ずくめの男、そして甲冑の騎士…。物語はいよいよ最終局面へと入っていくのだった…。

第26章終わり

77 :受け身の 天道:2006/11/09(木) 16:18:13 ID:6hB9Ubn30


pu、pu、PU、、、 ま  頑 張 れ



78 :ガイレイジャープロジェクト:2006/11/09(木) 16:18:52 ID:JdITj7PM0
【次回予告】
 突如現れた謎の甲冑の騎士。彼の目的は邪神王を復活させるための伝説の宝玉を探す事だった。
ガイレイジャー達はそれを止めようとするのだが、騎士の力に苦戦を強いられてしまう。
 しかしそこへあの黒い男が現れた!
 烈空戦騎ガイレイジャー第27章!「現れた第7の勇者!」
 新たなる陰謀が姿を現す…。

79 :名無しより愛をこめて:2006/11/09(木) 16:25:13 ID:UPwda3LFO
自サイト作って連載したら?
ここは小説掲載板じゃないわけだし

80 :ガイレイジャープロジェクト:2006/11/09(木) 16:25:24 ID:JdITj7PM0
第26章の改定版をお送りしました。
皆さん、本当にすいませんでした。今回掲載する際にセリフを一部書き直しました。
一度ならず二度もやってしまうなんて、恥ずかしい限りです。これからは気をつけます。
次回から第3部に入りますが、今構成を練り直している最中です。
もしかしたら少し遅れるかもしれませんが、気長にお持ちくだされば幸いです。
それでは、また次回・・・。

81 :名無しより愛をこめて:2006/11/10(金) 18:26:19 ID:kYPBl3F00
>>79
完結するまではここで連載してもらおうよ。
あと少しで完結するんだし。
次回作は自分のサイトでも小説サイトでも連載すればいいんだし。

82 :名無しより愛をこめて:2006/11/14(火) 17:48:13 ID:vHEVZwTz0
ガイレイジャー新展開あげ。
第3部も楽しみにしてるよ。

83 :名無しより愛をこめて:2006/11/16(木) 08:43:32 ID:g11+bH470
2chも変わったなぁ
というか、変わった人しか来てないスレなのか
なんかここだけ空気が異様

84 :名無しより愛をこめて:2006/11/16(木) 18:43:18 ID:F/mDZujO0
ここ以外も異様な感じだぞ。

85 :名無しより愛をこめて:2006/11/20(月) 18:01:30 ID:79ijB0ae0
確かにここは異様な感じがする。
ほかにところも同じようなもんだけど。

86 :名無しより愛をこめて:2006/11/20(月) 18:18:35 ID:py5J+x7b0
仮面ライダーダレダ?もそうだが特撮板でこの手のものが完結したのをみたことない

87 :ガイレイジャープロジェクト:2006/11/21(火) 18:14:53 ID:J1ee5rKC0
第27章現れた第7の勇者

 シュペルターの脅威も去り、遼たちは皆川教授の家でパーティーを楽しんでいた。もちろん邪神軍がすべていなくなったわけではないものの、息抜きとしてゆかりと教授が提案したのだった。
 「みんな、よくここまでがんばってくれた。今日は楽しくパーティーを過ごそうじゃないか」
 皆川教授のひと声で盛大なパーティーが始まった。みんなは目の前にあるご馳走にありついたり、歌ったりダンスをしたりして楽しんでいた。しかし遼だけはそんな気分になれないでいた。
 『あの黒い男は一体誰だろう…。もしかしたら俺が知ってる人物かも知れない…』
 「どうした遼、そんな顔して。楽しくないのか?」
 遼の様子がおかしいことに気付いたミツキが、ご馳走を持って近くまで来た。
 「い、いや、なんでもないよミツキさん」
 「君が考えていたのはあの男の事だろう?確かに男は私たちを助けてくれた。だがまだ味方かどうかはまだはっきりしないだろう?正体が分かるまでは深く考えない方がいい」
 「…ミツキさんには全部お見通しと言うわけか。その通りだよ、俺はあの男の事を考えてたんだ。…もしかしたら俺の知ってる人物じゃないか、ってね」
 「なるほど、君のお兄さんが行方不明なのは前に聞いたことがある。君がその兄に再会したということもね。
しかしあの男の正体が君のお兄さんかどうかは私にも分からない。とにかく今は皆と楽しむ時間だろ。今君のカラオケの順番取ってきてあげるから」
 ミツキはそう言ってカラオケボックスの方へ向かっていった。
 『ミツキさんも自分なりに考えてるんだな。くよくよしてる自分が情けないぜ…』
 「おーい、俺にも歌わせてくれよ!」
 今はそんな事を考えるのは後にしよう、遼はパーティーを楽しむためにカラオケを歌う事にした。

88 :ガイレイジャープロジェクト:2006/11/21(火) 18:16:02 ID:J1ee5rKC0
 そのころ魔界では命をかけて邪弾の危機から救ったヴェルデルを偲んでセレモニーが開かれていた。
 「私はヴェルデルの事を勇敢な戦士としてたたえたいと思う。我々のために身体を張って救ってくれた勇士を…」
 セレモニーの進行役をエディスが行う中、大ホールは悲しみで包まれていた。
 「我々はこの勇士を永遠に忘れることはないだろう。彼の勇気ある行いを心に刻み込もう」
 そして全員が黙祷を行った。その直後…。
 「黙祷はもういいだろう。こんなことよりまず我々のやる事がやる事はいったい何なのか、考えてみろ」
 突然何者かが数人の部下を連れてセレモニー会場へ入ってきた。
 「何者だ、お前は?」
 「俺様は暗黒魔界騎士、タウジェントだ。これからはこの俺様が指揮を執る」
 「何を勝手な事を。邪神軍はお前だけのものではないぞ」
 タウジェントの突然の宣言に、エディスは異議を唱えた。
 「これは邪神王さまの直属の部下である俺様からの命令である。怪我したくないならおとなしくしておくんだな」
 邪神王の命令では、エディスも退かざる終えなかった。
 「邪神王さまはまもなく復活する。しかしあと少しだけ復活のためのエネルギーが足りぬ。
そこでお前達は俺様とともに人間が大勢集るところへエネルギーを集めに行くのだ」
 「そ、そんな勝手な事を…。計画もなしでどうやって集めに行くと言うのだ?」
 「ちゃんと計画は考えてある。手っ取り早くエネルギーを集める方法がな」
 タウジェントは部下とともに格納庫にへ移動し、そこからドクロ兵たちに命令を行った。
 「これからある場所へ行き、そこでエネルギーを集めるのだ。負のエネルギーを集めるには強大な力を見せ付ければいいからな」
 『何が計画を立てている、だ。むちゃくちゃではないか』
 エディスはタウジェントの考えに心の中では不満に思っていた。

89 :ガイレイジャープロジェクト:2006/11/21(火) 18:17:03 ID:J1ee5rKC0
 次の日。エリックに呼ばれた遼たちは、村田製鉄所で新たな量産型戦騎の説明を受けていた。
 「前回の戦闘に出撃できなかった試作戦騎が完成したんだ。この2種類がそうだ」
 奥の整備所には、2機の見慣れないマシンが整備をしていた。
 「これが新しい戦騎か…。で、名前はなんていうんです?」
 「手前が大鷹、奥が百虎だ。それぞれ飛竜のデータを基にして作られたサポート戦騎さ」
 「大鷲、百虎か…。これっていつ発進できるんです?」
 「まだ整備中だから今すぐには無理だ。最低でも二日はかかると思う」
 無理もない、今この二機はまだテスト中なのだ。遼たちは整備中の二機を横目で見ながら整備所を後にした。
 製作所の休憩室に集った遼たちは、製作所の人たちとともに今後の行動について話し合うことにした。
 「今後、ますます戦いが激しくなるのは目に見えている。もちろん国防庁側でも対策の方法を決めているが、私たちのほうでもこれから何をしなければならないのかを考えていこうと思う」
 「とはいってもあの事件以降あっちの動きは殆どないようなもんだぜ。下手に動くとあいつ等の思う壺じゃないのか?」
 遼の意見に、ミツキはこんな答えを提案してきた。
 「確かに動きがないのは私から見てもおかしいとは思う。だが邪神軍がいつ攻めてくるか分からない今、警戒はしたほうがいいと思う。もしかしたら今は戦力を増強しているのかもしれないからな」
 「だったら俺たちが魔界へ攻め入った方がいいんじゃないか?そうすれば早く決着は受けるはずだし」
 「魔界に行くとしてもいく方法がない。それに地上を留守にしてしまったらその隙に攻め入られてしまう可能性もある。出来れば私達は地上で邪神軍の戦力を弱めてからこちらから攻めたほうがいいと思う」
 

90 :ガイレイジャープロジェクト:2006/11/21(火) 18:18:07 ID:J1ee5rKC0
 「とはいってもこのままじゃ俺たちのほうがやられちまう。やっぱり俺たちのほうから攻めないと」
 「待て遼、ここはミツキさんの言うとおりだ。あいつらの戦力を弱めてからでも遅くはない。ここは邪神軍が攻めてくるまでガマンするんだ」
 しかし遼はそんな言葉は聞かなかった。
 「そんな事言ったってこっちから攻めないと攻撃されちまうだろう?だったらやるしか…」
 「いい加減にしろ!」
 大樹はつい遼の顔を殴ってしまった。
 「…見損なったぜ大樹、こうなったら俺一人でもあいつ等と戦ってやる!」
 そういい残して遼は出て行ってしまった。
 「おい待て、遼!」
 「ほうっておけ」
 負おうとする大樹をミツキが止めた。
 「ミツキさん!放してください」
 「今はこのまま放っておいた方が彼のためだ。それよりもこれからどうすればいいのかを話し合うのが先だ。遼は必ず戻ってくる。それまで待っているんだ」
 「…はい」
 大樹は元の席へもどって行った。
 『本当にこれでいいんだろうか…。あいつが何かやらかさなければいいんだが…』
 心の中では大樹は遼のことが心配でならなかった。しかしミツキがさっき行った言葉を信じておとなしくする事にした。

91 :ガイレイジャープロジェクト:2006/11/21(火) 18:19:24 ID:J1ee5rKC0
 「ったく、どうして俺が殴られなくちゃいけなかったんだ。こっちから攻めに行ったほうが有利なのに…」
 鉄工所から出て行った遼は、文句を言いながら街中を歩いて行った。
 「しょうがない、あのコロッケ食べてから何をするか考えよう」
 遼がコロッケ屋に行こうとしたそのとき、怪しい一団が道具を持って歩いているのを発見した。
 「あれって…もしかして…」
 遼は一団の後をつけてみた。
 一団が付いた場所は大きな公園の広場だった。そこで何かを作っているみたいだった。
 「何だ?公園でライブでもやるつもりか?」
 どう見てもこれはライブステージにしか見えない。そう思った遼は近くに集っている人ゴミにまぎれて様子を見ることにした。
 数分後、どこからかバンドのメンバーらしき人たちがやってきて、演奏の準備を始めた。 
 「あの連中、本気でライブをするつもりだぞ。いいのかよ」
 ここに来る人たちの数もかなり集ってきて、ついには広場の殆どが人ごみで埋まってしまった。それを見計らって、バンドのメンバーが演奏を始めた。
 ライブは休む暇もなく一時間続けられた。そして演奏が終わると、バンドのメンバー達が手を振って観客に惜しみないエールを送った。
 「なんだ、ただの路上ライブか」
 遼はそっと観客の人ごみから外に出ていった。
 「あんなので感動できるのかね。俺にはさっぱりわかんねえや」
 遼がライブ会場から離れようとしたそのとき、観客達の様子がおかしい事に気が付いた。観客の身体からエネルギーみたいなものが吸い取られているようなのだ。
おそらく観客達はそれが疲れていると勘違いしてライブを見続けているのだろう。このままここにいると観客達は倒れてしまうかもしれないのだ。
 「これはもしかして、邪神軍の仕業か?よし、こうなったら皆を呼んで…」
 遼はチェンジャーを使ってミツキ達を呼ぼうとした。しかしなぜかそれを止めてしまった。
 『もし皆を呼んだら俺の考えが否定されるかもしれない。ここは俺だけであいつ等を倒した方が認めてくれるかも知れないじゃないか』
 遼は連絡をするのを止めて、変神して一人で立ち向かっていった。

92 :ガイレイジャープロジェクト:2006/11/21(火) 18:20:49 ID:J1ee5rKC0
 「待て!お前等何してるんだ?」
 ブラスがいきなりライブ会場に現れたため、観客は驚きを隠せないでいた。
 「一体何なんです、あなたは」
 「ふざけるな!お前らのやってる事はここにいるみんなにとっては悪いことなんだ!だからさっさとここから離れてくれ!!」
 ブラスが必死に追い出そうとするが、彼らは自分たちが悪いことをしていないという感じで淡々と答えた。
 「あなたが何をやりたいのかは僕たちには分かりませんが、ライブの邪魔をしているのは事実です。ですから早くここから立ち去ってください」
 バンドのメンバー達に言われたブラスは、少し考えてしまった。
 『思い過ごしだと言うのか、でもどう見てもあいつらが観客の生気を取ってるように見えるんだ…』
 そのとき、観客のおばあさんがめまいがしたかと思うと、突然倒れてしまい、会場は大騒ぎになってしまった。
 「どうしたんですか、おばあさん」
 メンバーが声をかけると、他の観客も気分が悪くなったりする人が少しずつ増えていった。
 「やっぱりお前らのせいでこんな事になったんじゃねえか!」
 それを見ていたメンバー達はとたんに表情を変えて、ブラスのほうを見て睨み返した。
 「ばれちゃしょうがないな。その通りさ、僕達はライブを利用して人間達の生気を吸い取っていたのさ。邪神王さまの復活のいけにえとしてね」
 そしてメンバー四人の姿が次第にドクロイドに変わっていったのだ。
 「とりあえずこれだけあれば邪神王さまの復活の足しにはなるだろう。あとはお前らを倒せばタウジェント様もきっとお喜びになるだろう」
 「そんな事はさせねえ!お前らの相手なんかこの俺で十分だ」
 ブラスはEカリバー召喚用のカードを取り出して、チェンジャーにスラッシュした。
 「いでよ、エレメンタルカリバー!」
 Eカリバーを手にしたブラスはエンブレムのスイッチを回しながら武装しようとした。
 「烈空武装神化!!」
 しかしなぜか武装できなかった。
 「どうしたんだ、これじゃあEブラスに武装できないじゃねえか」
 ブラスはもう一度武装しようとしたが、結果は同じだった。

93 :ガイレイジャープロジェクト:2006/11/21(火) 18:23:08 ID:J1ee5rKC0
 「どうして武装できないんだ?」
 その隙にバンドドクロイド達は、ブラスに攻撃を仕掛けてきた。吹き飛ばされたブラスはセットの壁にぶつかり、気を失ってしまった。
 「まったく人騒がせな奴だよ、ついでだから二度と邪魔できないようにしてやろうか?」
 バンド四人はブラスを取り囲んで一斉攻撃を浴びせた。
 「これで邪魔者の一人は消えたな。あとは他の奴も順に倒しておくか」
 そのとき、何者かがバンドドクロイドたちを攻撃してきた。
 「だれだ、僕たちの邪魔をするのは?」
 そこには謎の男が立ちはだかっていた。
 「お前達の邪魔はさせん」
 「おっさんよ、邪魔だからどいてくれない?これから用があるのでね」
 しかし男は何も答えようとしなかった。
 「おっさんがそのつもりなら、こちらにも考えがある。さっさと通らせてもらうぞ!」
 バンドたちは男に一斉に襲いかかった。
 「仕方ない、お前達を倒す!烈帝変神!!」
 男は懐から変神用のコマンダーを取り出し、カードを素早くスラッシュした。男は光につつまれ、その衝撃波でバンドたちを吹き飛ばした。
 「…漆黒の聖騎士、シャドウレイジャー・クレスト!!」
 男が変神した姿は、ガイレイジャーに似ていた。

94 :ガイレイジャープロジェクト:2006/11/21(火) 18:24:35 ID:J1ee5rKC0
「お、お前は、ガイレイジャーか?」
 「だとしたらどうなんだ?お前達、この俺が怖いのか?」
 「そ、そんな事―――!!」
 バンドドクロイド達はスクラムを組んで、巨大なドクロイドに合体した。そしてクレストに襲いかかっていった。
 「やはり怖いんだな。せめてこの俺が苦しまないように倒してやる」
 クレストはカードを取り出し、コマンダーにスラッシュした。
 『凱王剣、招来!』
 コマンダーのコール音で空が割れて、そこから一振りの剣がクレストの手に降りてきた。
 「コマンド・セット!」
 クレストは凱王剣の持ち手にコマンダーを差込み、フィニッシュカードをスラッシュした。
 『フィニッシュモード』
 そして剣を一直線に振り下ろした。
 「覇王龍神斬!!」
 剣から衝撃波が発生し、それはまるで光の竜のようになって巨大ドクロイドを一刀両断した。
 「闇の中で安らかに眠れ…」
 クレストは消滅していくドクロイドに捨て台詞を言い残した。

95 :ガイレイジャープロジェクト:2006/11/21(火) 18:25:45 ID:J1ee5rKC0
 「…ここはいったい!?」
 遼が気が付いたのは前の戦闘からしばらくたってからだった。
 「気が付いたか。お前は一時間ほど気を失っていたんだ」
 近くにはさっきの男が遼の看病していた。
 「…あんたが俺を助けたのか?」
 「そうだ。それにしてもさっきの戦い方はなんだ?そんなことで最強とは聞いて呆れるな…」
 それを聞いた遼は起き上がって男の襟首をつかみかかった。
 「さっきのセリフ、取り消してもらおうか?それにあんたは一体何者なんだ?答えろ!」
 しかし男は答えようとはしなかった。
 「…助けてくれたのは感謝している。でもその恩人が話を聞いてくれないんじゃその気も失せるぜ…!」
 「…お前は弱い。だからさっきEカリバーはお前に答えようとしなかったのだ」
 男の言葉を聞いて、遼はさっきの戦闘でEブラスに武装できなかった事を思い出した。
 「一体どういうことなんだ?それって俺の力が足りなかったから武装できなかったということなのか?」
 「そういうことになるな。今のお前には心の迷いがある。それがあるからお前は武装できなかったのだ。お前はまだ身体も心も戦士としては弱いのだ」
 遼は愕然とした。自分は強いと思っていたのが、本当はまるで弱いということに気が付いてしまったのだから。
 「…俺はこれからどうしたらいいんだ?こんなに弱いんじゃ皆に申し訳が立たない…」
 「そのために俺が来たのだ。お前は自分が思っているより強くなれる。そのためにはまず自分の弱さを克服しなければならない。出来るな?」
 男は遼に手を差し伸べた。
 「…あんたが何者かは知らないが、そういうなら付き合ってやるよ」
 遼はそれに答えるように手を差し出した。そしてお互い手を握りしめた。
 
 第27章終わり


96 :ガイレイジャープロジェクト:2006/11/21(火) 18:26:42 ID:J1ee5rKC0
【次回予告】
 謎の男の導きにより、小さな村へと案内された遼。そこには伝説の竜がいるという言い伝えがあった。
クレストは遼を試すため、竜が眠っている谷へと向かわせる。果たして遼は竜を目覚めさせることが出来るのか?
 烈空戦騎ガイレイジャー第28章!「よみがえれ、伝説の竜王!」
 「俺は俺を超えてみせる!!」 

97 :ガイレイジャープロジェクト:2006/11/21(火) 18:36:33 ID:J1ee5rKC0
ガイレイジャー第27章をお送りしました。
今回から第3部に突入しました。
残りあと12話、何とかしてこの物語を完結させたいと思っていますので、応援よろしくお願いします。
さて、今回から登場したキャラが二人います。一人は邪神軍幹部タウジェント、
そしてもう一人が7人目のガイレイジャーであるシャドウレイジャークレストです。
この二人はクライマックスにつながる重要な役割を持っています。一体どのような役割なのか?それは後々わかると思います。
次回はクレストが遼に、ある村に伝承といい伝えられている竜を目覚めさせるためにある試練を出します。
それはいったい何なのかは、見てのお楽しみです。
それではまた次回お会いしましょう。

98 :ガイレイジャーを盛り上げる会:2006/11/22(水) 18:19:56 ID:crLoPx/E0
第27章見ました。
今回から第3部になって、盛り上がりを見せていますね。
新キャラが敵側と味方側、それぞれ2名増えて物語を盛り上げているようです。
次回は遼の試練の回なので、楽しみです。
連載のほうは大変みたいですけど、がんばってください。



99 :名無しより愛をこめて:2006/11/22(水) 21:05:08 ID:An92UfuV0
盛り上げる会が必ず日が変わってから書き込んでるのが笑える

100 :名無しより愛をこめて:2006/11/23(木) 08:53:44 ID:krZdywTB0
ガイレイジャー あらすじ

世界征服を企む悪の組織に敢然と立ち向かうガイレイジャー達。
卑劣な敵に苦闘を強いられるも彼らの勇気が未来を切り開く!
7人の戦士が集う時!魔を退ける強力な武装神の力が発現する!
その力をもって、ガイレイジャー達は遂に邪悪を倒すのだった。

・・・絵がないのがなぁ(-_-;)。

101 :名無しより愛をこめて:2006/11/24(金) 20:11:25 ID:iI5v/nCU0
>>100
絵はほしいね。
近いうちにHPができるそうだから、
そこでイラストが載るのを期待したい。

102 :名無しより愛をこめて:2006/11/25(土) 16:44:41 ID:84fsseIu0
来年は東映しかヒーローが出ないかもしれない。
そのためにもオリジナルヒーローを盛り上げていこうぜ。

103 :名無しより愛をこめて:2006/11/25(土) 16:49:02 ID:74pCu8jNO
ここ同じ日に違うIDの書き込みがほとんどないね

104 :名無しより愛をこめて:2006/11/25(土) 17:06:09 ID:84fsseIu0
そういえばそうだね。
みんな暇じゃないのかな?

105 :名無しより愛をこめて:2006/11/25(土) 17:22:51 ID:89g7nJDM0
ひまじゃないかも

106 :名無しより愛をこめて:2006/11/25(土) 19:12:31 ID:VJL47Q2P0
いや、暇だから書き込みたくないかもしれんな。

107 :名無しより愛をこめて:2006/11/26(日) 17:22:40 ID:LG4GdEZB0
ガイレイジャーも残り12話か・・・。
先が見えんな、この展開だと。

108 :名無しより愛をこめて:2006/11/26(日) 20:32:15 ID:RLiA1PgM0
なんかこの1〜2回はリュウケンド―っぽい。

109 :名無しより愛をこめて:2006/11/27(月) 18:56:02 ID:EM/SVDwb0
そうか?
そんな感じしないけどなあ。

110 :名無しより愛をこめて:2006/11/28(火) 17:43:14 ID:h4yUpZH20
>>108
部分的にかな。
展開的に似てるというのもあるけど。

111 :名無しより愛をこめて:2006/11/29(水) 18:29:09 ID:Dj6ZeHzs0
今回なんかセレモニーやっただろ。
それで似てるっていわれたのかも。

112 :名無しより愛をこめて:2006/12/02(土) 16:07:31 ID:3SibeGIE0
最近掲載スピードが落ちた気がする。

113 :名無しより愛をこめて:2006/12/02(土) 19:12:29 ID:cno7l8g/0
>>112
そうだな。作者も忙しいんだろうね。

114 :ガイレイジャープロジェクト:2006/12/06(水) 18:04:03 ID:q/xLDJzR0
第27章竜の住む山

 「おかしい、夜になっても帰って来ないとは」
 午後七時を回っても、遼は家に帰ってきていないため、大樹たちは天空寺のガレージに集合していた。
 「もしかしたら、捕らわれてるのかも…!」
 「いや、あいつの事だからラーメン屋をはしごしてるに違いないぜ…!」
 一同が様々な予想を言い合っている傍ら、ミツキと宗一郎は遼の帰宅をただ待っていた。
 「おい、そんなところで何やってるんだ?俺たちがあいつの事を心配してると言うのに…」
 待っている二人の姿を見て、疾風が話しかけてきた。
 「大丈夫さ、あいつは必ずここへ帰ってくる」
 「そうだ、だからそんなに慌てなくても良いんだ」
 「で、でも、心配じゃないのか?いつまでたっても帰ってこないのにどうしてこんな態度になれるんだ?」
 宗一郎ははやての方を見て、こんな事を話した。
 「自分の子を心配しない親がいるか?わしはあいつの事を信じているからこうして待っているんだ」
 「遼は必ず帰ってくる。お前達も心配する事ないんだぞ」
 意気投合しているのか、二人は心配するなと言わんばかりの顔で、疾風を見つめた。
 「…わかった、わかりましたよ。俺達はここであいつの帰りを待ってればいいんですね?」
 疾風はなんとなく納得いかないような感じで外に出て行った。
 「本当にいいんですか?あんなこと言って…」
 疾風と入れ違いに、大樹がこの場所にやってきた。
 「いいんだ、あいつのことだ、用が終わったらすぐに帰ってくるさ。その代わり、明日はお前達にも配達を手伝ってもらうぞ」
 しょうがないな、という顔をして大樹は頷いた。

115 :ガイレイジャープロジェクト:2006/12/06(水) 18:05:08 ID:q/xLDJzR0
 「おい、どこまで歩くんだよ」
 仲間が心配している頃、遼は謎の黒いマントの男に連れられて森の中を歩いていた。
 「もう少しだ。この森を抜ければ目的地に着くはずだ」
 「っていったって、もう2時間以上歩いてるぜ。本当にこんな所に村なんてあるのかよ」
 いくら歩いても目的地に着かないため、遼の苛立ちはピークに差し掛かっていた。
 「文句を言ってる暇があったらさっさと歩くんだな。お前にはこれからがんばってもらわなければならないからな」
 仕方なく男の後に付いていく遼。歩いていくうちに遼は肝心な事を忘れている事に気付いた。
 「そういえばあんたの名前聞いてなかったな」
 「俺の名はクレスト。みんなはそう呼んでいる」
 「クレストか…。どうして俺の名前を知ってたんだ?」
 「お前たちのことは知っているつもりだ。何せこれからともに戦う仲間だからな」
 クレストはそう言うと先に行ってしまった。
 「おい、どういうことなんだよ?仲間って一体何なんだ?」
 必死に後を追っていくと、森を抜けて広い場所に飛び出した。
 「…こんな所に人が住んでいるのかよ…」
 そこにはまばらながら家が数件、この場所に建っていた。
 「ここが目的地のふもとにある村だ。そこの山に俺たちが探している物が眠っている」
 クレストは村のすぐ脇にある高そうな山を指差した。
 「じょ、冗談だろ…。あんな高い山に登れと言うのかよ?」
 「今日はこの村で休んで、明日あの山に登る事にしよう。付いて来い」
 クレストの後を突いていく遼。そこには他の家より大きい家が建っていた。
 「待っていたよ、さあ、こちらにお入りなさい」
 二人を出迎えてくれたのは、少し腰が曲がっているおじいさんだった。
 「すいません、お世話になります」
 中に入ると、そこには部屋が6つほどあり、そこで旅人を休むようになっていた。どうやらここは旅館のようだ。
 「そうだ、お金を払うんだったな」
 遼がポケットから財布を出そうとすると、おじいさんが首を横に振った。
「いや、いいんですよ。その代わりあなたに頼んでもらいたい事があります」
 そういうとおじいさんは隣の部屋に二人を案内した。

116 :ガイレイジャープロジェクト:2006/12/06(水) 18:06:28 ID:q/xLDJzR0
 「うわ〜、この人たち外からのお客さん?」
 部屋の中には女の子が一人、遼たちを待ち構えるように立っていた。
 「悠里、お客さんに失礼だぞ」
 おじいさんの忠告を聞かずに、悠里は遼の周りをじろじろ見ながらまわっていた。
 「ねぇおじいちゃん、このお兄ちゃん気に入っちゃった。しばらくの間遊んでいい?」
 おじいさんはゆっくり頷いた。
 「もしかして頼みたい事って、これの事?」
 「少しの間この子の遊び相手になっていただきたいのです。この村には子供が少なく、遊び相手もそれほどいない有様です。
この子も友達がいないので退屈しているんですよ」
 悠里を見ながら遼は納得した。
 「分かりました。そういうことならしばらく遊び相手になりますよ」
 すると悠里は手を上げて喜んだ。
 「やったー!じゃあお兄ちゃん、外で遊ぼう」
 「ちょ、ちょっと待てよ。そんなに引っ張らなくても…」
 悠里に引っ張られながら遼は外へ連れられてしまった。
 「はっはっはっ、遠くに行くんじゃないぞー」
 おじいさんは手を振って二人を見送った。その後、おじいさんはクレストの方を見てここに来た理由を問いただした。
 「ところでお前さん、あの青年を連れてきたのには理由があるんじゃろ?こんな辺ぴな場所に来るのは、物好きかあの山に用がある人だけじゃ」
 「じつは…あの山にいるといわれている竜を目覚めさせたいのです」
 それを聞いたおじいさんは顔色を変えた。
 「ば、馬鹿なことを言うな!お前はあの竜を目覚めさせてどうするつもりじゃ?」
 「あの竜は古代天界人が残した遺産です。邪神軍の攻撃を防ぐためにもあの竜の力が必要なんです。それに…」
 「あの青年を試したいんじゃろ?お前さんの顔に書かれてあるわい」
 おじいさんはクレストに顔をじっと見た。
 「とにかくあの山に行くのは止めたほうがいい。いくらお前さんでも竜を扱うのは難しいだろうて」
 スッと立ったおじいさんは、外へ出ようとした。
 「どこへ行くんです?」
 「これからお風呂の準備をしなければいけないんでな。ちょうどいい、お前さんにも薪割りを手伝ってほしいんだが、いいかの?」
 「は、はい…」
 やれやれ、という顔をしながらクレストは薪割りの手伝いをすることになった。

117 :ガイレイジャープロジェクト:2006/12/06(水) 18:07:32 ID:q/xLDJzR0
 その日の夜、お風呂に入ってさっぱりした遼と悠里はおじいさんと夕食をとる事になった。
 「おおっ、結構豪華じゃないか?」
 「今日は特別だからね。お兄ちゃんも早く座って食べよう」
 遼は空いている席に座った。しかし遼はそこにクレストがいないことに気付いた。
 「あの、クレストはどこに行ったんですか?」
 「あの人ならさっき出かけたよ。下調べすると言ってね」
 「…下調べ?ああ、明日行くところの道を調べてるんだな。でもどうして今頃なんだ?」
 不審に思いながらも遼はテーブルにあるおかずを取り始めた。
 「どう、おいしい?」
 「ん、この煮物なんて良く味がしみこんでておいしいよ」
 「とにかくあの山に行くのなら気を付けていく事だな。山に行くにはふもとの森を抜けなければいけない。
そこは険しいから山にたどり着くまでは相当な時間がかかるはずだからな」
 おじいさんは遼に忠告をした。
 夕食を食べ終わり、自分が泊まる部屋に戻ってきた遼は、そこにクレストがいるのに気付いた。
 「お前、いつの間にか選ってきたんだ?」
 「ついさっきだ。明日山に登るルートを探していたんだ」
 「それでどうだった?どこか行ける通路があったか?」
 「本来山へ行くはずの道路ががけ崩れで通行止めになっていた。山に行くには別の道から行かなければいけない」
 「そうか…」
 「あの道が使えないとなると、明日の朝早くここを出ないと間に合わなくなる。今日は早く寝て明日に備えるんだ」
 遼たちは明日に備えて寝る事にした。

118 :ガイレイジャープロジェクト:2006/12/06(水) 18:08:45 ID:q/xLDJzR0
 次の日、夜が明ける少し前に遼たちは旅館から出る事になった。
 「まだ誰も起きてないみたいだな」
 「ちょうどいい、これなら心配しないでここを出る事が出来る。さあ、早く出発しよう」
 二人が外に出たとき、誰かが玄関の外に待ち構えていた。
 「お兄ちゃんたち、あの山に登るんでしょ?だったら悠里が近道を教えてあげる」
 待ち構えていたのは悠里だった。彼女は遼たちに山へ行く近道を教えようとしているのだ。
 「悠里ちゃん、俺たちはこれから危険なところに行くんだ。だから悠里ちゃんを連れて行くわけにはいかないよ」
 「悠里はお兄ちゃんたちの力になりたいの。だからお願い、一緒に連れてって」
 遼は困っていた。これからいくところはとても危険な場所なので、悠里を一緒に連れて行きたくないのだ。
しかしそんな遼を尻目に、クレストはこんな事を言った。
 「そうか、じゃあ近くまで案内してもらおうか。いいだろう、遼」
 クレストの意外な言葉に、遼は少し驚いていた。
 「あ、ああ。その代わり途中までだぞ。危ないからな」
 遼の言葉に悠里の表情が明るくなった。
 「ありがとう、んじゃ、案内するから付いてきて」
 悠里の後を二人は付いていく事にした。
 『それにしてもさっきのクレストの言葉…、どこかで聞いた気が…』
 疑問を抱きながら遼は山へと向かうのだった。

119 :ガイレイジャープロジェクト:2006/12/06(水) 18:09:46 ID:q/xLDJzR0
 悠里に案内され竜のいる山へ続く道を登っていく一行。森が途切れた場所に出ると、一行はひとまず休むことにした。
 「結構きつかったなぁ。悠里ちゃんはよくこんな所知ってたね」
 「この近くで遊んだりするからここの場所はよく知ってるの。だから竜がいる場所だって知ってるよ」
 それを聞いた遼は、かなり驚いた表情になった。
 「りゅ、竜のいる場所まで行ったことあるのか?それで悠里ちゃん、大丈夫だったのか?」
 「うん、別に暴れたりしなかったよ。それどころか優しくしてくれたし」
 悠里の意外な言葉に、遼は驚きを隠せずにいた。
 「一体どういうことなんだ?あんたの言ってた事とこの子の言ってる事が
全然違うように聞こえるんだが。教えてくれよ」
 遼の質問に、クレストは淡々と答えた。
 「竜は人の心を見ることができると言われている。おそらく彼女は竜にとっては友達と見ているのだろう」
 「じゃあ、あのおじいさんの言葉は…?」
 「古代からこの村にとって山の竜は恐れられている存在だからそんな事を言ったのだろう。だがこの子にはそう見えなかった。
竜は信じる者のみ心を開く事の出来る存在なのだ」
 それを聞いた遼は、改めて決意を固める事にした。
 「それなら俺も竜に認められるようにならないといけないな。でもそうすればいいんだ?」
 「それは自分で確かめるしかない。竜と逢う事でお前は戦士としてだけでなく、人間としても大きく成長する可能性を持っているのだ」
 「そうか。だったら早く行こうぜ。悠里ちゃんは家に帰って俺たちの帰りを待っていてくれ」
 しかし悠里は帰ろうとしなかった。
 「悠里も一緒に連れてって。もしかしたらお兄ちゃんの手助けになるかも知れないじゃない」
 「でもなぁ…」
 「おねがい!どうしても行かなくちゃいけない気がするの。だから連れてって!」
 悠里のおねがいに遼は観念した。
 「分かったよ。ただし危なくなったら安全な所まで逃げるんだよ」
 「うん!」
 そんな訳で悠里を連れて一行は山の洞穴に入ることにしたのだった。

120 :ガイレイジャープロジェクト:2006/12/06(水) 18:10:42 ID:q/xLDJzR0
 「うわ…いかにも竜がいるって感じだよな…」
 「このあたりは切り立ったところが多いみたいだから気を付けていこう。足元には注意するんだぞ」
 洞穴の中は外よりも寒く感じ、しかも暗く足元が見えにくい場所だった。
 「それにしてもどうやって悠里ちゃんはこんな所にいけたんだ?もっと安全なところがあればよかったのにな」
 「悠里が行く場所は狭いからお兄ちゃんたちには無理なの。だからここの道を行くしかないの」
 一行は洞穴を抜け、広いところへと出た。
 「こんな所にいるのか、竜が」
 遼があたりを見回しているときに、クレストが奥の方を指差した。
 「見ろ、あそこに竜が眠っている」
 そこには一匹の巨大な竜が丸まって眠っていた。
 「お前はこの竜と心を通わなければならない。さあ、竜のうろこに手を触れてみるんだ」
 遼は竜のうろこに手を触れた。その瞬間、遼の意識は其の場から遠のいて行った。
 「お兄ちゃん、どうしたの?」
 「黙ってみてるんだ。これから彼の試練が始まるからね」
 二人は竜の意識に入った遼を見守るしかなかった。

121 :ガイレイジャープロジェクト:2006/12/06(水) 18:12:26 ID:q/xLDJzR0
 「…ここはどこだ?俺は一体どこに…」
 霧の中、遼は周りを見回しながら歩いていた。
 「こんな霧じゃ何も見えやしない。何なんだよ、この霧は…」
 『それは今のお前の心が実体化したものだ』
 霧の中から何者かの声が聞こえてきた。
 「この霧が今の俺の心だって?一体どういうことだ?」
 『この霧は今のお前の心理状況を表している。この霧が晴れない限りお前はここから出られないと思え』
 遼は状況が飲み込めなかった。何せこの霧が自分の心理状態だというのだから。仕方ないので遼は霧の中を歩いて行った。
 「俺の心の中のようなものなのかな?とにかく出口を探さない事には始まらないからな」
 遼は霧の中を当てもなく歩いていくと、霧の先に誰かが立っているのを見つけた。
 「誰だ、そこにいるのは?邪神軍か?」
 その人物はやがて遼の方に歩いていき、手前で立ち止まった。
 「よう、俺」
 その姿はブラスそのものだった。ただ一つだけ違うところがあった。それは、全身が黒く染まっていたのだ。
 「いったいどういうことなんだ?俺が二人いるなんて」
 『それはお前の闇の心が実体化したものだ。お前はおまえ自身と戦わなければいけないのだ』
 竜の言葉に、遼は半信半疑だった。
 「…とにかくこいつを倒せばいいんだな。こちらも変神して戦うとするか」
 遼はブラスに変神すると、ダークブラスに立ち向かって行った。

122 :ガイレイジャープロジェクト:2006/12/06(水) 18:13:33 ID:q/xLDJzR0
 一方遼の帰りを待っているはずのミツキたちは、街で暴れているドクロイドを止めるために戦っていた。
 「いきなり現れるなんておかしいんじゃないか?」
 「とにかく早いうちに奴らを止めるのが先だ。何とか奴らを分散して攻撃しよう」
 しかしドクロイドのチームワークは堅く、バラバラにしようとしてもなかなか離れようともしなかった。
 「こいつらまるで分身してるような感じだぜ」
 「いや、本当に分身してるのかもしれない。おそらくあのドクロイドは細胞分裂できるのだろう」
 そう言っているうちに、ジェネシスたちは次第に追い詰められていった。
 「しまった、奴らの狙いは私たちをこの場所に追い詰める事だったんだ」
 「早く脱出しないとやばいんじゃないか?」
 しかしドクロイドたちの攻撃は激しく、この場所から脱出しようにも隙が見当たらなかった。
 「ふん、ガイレイジャーもたいした事なかったな。タウジェント様、指定の場所に誘い出しました」
 ドクロイドの言葉に反応して、タウジェントが姿を表した。
 「ご苦労だったぞガルシニア。お前は下がってよい」
 ガルシニアと呼ばれたドクロイドは、タウジェントの後ろに下がって行った。
 「さて、お前らをどうするかだが、邪神王様のいけにえにでもするか、それともじわじわと苦痛を味あわせるか…」
 少しずつ近づいていくタウジェント。ジェネシスたちはこの隙にこの場所から脱出しようとした。だがそれは不可能だった。
 「だめだ、この場所は結界が張られている」
 「こんな場所に誘い込むから何か罠でも仕掛けられていると思ったが…、こんなものを仕掛けていたとは」
 悔しがるジェネシスたち。それを見てタウジェントは誇らしげに勝利宣言をした。
 「どうやら特製結界には手も足も出せないようだな。後はEブラスさえ捕らえればお前らも終わりだな」
 タウジェントは剣を引き抜き、結界に向かってエネルギーを放射した。すると結界の周りが檻状になりジェネシス達ごと別の場所へと移動させた。
 「これで邪神王様の復活を邪魔をするものはブラスだけになった。後はブラスをおびき寄せるだけだ」
 そういい残しタウジェントはその場を去って行った。

123 :ガイレイジャープロジェクト:2006/12/06(水) 18:14:35 ID:q/xLDJzR0
 そのころ仲間が捕らわれたことを知らないブラスは、自分の分身と戦っていた。
 「こいつ、俺の影のくせに強いぜ!」
 『当たり前だ、この影はお前そのものだからな。やはりお前は一人では何も出来ないのだな』
 ブラスは無言で立ち上がり、再度ダークブラスに立ち向かって行った。
 『まだ立ち上がることが出来るのか。だがそれだけでは影には勝てんぞ』
 竜の言葉が響いた。果そたしてブラスは影との勝負に勝ち、心の迷いを消し去る事が出来るのか?
そして囚われの身になってしまったジェネシスたちの運命は…!

第27章終わり

【次回予告】
 自分の影に苦戦するブラス=遼は、戦いの中で大切な事を思い出す。
自分の弱さを克服した遼は、竜を駆り捕らわれたミツキ達を助け出す事を決意する。
しかしタウジェントの猛攻の前に苦戦を強いられてしまう。
果たして遼は仲間を救う事が出来るのか?
 烈空戦騎ガイレイジャー第28章!「勇気と友情」
 「諦めるのはまだ早いぞ遼!」

124 :ガイレイジャープロジェクト:2006/12/06(水) 18:24:22 ID:q/xLDJzR0
ガイレイジャー第27章をお送りしました。
今回は遼がクレストに山にいるといわれている竜に会い、自分を克服するという話です。
果たして遼は自分に打ち克つことができるのでしょうか・・・?
そして今回からタウジェントが本格的に動き出しました。彼の狙いはもちろん邪神王の
復活です。そのために邪魔者であるガイレイジャーを先に片付けようとわなを仕掛けてきました。
とらわれに身になってしまったミツキたちはいったいどうなるのでしょうか・・・?
次回はミツキたちを助けるため、自分の迷いを克服した遼がタウジェントに立ち向かっていきます。
そして最強の戦騎も登場します。お楽しみに。

125 :名無しより愛をこめて:2006/12/11(月) 18:41:02 ID:zDtK2n530
・・・誰も書き込んでこないね。
自分はガイレイジャー応援してるけど、こんなに客が来ないんじゃねえ・・・。
いったいどうなってるのやら。

126 :名無しより愛をこめて:2006/12/16(土) 15:52:51 ID:sUyw2eAq0
それほど忙しいんだろ、みんな。

127 :名無しより愛をこめて:2006/12/16(土) 22:09:19 ID:VmjMnfVf0
糞真面目にマジレスすると
2chでこういうのは流行らないだろ

玩具板のほうは現実に無いものをさもあるかのように
各々がネタを書いていけばいいから
ネタスレとしての需要はあるのかも知れんが

こっちは特定の一人(作者)による長文物語の垂れ流しのみが絶対的なものになってるからな
2chでやる意味がない

128 :名無しより愛をこめて:2006/12/17(日) 14:35:28 ID:3sYldD+S0
とはいってもほかの作者も書き込んでくることもあるから、
そうとは言い切れないんだよね。
最初のころはアイディアとか出し合っていたし。

・・・ただ今はそういうのも少なくなってきてるけどね。

129 :名無しより愛をこめて:2006/12/21(木) 16:33:36 ID:hK/TKROD0
大丈夫なのかね。
だんだん掲載の間隔が長くなって。
このままじゃ忘れられるぞ。

130 :名無しより愛をこめて:2006/12/27(水) 03:22:25 ID:lHJVgwgf0
保守上げ


131 :名無しより愛をこめて:2006/12/27(水) 03:52:08 ID:1/ie1cH80
始めて来たけど一人で話し進めてるんだ大変だね
勝手に話し上げても失礼になるかもしれないしね難しいところだよね

132 :名無しより愛をこめて:2006/12/27(水) 04:01:57 ID:1/ie1cH80
これ前スレの過去ログとかまとめサイトないのかね?

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