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もし芸人に不思議な力があったら4

253 : ◆uAyClGawAw :2006/02/23(木) 09:53:05
あ、>>252は私です。

中田の様子がおかしくなったのを藤田が初めて認めたのは、彼を助けてから三日後の事だった。
久々に同じ番組での共演で、中田の姿を見つけると早速駆け寄って雑談を持ちかけようとする。
だが、話しかけても帰ってくる返事は酷く無感情で。
どうしたんだ、と肩に手を置くと、放っておいてくださいと言わんばかりに払いのけられた。
その顔には明らかに以前までの陽気さが無く、どことなく生気がない風にも感じ取れる。
だがそんなことに全く気付かなかった藤田は何だよ、と戸惑いつつも癇癪を起こす。
その声もまるで聞こえていないのか、興味を失ったようにまどろんだ黒い瞳をフッと逸らし、何処かへと去っていってしまった。
呼び止めたくても何と声を掛けたら良いのか分からず、彼を指差した腕は力なくゆっくりと降ろされ地面を向いた。
首を傾げながら後ろに振り返ると、瞳の中にに大村の顔のアップが映り込み、身体のバランスが崩れそうなった。
何すんだ、と怒鳴ると、大村は両手に持っていた二つの紙コップの内、片方を差し出し、これで許してやれ。と言った。
どちらにせよ最初からそれは藤田の為に買ってきた物だったのだが、藤田は一言、もごもごと口籠もった返事をし、立ち上がった。


ソファに腰掛け、ゆらゆらと湯気の出るコーヒーの水面を口を細くしてヒュウ、と息を吹きかける。
ずずっと一口だけ吸い、全身に染み渡る温もりを感じながら深い息を吐き出し、
幸せだ〜、と大村はいつものように爺くさい言葉を口にする。





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