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お笑いバトルロワイアルUin エンタの神様〜vol.2〜

1 :名無しさん:2005/10/09(日) 17:10:51
舞台は全体主義が支配する大東亜共和国。あのバトルロワイアルが実際に行われている世界。

日テレのお笑い番組『エンタの神様』。
お笑い若手芸人のネタをテロップやカットで台無しにしてしまう魔の番組。
視聴率の伸び悩みに苦悩したスタッフ一同が、視聴率をとるために恐ろしい企画を打ち出した。
その名も、お笑い芸人バトルロワイアル。
元になったのは国防の為の戦闘シュミレーション、通称「プログラム」。
本来は中学三年生の一クラスを対象に行われる凄惨なデス・ゲーム。
これをお笑い若手芸人にやらせようというものだった。
この恐ろしい企画は、日テレ上層部に報告されるとすぐに実行されることになった。
退屈な毎日を送る一般国民達は、この企画を喜んで受け入れるだろう…と。
生き残ることのできるのはたったの一組。


殺らなければ殺られる――お笑い芸人達を恐怖の底に突き落とす凄惨なデス・ゲームが今、開幕する …


まとめサイト:http://obr2ine.fc2web.com/index.html
前スレ:http://tv7.2ch.net/test/read.cgi/geinin/1114426574/l50

2 :名無しさん:2005/10/09(日) 18:40:06
>>1乙。
前スレ、書き込めなくなっちゃったんだね。

3 :名無しさん:2005/10/10(月) 00:32:37
板立乙です!


4 :名無しさん:2005/10/10(月) 10:56:53
乙!

さて続き書かないと…

5 :◆5DYYl3NWdY :2005/10/10(月) 16:45:21
まとめサイト>>1更新しました。
あと編集していて気がついたのですが、ポイズンと友近だと芸歴に二年差がありポイズンのが先輩なので
友近は阿部に対しては敬語だと思います。
あと死んだので関係無いけどレギュラーとポイズンも同期だからタメ口かなーと思ったり。念のため

6 :◆.daECyU2ao :2005/10/10(月) 18:31:06
あ、そうなんですか。
じゃあ次から言葉遣い直します。

7 :◆5DYYl3NWdY :2005/10/10(月) 21:36:01
前スレ >>436 >>452 >>459 の続き。

最初に視界に映し出されたのは真っ白な天井。
続いて戻ってきた聴覚には賑やかで明るい人々の声。
少しずつ覚醒していく意識の中少々違和感を感じたのは、周りの者が生きていたこと。
――なんだ…殺さなかったんだ…。
ゆっくりと体を起こし、ぼやけた目をこすると、すぐに誰かが気づき声をかけた。
 「あ、おはようございます」
 「うん、おはよー」
レム色唐沢拓磨の明るい挨拶に返事をしつつ、次長課長井上聡はゆっくりと首を動かし相方の姿を探す。
清潔で広いリビングの中、こちらに背を向けアップダウン竹森巧と談笑している河本準一を発見した。
 「なんや、起きたんかー」
 「うん、起きた。なぁカワモト君」
 「コウモト!」
こちらを振り返った河本を、いつものボケを交えつつ手招きした。
キッチンテーブルを囲み座る河本はツッコミながら立ち上がり、井上が眠っていたソファーへと寄ってくる。
身を屈めた河本に井上は耳打ちした。
 「なぁ、殺さなかったん?」「あぁ、まぁ機会も無かったし」「そっかー」

2人は、マギー審司を麻酔銃で撃ったところ、彼に襲われていた(ようだったが、井上はマギーがやる気になるとは思えなかった)
アップダウンを救ったことになった。そこにレム色・赤いプルトニウムとも偶然出会い、
5組はレム色の『プログラム脱出作戦』に乗り、その作戦を立てるため、民家へ移動し今に至る。
その民家に着いたとき井上はソファーに寝そべるなり河本に言った。
 「やるんやったらやっといてええよー」
 「なんやそれ、他力本願やん」
 「だってやる気になったのおまえやん。俺付き添いやでー?」
まだ河本が何か言っているのが聞えたのだが、それを無視し井上は眠りについた。

8 :◆5DYYl3NWdY :2005/10/10(月) 21:57:32
 「んで、結局今何してるん?」
 「阿部が二階のベランダで見張りしとって、他の皆はレム色の唐沢君が作戦立てるの待ってるん」
 「あれは?あのーほら俺らが麻酔銃で撃ったマギーさん」
 「まだ寝てる。赤プルが一応ついてるみたいや」
井上の質問攻めに河本はため息をついた。
 「なんやもう、おまえ一人寝て楽やなー。俺らずーっと起きてて眠いわぁ」
 「寝ればええやん」
 「じゃあそこどけ。俺も寝るわ」
渋々井上が立ち上がりソファーを河本に譲りかけた時だった。
 「すいません、河本さん、
今からここにあった食材で昼ごはんつくろうと思うんですが手伝ってくれませんか?」
キッチンに立つレム色の渡辺剛太の声が河本を止めた。
渡辺の隣では竹森が頷いている。
 「なんで俺やねん!さっきからねとったコイツでええやん!」
 「やっぱり独身男より一児の父のが家事できるでしょ」
竹森が可笑しそうに言った。
 「ほら、手伝いに行けよー」
ポンと背中を叩くと河本は仕方がなさそうにキッチンへと向かった。
 「もうおまえのぶんの飯は作らんからなー!」
 「えー?!なんでよー?」
2人のやりとりが面白いのか周りの皆から笑いが起こった。

明るい笑顔と笑い声が溢れる平和なこの民家が時期に地獄と化すとは、
このときこの場にいる殆どの者に知る由もなかった。

9 :名無しさん:2005/10/11(火) 22:58:22
>>1
乙!!

>>乃さん
いつも乙です。
続き気になりますね、楽しみにしてます。

10 :名無しさん:2005/10/12(水) 00:28:34
乙です。
ちょっとした休息ですね。
続き、頑張ってください!

11 :◆GdURz0pujY :2005/10/12(水) 18:09:44
ゲーム開始後の、翌日の夜、都内某所。
18KIN大滝裕一は相方の今泉稔の自宅のチャイムを何度も押した。
今日、都内でライブがあった。が、今泉は来なかった。
何の連絡も無く。
勿論、携帯に電話した。何度も。でも、出なかった。
単独ライブでも無く、他にも何組か芸人が出るので、まだ良かったが、それでも、中には自分達を目当てにしてきた客も居た筈だ。
楽屋の雰囲気も、大滝を苛立たせた。
仲間や同じ事務所の芸人を心配してうな垂れている芸人や、そんな相方を宥めたり励ましたりする芸人が殆どだったが、中には、平気で誰が生き残るか、賭けをやっている芸人達も居た。
誰も表立っては言わないけど、と、大滝は思った。あの殺し合いに参加させられている芸人が全員死んだら、自分達の出番が増えると思っている奴も大勢居るんだろうな。
ギリギリ迄待った。今泉はとうとう来なかった。
マネージャーと相談し、今泉が急病の為出演出来なくなった、と言う事にして、大滝は反吐が出そうな楽屋を後にして、コンビニに行った。
弁当と、カップのインスタント味噌汁を買うと、今泉の自宅に行った。
何時知り合ったかも思い出せない、それ位古い付き合いだ。大滝には今泉が何をしているのか、大体予想が付いた。
どうせ昨夜から、家から出ないで居るに決まっている。糞、ドア蹴り破ってやろうか。
チャイムを何度も押して、そんな事を思い始めた頃、やっと、今泉がドアを開けた。
「裕ちゃん...ごめん、今日ライブがあったのに...」
「別に、そんな事責めに来たんじゃねぇよ。上がるぞ。」
ショックの余り一晩で白髪になるって話は本当かどうか知らないけど、と、大滝は思った。もう一晩置いといたら白髪になるな。
ゲームが開始してそれ程時間は経っていない。が、そう思わせる程、その短時間で今泉はやつれ、憔悴しきっていた。
大滝の思った通り、今泉はバトルロワイアルを見ていた。

12 :◆GdURz0pujY :2005/10/12(水) 18:11:21
食い入る様に、ブラウン管を見つめていた。さっきのチャイムだってなかなか気が付かなかった位だ。何遍も鳴らした携帯、その着信音にも気が付かなかったんだろう。
そう、この番組を見ているのは面白がっている奴だけじゃない。仲間の安否を心配して、見ている芸人も大勢居る。
エンタには二度出演して切り捨てられた。じゃなかったら、自分達も居たであろう場所が、ブラウン管の向こうに映し出されている。
「カンニングも...(いつもここから)山ちゃんも...ヒロシ君も...死んじゃったよ。」
呟く様に、うわ言を言う様に、今泉は言った。
「ああ、知ってるよ。嫌でもそう言う話は入って来るからな。お前、山ちゃんとヒロシとは、一緒にバンドやってたもんな。」
「皆、俺の知らない人になっていったよ。(いつもここから)菊ちゃんも...長井さんも...インジョンのジャイさんも...」
まるで、大滝の言葉が聞こえていない様だった。
大滝は苛ついて、リモコンでテレビの電源を切った。
「何するんだよ!裕ちゃんは心配じゃないのかよ!!」
今泉は甲高い声を荒げた。
「落ち着けよ!いいか、よく考えてみろ。こんな番組を見てる奴が居るから、何時迄も殺し合いが終わらないんだ。誰も見なくなったら、視聴率も下がって、こんな番組も打ち切りになる。」
今泉はうな垂れて、唇を噛んだ。
「俺だって、正直、気になるよ。俺達二人が見なくなった位で、視聴率がそう変わるとは思えないけどさ、でも、俺は出来るだけ仲間の芸人や、ライブに来てくれたお客さんに呼びかけるつもりだよ。こんな番組見るなって。それが、俺達が出来る、戦い方だと思わないか?」
「俺達が...俺が出来る戦いか...」
今泉ははっとした様に顔を上げ、立ち上がって台所へ行くと、包丁を持ってきて、テレビのコードをぶち切った。
「何もそこ迄しなくても...」
「否、いいんだ、これで。」
そう言う大滝も、最初の内は見ていた。でも、カンニングが殺された時点で、思わずテレビのブラウン管をバットで叩き壊した。
夜だった為、騒音ですぐに大家に叱られた上、砕けたブラウン管の破片の掃除が大変だったが。

13 :◆GdURz0pujY :2005/10/12(水) 18:12:01
「裕ちゃんごめん、せっかく来てくれたのに。俺、一人で考えたい事があるんだ。」
「わかった。ただ、昨日からどうせ何も食って無いんだろ?明日はオフだし、弁当買って来たから、それ食って、酒でも飲んで、ゆっくり寝ろよ。」
「裕ちゃん、ありがとう。」
今泉は両手で大滝の左手を握り締めた。
「気持ち悪りぃな。じゃあ俺、帰るから。」
「じゃあね、裕ちゃん。」
さよなら、裕ちゃん。
今泉は、玄関から出て行く迄ずっと大滝を見つめ乍、心の中で呟いた。
大滝は家を出た後、今泉の「俺が出来る戦い」と言う言葉と、左手を握り締めた事が引っかかっていたが、自宅に戻った。
俺達が出来る戦いじゃなくて、俺が出来る戦い、確かに稔はそう言った。

大滝が帰った後、今泉は景気付けにと缶ビールを一本、飲み干した。
それから大滝が買って来てくれた弁当と味噌汁を食べると、パソコンを立ち上げた。
流石にヤフーやグーグルじゃ検索してもそう簡単に出て来ないだろう。でも、そこのリンク先を次々と飛んで行けば。
今泉がそのホームページに辿り着いたのは、明け方だった。
これだったら、東急ハンズで材料は揃うな。
そのページをプリントアウトした。
ただ東急ハンズの開店迄まだ時間はあった。少し、寝るか。
これが最期の酒だな。そう思い乍一気に缶ビールを飲み干すと、仮眠を取った。


14 :◆GdURz0pujY :2005/10/12(水) 18:12:46
開店と同時に東急ハンズに行き、材料を買って、家に帰った。
それを慎重に混ぜたり等し乍、酒を飲む為に買って来たひょうたんに詰めた。
想像していたよりは、簡単に出来た。
ホームページには周囲1km位被害が及ぶと書いてあったが、何せ、明日には閉鎖してるか、移転していそうな、怪しげなサイトだ。実際の所どの程度の破壊力かは、わからない。
でも、人一人殺す位は出来るだろう。
否、二人だな。俺も死ぬんだから。
今泉は狂いかけていたのかもしれない。
裕ちゃんはああ言っていたけど、そんなのまだるこっしくて、待っていられない。今なら未だ間に合う。未だ後輩や仲間の芸人も何人か生きている。今、やらなきゃ。
今泉はひょうたん型の爆弾を鞄に入れると、先ずナベプロに行き、事務所を辞める手続きをした。
事務所からは引き止められたが、もう芸人を辞めたくなったとか、就職先も実は昨日決めたとか、そう言って誤魔化した。
そして、ナベプロを後にした。
相方が不祥事を起こせば、不祥事を起こさなかった方の芸人生命も危うくなる。
でも、もう俺はナベプロとは関係の無い人間だ。
もう俺は、18KIN今泉稔じゃないんだ...
裕ちゃんなら、ピンでもやって行けるだろう。ネタ考えていたのも裕ちゃんだし。俺以上の相方だって、きっと見つかるさ。
今泉は一旦立ち止まって、空を見上げ乍、そんな事を思った。
もうこうして、空を見上げる事も無いんだな。
それから、日テレに向かって、歩き始めた。

収録がある振りをして、日テレ内に入った。問題は、そこから先、如何にして出来るだけ関係者が居る部屋の近く迄辿り着くかだ。

15 :◆GdURz0pujY :2005/10/12(水) 18:13:24
流石に重役やそれ以上のクラスの部屋の中へは行けないだろう。でも関係者の中でも、所謂お偉いさんの一人でも殺せば、日テレ内でも騒ぎになり、こんな番組所では無くなるだろうと。
この爆弾の威力がどれ程の物か、本当にサイトに書いてあった通りか、わからない。
さっき受付に居た女性。彼女も巻き添えを食らって死ぬかもしれない。
自分も死ぬからって無関係な人を巻き込んでいい訳じゃないけど...
ここ迄来たからには、前進するしかない。ごめんなさい。
今泉は心の中でその女性に土下座すると、迷路の様なその建物の中を、後を着けられない様に歩き続けた。
そう、テレビ局の内部は、迷路の様に、複雑に入り組んだ様に作られている。テロリストに占拠され、放送を流されるのを防ぐ為だ。
芸人が自爆テロを起こすなんて、考えてもいなかっただろうな。
『バトルロアイヤル製作実行委員会』。そうプレートに書いてドアに貼り付けてある部屋を見付ける迄、どれ位時間がかかっただろう。その間に、何遍も、足音等を聞き付けて、隠れたりもした。
隠れる度に、テレビ局の内部が迷路状に作られてて良かったと、思った。
この部屋には所謂お偉いさんは居ないだろう。でも、多分、此処でも爆破されれば、番組は中断されるだろう。
多分IDカードがなければ中には入れないだろう。でも、この部屋のドアの前でもこの爆弾に着火すれば誰かは死ぬだろう。
今泉は鞄からひょうたん型爆弾とライターを取り出した。多分入れないだろうと思いつつ、念の為にドアの分に手をかけた時、背後から忍び寄って来た男に、タオルで口と鼻を塞がれた。
「...!」
タオルに染み込ませてある睡眠薬。今泉は声を立てる間も無く、眠りに落ちた。
日テレ側とて、こう言う事態が起こるのではないかと予め予期していた。その為に雇われたその手のプロの男。今泉に気付かれない様に後を着ける事など、雑作も無い事だった。
男は念の為今泉の手足に拘束具を嵌め、猿轡をすると、誰も居ない、何時ものエンタの楽屋へ担いで行った。
それから五味に、今起こった事を簡単に携帯で伝えると、
「詳細はメールで送りましたので。」
「ごくろう。」
五味はメールを読んだ。
18KINか...こんな事する奴は居ると思っていたが、どうせなら、もっと派手な、視聴率が取れそうな奴がやれば良かったのにな。
五味は現場の、日テレの関係者に指示を出す為、携帯をかけた。

16 :◆GdURz0pujY :2005/10/12(水) 18:15:11
板立て乙です。
それにしても、芸人が事務所を辞める時って、やっぱり退職届とか、書くんですかね。

17 :名無しさん:2005/10/13(木) 01:00:11
とうとう18KINが…
ヲタとしては、最初に彼らの名前が載ってなかったので、
変な話何も考えずにサクサク読んでいたのですが、(すいません)
いざ参戦となるとドキドキして複雑ですね。
決してプレッシャーをかけてる訳ではありません。
結末が気になるので、最後まで見届けます。
頑張ってください。

18 :名無しさん:2005/10/14(金) 00:49:37
乙です。
今泉の悲壮な決意むなしく・・・
ああ、全力で破壊してほしい。

19 :名無しさん:2005/10/14(金) 17:25:56
乙。全然18KINって知らないんだけど結構よかったよ。
あと人数増えたんだから残り人数の表記よろ

20 :◆.daECyU2ao :2005/10/14(金) 19:56:10
前スレ>>896の続き

「……うっ、…」
吉田は口を押さえて後ずさりし、部屋を出たところの廊下の壁に背中を付け、ゆっくりとその場にへたり込んだ。
「何で、みんな…何でなんだよ…」
震えた吐息を小刻みに吐きながら、両手を真っ赤に染めた血をボンヤリと見詰め続ける。
「……………」
吉田は何を考える事もなく暫く座り込んでいた。意識だけをどこかに置き忘れてきたかのような虚ろな瞳で外を眺めていた。
夕日の光が窓から差し込んで来て、辺り一面をオレンジ色一色に染める。
ざわざわと木々が揺れる。少し肌寒くなり、腕をさすって思わず身震いした。

そう言えば、何で俺はこんな所に居るんだろう…。
今までの事を何とか思い出してみる。
確か、阿部を追いかけていて、捕まえたと思ったらそこを不意を突かれて気絶させられて?
…それでくそ暑い釜戸の中に閉じこめられたんだった。で、目ぇ回して気絶して…。
それからの事は、思い出せなかった。もっとよく思い出そうと頭をがしがしと掻くと、額の傷を爪で引っ掻いてしまった。
「…痛っ……」
顔を顰めて声を漏らす。その時、頭に包帯が巻かれている事に気付いた。
頭の傷を(西川が巻いてくれたであろう)包帯の上からそっと触ってみる。
少し痛みは残っているが全く動けない程では無かった。


21 :◆.daECyU2ao :2005/10/14(金) 19:58:00
「二人が…助けてくれたのかな…」
もう一度立ち上がり放送室に入る。二人の身体は隙間から入り込んだ冷たい風に吹かれた事もあり、冷たくなっていた。
「あー…悲しいなぁ…」
悲しい、とは口に出して言ってみたものの、涙は出なかった。もともと表情の起伏が緩い事は分かっていた。
確かに、本心から悲しいとは思っている。だが、知り合いの、しかも自分の命を救ってくれた人たちの死を目の当たりにしてみても、涙は流れなかった。
「泣けよ、泣けったら」
ぽんぽんと、言い聞かせるように自分の頬を軽く叩いてみる。
もし自分が阿部だったら、きっと泣いているだろうなあ、と思った。
POISONは表情の変化が少ない、なんて言われた事もあったが、それは自分だけで、隣にいる阿部は自分と同様口数は少ないもののよく泣いたり笑ったりしていたと思う。
それに実際、好きだった先輩芸人の解散を聞いたときも、阿部は泣いていたから。

「……。助けてくれてありがと。」
泣けなかった代わりにせめてものお礼にと、死後硬直してしまっている大きな体を何とか椅子から下ろし、外に引きずっていった。
外は段々と薄暗くなり始め、不気味な静けさを醸し出していた。
「お墓でも作ってやりたいけど……」
暫く周辺を歩き回って周りを見渡した。人の姿は見あたらない。静かだった。鳥や虫など生き物の鳴き声すら聞こえない。
風の音だけが森の中に木霊し、頬を撫でていく。
木材がまばらに積み上げられている脇に工具箱。漁ってみると曲がった釘や錆びたノコギリが散らばっている程度で、使える物といったら小振りの草刈り鎌だけだった。
二、三度振り回すと綺麗に枝が切れた。武器としての能力は申し分ないが、これでは穴は掘れない。
はあ、と溜息を吐き、ふと空を見上げると、いつの間にか夕日は沈み、辺りは闇に包まれていた。
身体が一瞬強張り、勢いよく立ち上がり左右を見渡す。




22 :◆.daECyU2ao :2005/10/14(金) 19:59:15
「……暗い…」
ふと、この世界にはもう自分しか居ないんじゃないんだろうか、と思った。
そんな幻覚さえ感じてしまうくらいに孤独が襲ってくる。
バトロワなんて行われていない。この島には誰も居ない。「芸人」という職業は無いし、「阿部」なんて男はこの世には存在しない――。

俺は、一人。…独り……―――?
そう思うと、急に怖くなった。
「だ、誰か…!」
元来たであろう道を駆け戻る。後ろから闇が追いかけて来るようだった。それを振り払いながら真っ直ぐ走り続けた。
道は暗かったが、茂みから運良くあの灯台へと戻ることが出来た。
灯台のてっぺんからは光が灯され、黒い海のずっと向こうを照らしている。
とりあえず服に付いた葉や枝をパンパンと払った。
右手を見て、うっかり鎌も持ってきてしまったことに気付く。
投げ捨てようとしたが、自分の手がそれをしっかりと掴んで離さなかった。「捨てるな」と言っているかのように。
仕方なく鎌から指を一本ずつ引きはがし、腰のベルトの間に差し込んだ。
とにかく一旦灯台の中に戻らないと。ここでパニックになったら終わりだ。


23 :◆.daECyU2ao :2005/10/14(金) 20:00:08
「……?」
歩いている内に、三つの人影が見えた。横に並んだ松本と西川の死体、と…。

「誰だ…?」
もう一人、その隣…灯台の入り口の階段に座っている男の姿があった。
―――パキン、と吉田が踏んだ小枝が乾いた音を立てた。男もその音に気付き立ち上がる。
だが、「痛ったぁ!!」と喚いて肩の辺りを押さえ再び階段に座り込んだ。どうやら怪我をしているらしい。
今の元気な叫び声からして、死にかけている訳ではないだろう。武器も持っていないように見えた。
「…おい、誰やねん。そこに居んの。」
関西訛りのその声に、吉田は反応した。歩みを早めてその影に近づく。
―――もしかして……。

「「あ―――っ!」」
「おまっ…吉田やん!」
「陣内さん…?」
二人はお互いを指差して何とも素っ頓狂な声を上げた。



24 :◆.daECyU2ao :2005/10/14(金) 20:00:49
ここまで。残りは36組でいいのかな?


25 :名無しさん:2005/10/14(金) 20:22:33
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26 :名無しさん:2005/10/15(土) 01:19:53
>>24
37じゃない?18KINきたから

27 :名無しさん:2005/10/15(土) 01:22:25
乙です!
陣さんと会いましたか〜結構意外な展開です。

28 :◆GdURz0pujY :2005/10/15(土) 09:22:33
人数表記ですが、18KINは現段階ではまだ島に連行されていないので、
敢えて人数に含めなかったのですが、
紛らわしくなりましたね、すみません。
今の段階では残り36組で良いと思います。
連行された時点で残り○○組と表記します。

29 :名無しさん:2005/10/16(日) 18:37:30
陣さん生きてましたね〜。
あれからどうやってここまでこれたんだろう・・・。

30 :名無しさん:2005/10/19(水) 10:28:47
保守

31 :名無しさん:2005/10/20(木) 01:49:40
保守

32 :名無しさん:2005/10/20(木) 01:55:11
( ;´Д`) っ.。.:*・゜゚・保守

33 :◆5DYYl3NWdY :2005/10/20(木) 16:44:20
>>7->>8の続き。


 「なぁなぁ、どんな計画立てとるん?」
テーブルに腰をかけ『プログラム破壊大作戦』と書かれた紙を見つめる唐沢の隣に
井上聡は腰を下ろした。相方の河本も同じ事務所のアップダウンも何か作業をしていて
さらに一緒に飲んだこともあるマギー審司は眠りについている。
話す相手もいなく、ボーッとしているのにも飽きたところだった。
 「えっと、本部である分校の周りって、木で囲まれてるじゃないですか。
だから周りに火を放って、本部ごと焼きつくそうって作戦です。本部もちょうど木造建築ですし」
 「へぇー、よく気づいたなぁ、そんなとこ」
 「でも簡単に燃え移るわけないから、ガソリン使ったりと色々工夫しなきゃならないんですけどね」
今までレム色との接触なんて、無いも同然だったが、
こうして初めて話してみて、たぶんこいつは自分より全然賢いんだろうことはすぐにわかった。
バラエティー番組に出ても『馬鹿』としか言われない自分とは正反対だなー。
井上は素直に関心した。
 「あ、なんか匂いしません?」
どうやら昼食が出来たようだ。仕切られた壁の向こうから盆を持った河本が姿を現す。
盆の上にはラーメンが三つ、乗っていた。
 「えっと、これが唐沢君のぶんやな」
 「ありがとうございます」
唐沢の前に丼と箸が置かれる。そこから上りたつ湯気と匂いに、
この民家にインスタントラーメンが置いてあって良かったな、と思った。
 「なぁ、俺にもー」
 「おまえに食わせるラーメンはねぇ!!」
それで唐沢が笑い、井上もつられて笑った時だった。
丼が地面に落ち砕ける音、それに続いて悲鳴が聞えてきたのは。

34 :◆5DYYl3NWdY :2005/10/20(木) 17:06:18
弾けるように唐沢が立ち上がり、声のしたほうへと向かう。一足遅れ、井上と河本もそのあとを追った。
その声の発生源である、マギー審司と赤いプルトニウムがいた部屋の前には、キッチンで作業をしていた竹森巧(アップダウン)と渡辺剛太(レム色)が既に駆けつけていた。
 「なんやなんや?」
河本が、尋ねながら部屋の中を覗きこむ。唐沢も同じように、状況を把握しようと中を見た。と、同時に2人の息を呑む声が聞え、井上も一番遅れて部屋の様子を伺う。
 「な、なんで…」
小さく呟き、恐怖で震える赤いプルトニウムが地面に座りこんでいた。その赤プルの視線の先を追っていくと――
血だ。白いシーツが敷かれたベッドには、血液が大量に付着している。そしてその血液の主は――
 「マギーさん…」
思わず口から漏れた自分の声で井上は再確認した。間違いなく、口から血を流しグッタリとベッドに身を預けているのはマギー審司だ。
 「これって、どういうことなんですか?」
渡辺が震える声で聞いた。その問を求めるように、全員の視線が一斉に赤プルに向けられる。
その視線に気づいた赤プルは、首を横に大きく振った。
 「違う!あ、あたしが殺したんじゃない!マギーさんが起きて、だから渡辺君から受け取ったラーメンを渡して、マギーさんが食べて、そしたら…!!」
 「ってことは――…毒?」
沈黙が訪れる。井上は考えた。
一瞬、河本がやったのかと思った。しかし河本は毒物なんか持っていなかったはずだ。
持っていたのは手榴弾と、防弾チョッキ。仮に河本だとしたら、どうやって殺したんだ?
毒の代わりになるようなもの。口にすると死んでしまうもの…。そうだ、以前聞いたことあるぞ。
なんだっけ、ほら…何かをコップ一杯飲むと死ぬって…えーっと、えーっと…

 「…醤油?」

自然と出てきた自分の言葉にハッとする。
全員の視線が井上に注がれた瞬間、赤プルが動いたのを井上は見逃さなかった。
部屋の机に置かれていた銃を素早く構えると、赤いプルトニウムは静かに言った。
 「誰が、やった?」


――マギー審司死亡


【残り35組】

35 :◆5DYYl3NWdY :2005/10/20(木) 17:07:05
超絶的にベタな展開。次回もこの続きを書く予定です

36 :名無しさん:2005/10/20(木) 20:50:36
>>乃さん
乙です。
出ましたね、このパターン。次課長がどう動くか
楽しみです。レム色も頭いいしどうやっていくのか…
続き頑張ってください。

37 :名無しさん:2005/10/22(土) 14:27:31
保守

38 :名無しさん:2005/10/22(土) 21:33:52
保守age

39 :名無しさん:2005/10/23(日) 17:32:29
かなり面白そうだ
しかしもうレギュラー死んでたのね・・・

40 :◆GdURz0pujY :2005/10/23(日) 21:44:43
>>11 >>12 >>13 >>14 >>15の続き

大滝はまた今泉の自宅のチャイムを押し続けていた。
さっきナベプロから今泉が事務所を辞めたとの連絡が入った。
慌てて携帯に電話した。何度も。でも、出なかった。
糞、今度こそドア蹴り破ってやろうか。
ドアを蹴り破る迄も無かった。鍵は開いた侭だった。
俺が帰った後、鍵もかけなかったのか...無用心だな。
「おい、稔、上がるぞ!」
返事も無く、誰も居ない無人の部屋。
「ったく、無用心だな。」
取り敢えず、此処で今泉の帰宅を待つ事にした。他に、どうしようも無い。
芸人を辞めたくなったとか、もう就職先も決まったなんて、嘘に決まっている。芸人を辞めたくなったはともかく、就職先が決まったなんて、昨日のあの様子からして、それは無いだろう。
取り敢えず話し合って、事と次第によっては俺もナベプロを辞めるか。
大滝がポケットからタバコとライターを出した時、灰皿に、明らかにタバコの灰では無い、紙の燃え滓の様な物がある事に気が付いた。
すっかり燃やし尽くされており、そこにかつて何が書いてあったのか皆目わからないが、何故か嫌な予感がした。
今泉は自宅を出る前、念の為にプリントアウトした爆弾の作製書を燃やしていた。
その時大滝の携帯が鳴った。ディスプレイには今泉の名があった。
「おい、稔!」
「バトルロワイアルって知ってる?」
受話器の向こうの声は、聞き慣れた、他の誰とも間違い様の無い今泉の甲高い声ではなかった。
「お前...誰だ?」

41 :◆GdURz0pujY :2005/10/23(日) 21:45:40
「日テレの、エンタの者だよ。君の相方の...おっと、事務所を辞めたから元相方の小泉君だっけ?の携帯を借りているけどね。」
「今泉だ!それに、元相方じゃなくて今でも相方だ!!」
「いやあ失敬失敬。その彼がうちで自爆テロをしようとしてねぇ。ま、幸い未遂で済んだんだけど、そんなに人が殺したいのなら、特別に彼もバトルロワイアルに参加させてあげようって事になってねぇ。」
大滝は灰皿の燃え滓を見つめ乍、
「...で、稔は...今泉は無事なんだろうな!」
と言うのがやっとだった。
「まあまあ大声出すなよ。しっかし、君も君の相方君同様、身勝手だね。こっちは一歩間違えば無関係な人も死んだかも知れないのにねぇ。」
「お前らがそんな殺し合いなんてやらなければ、今泉はそんな事はしなかった。」
大滝は、努めて冷静にそう言った。
「まあいいさ、こっちも忙しくてさあ、君と話し合う暇何て無いんで、用件だけ伝えるよ。今から6時間以内に、日テレに来れば、18KIN再結成って事で、君もバトルロワイアルに参加させてあげるよ。」
「行かなかったら?」
「彼をピン芸人としてバトルロワイアルに参加させるだけさ。返事は聞かない。君が来なかったら6時間後に連行するだけさ。じっくり考える事だね。彼がわざわざ君に迷惑がかからない様、事務所を辞めた好意を無にするか否かね。」
「6時間、だな。6時間は、今泉を連行しないな?」
「ああ。それと、彼は無事だよ。ただ、ぐっすり眠って貰ってるんで、声は聞かせてあげられないがね。用件は以上だ。」
携帯は、一方的に切られた。
選択肢は二つ。
でも実質は一つだ。あいつ一人で行かせられるかよ!
大滝は時計を見た。時間は十分にある。
大滝はタバコを吸った。これが最期のタバコかも知れないと思い乍。
タバコを吸い終えると、今泉の自宅を後にした。

42 :◆GdURz0pujY :2005/10/23(日) 21:47:46
「睡眠薬がよく効いているので大丈夫だとは思ったが、念の為に、少々手荒な事をしたがね。」
何時もの...と言っても二人は二回しか来た事が無いが...エンタの楽屋の長椅子の上で、今泉は両手足に拘束具を、口には猿轡を嵌められて横たわっていた。
その長椅子の傍には、屈強そうな男が弄ぶかの様に拳銃をいじっていた。
「本当に、今泉は生きているんだろうな。」
悪夢でも見ているかの様に、今泉は時折、ピクリと動く。生きている事は間違いないだろう。が、大滝は念の為に、此処迄自分を連れて来た男に聞いた。
「勿論。じゃなかったら、バトロワに参加させられないからね。腕でも触って、脈があるかどうか、確かめてみるかい?」
大滝は、脈を確認すると言うより、握り締める様に今泉の腕を掴んだ。
「じゃあ君もバトロワに参加するかい?」
「その為に此処に来たんだ。」
「そう、相方の御好意を無にするわけか。じゃあ都合上、君にも、現地に付く迄眠ってもらうよ。」
男は大滝を椅子に座らせると、Tシャツの袖を少し捲くり、血管を浮き上がらせる為ゴムバンドを巻いた。抵抗するわけにはいかなかった。長椅子の傍の、屈強そうな男が今泉のこめかみに銃口を押し当てていた。
「ただの麻酔だよ。少しちくっとするけどね。」
麻酔を射たれ、大滝は瞬時に眠りに落ちた。

18KIN連行
【残り36組】

43 :名無しさん:2005/10/25(火) 01:13:58
このスレかなりキモイ

44 :名無しさん:2005/10/25(火) 03:21:36
これ書いてる人ってお笑いに詳しいなぁ。
アップダウンも次長課長も好き。
だからキモイからやめて。>>43に同意。

45 :名無しさん:2005/10/25(火) 08:32:41
はいはいスルースルー

46 :名無しさん:2005/10/26(水) 10:46:26
皆さん乙です。

でも「ながら」を「乍」と難しい漢字にわざわざ変換しなくても…と思いました。
皆が読める漢字での変換に押さえる程度で、お願いします。

47 :名無しさん:2005/10/26(水) 18:19:09
>>46に同意

48 :名無しさん:2005/10/27(木) 20:25:28
保守あげ

49 :名無しさん:2005/10/27(木) 22:08:00
>>46
いや別にいいんでない?
こっちの方が雰囲気出るし、
君だってなんだかんだ言ってちゃんと読めてるしさ

50 :名無しさん:2005/10/27(木) 23:06:59
>>49
自分は読めなかった。
>>46が偶然読めたとは考えられないだろうか。

取り敢えず、自分も>>46-47に同意。

51 :名無しさん:2005/10/28(金) 00:55:53
とりあえず一発変換できる常用漢字を使えばいいのでは。
とはいえ、「しようがない」をわざわざ「仕様が無い」って書かれても読みづらいし、そこは本人の判断に任せて。


細かく言って書き手さんがいなくなるのもコワスだから、ちょっと気になる程度なら言わない方がいい気も。

52 :名無しさん:2005/10/28(金) 18:57:39
>>49さん>>50さん、>>46です。
私には一時期、漢字に凝った時期があって「それ」を「其れ」・「とにかく」を「兎に角」とか色々と難しい漢字に変換してた時があって、その時に「乍」も覚えたんです。

そういう時期があったんで一応読めるんですが、読めない人の方が多いと思いまして…

>>51
そうですね。
書き手の皆さん、一々すみません。
以前にも読めない漢字が出て来たので、この機会に伝えておかなくては…と思い書かせて頂きました。
宜しくお願いします。

53 :◆GdURz0pujY :2005/10/30(日) 21:55:02
>>42の続き

「おい、稔、そろそろ起きろよ。」
「あ...うん。」
今泉は、大滝の声で眼を覚ました。
そっか、昨夜ライブの後、オンバト収録の為広島に来て、このビジネスホテルに泊まったんだっけ。
隣のベッドで寝ていた大滝はもう、支度を済ませていた。
それにしても悪趣味な部屋だな、と今泉は思った。昨夜は疲れ切っていたから何とも思わなかったけど。
壁も天井も床もベッドも灰皿等の調度品迄全て、暗い緑色だった。
だからあんな、嫌な夢を見たのかな。夢にしちゃ随分生々しかったけど。でも俺にそんな度胸、あるわけないもんな。
今泉がそう思いかけた頃、
「夢じゃねぇよ。」
大滝は機械的な声で、そう言った。
え...じゃあ、こっちが夢?
今泉は飛び起き様としたが、緑のベッドは液体化し、その中へ沈み込んで行った。
チャポン、と、水音が聞こえた。
「稔!この腕をつかめ!」
大滝は上半身を緑の水の中へ突っ込み、沈み行く今泉に手を伸ばした。
今泉は、これが悪夢だという事に気が付いた。そして、さっき迄夢だと思っていた事が現実だという事も。
でも...
これは夢だ。でも、夢だけど、今ここで裕ちゃんの腕をつかまなきゃ駄目だ!
夢だとわかりきっているのに、何故かそんな気がして、今泉は必死に手を伸ばし、大滝の右腕をつかんだ。
だけど、あたかも緑の水に溶けていくかの様に、今泉の身体は輪郭を失って行った。
大滝の腕をつかむ右手。その右手も輪郭を失って行く。
身体で辛うじて輪郭を保っていた、大滝の腕をつかむ右手の小指も消え、完全に水中に消え去った時、今泉は本当に眼を覚ました。


54 :◆GdURz0pujY :2005/10/30(日) 21:56:59
眼を覚ましてから見た風景は、テレビで見た物と相違なかった。
学校の教室、黒板の前にいるプロデューサー。ただ、銃を構えた屈強な兵士とおぼしき人物は三人しかいない。
バトルロワイアル開始と違い、今泉一人しかいないのだ。三人でも十分だろう。
そう、教室には、プロデューサーと兵士以外は今泉だけだ。その隣に大滝は、いない。
当たり前だよな、俺もう、18KINじゃないんだもの。自爆テロの、途中迄しか記憶がない故、今泉はそう思った。
そっと首に手を当ててみると、やっぱり首輪がはめられていた。
「やっと、眼を覚ましてくれた様だね。えーっと、小泉君だっけ?」
「...今泉です。」
面倒臭そうに話すプロデューサーに、今泉は控えめに言った。
「いやあ、失敬失敬。君がしでかした事、覚えているかい?」
「はい。」
さっき、夢の中で嫌になる程反芻したから。
「そんなに人が殺したいなら、特別にバトルロワイアルに参加させてあげようって事になったんだけどさあ、ルールとか、一々説明するのも面倒でね。知っているよねぇ?」
「...はい。」
場所が教室だからかな、つい、教師に対する様な口調になるな、と、思った。
「ただ、もう芸人の数も減っている事だし、君達は場合が場合だから、ハンデを付けないと不公平だから、君の相方の...大滝君だっけ?は、全く違う場所からスタートして貰う事にしたよ。」
今泉は一瞬言葉を失った。
裕ちゃんもいるの?何故?俺はもう事務所も辞めて18KINじゃないのに?俺のせいなの?俺のせいなんだろうな...
「勿論、首輪は連動してるから、片方が死ねば自動的に相方も死ぬ。ビッキーズの死に様は君も見たよね?あんな感じで。だからお互いに合流出来ないと、突然君が死ぬかもしれないし、君が死んだら、いきなり君の相方も死んじゃう事になるね。」
「ちょ...ちょっと、待って下さい!裕ちゃ...大滝は関係ないじゃないですか!」
「んー、でも、彼は自分からバトロワに参加させて下さいって言ってきたからねぇ。せっかくの、君の御好意を無にしてね。ま、つべこべ言わないで、これ持って、正門から出て行ってくれないか?」

55 :◆GdURz0pujY :2005/10/30(日) 21:57:48
自分が死んだら大滝も死ぬ。兵士らしき三人の人物に銃を向けられ、今泉は黙ってナップザックを持って正門から出て行くしかなかった。
正門を出て、ナップザックの中の武器を確認した。案の定、自分が作ったひょうたん型爆弾だった。
俺のせいで、裕ちゃん迄...
今泉は唇を噛み締めながら歩き始めた。

実は大滝は隣の教室にいた。
大滝に「都合上眠ってもらう」というのは、二人を引き離す為、こちらの隙を見て合流する為の、何らかのサインを今泉にそっと渡されたり等させない為だ。
1%でもその可能性があったら、握り潰さなくてはいけない。
大滝が麻酔から覚め、今泉が聞いた事と似たような説明を聞き、裏門から出て行ったのは、今泉が出て行ってから約十分後だった。
大滝の武器は、金メッキの、磁気ネックレスだった。

56 :◆GdURz0pujY :2005/10/30(日) 22:03:47
>>46さん
御指摘ありがとうございます。
私も難しい漢字凝っていた時期があって、つい。
確かに読めなかったり、読みづらかったら意味ないですね。

57 :名無しさん:2005/11/01(火) 14:45:11
保守

58 :蛙 ◇GdURz0pujY :2005/11/01(火) 23:28:05
河本は今泉に静まり返って言った。
「あんたらは、爆発して死ね。」
その瞬間河本の手榴弾に。
今泉は爆殺大滝も爆殺した。

59 :名無しさん:2005/11/01(火) 23:29:47
蛙 ◇GdURz0pujY は氏ね


60 :蛙 ◇GdURz0pujY:2005/11/01(火) 23:30:22
↑途中ですが
18KIN死亡(次長課長河本による爆殺)


61 :名無しさん:2005/11/01(火) 23:31:43
>>58,>>60
氏ね

62 :名無しさん:2005/11/02(水) 03:45:38
絵板流れてるね。
ショッキング。

63 :名無しさん:2005/11/02(水) 15:48:04
>>58
言葉の意味が理解できてない
主語と述語が噛み合ってない
3点。

64 :蛙 ◇GdURz0pujY:2005/11/02(水) 18:49:13
卒業までは死にません

65 :名無しさん:2005/11/02(水) 20:45:36
どっか行って!

66 :名無しさん:2005/11/02(水) 21:27:23
>>63
確かにwせめてそこは爆殺じゃなくて爆死だろww
本物の足元にも及ばんからやめとけ
日本語勉強してから出直してこいw

67 :名無しさん:2005/11/03(木) 05:17:46
18KINシネ

68 :ヌハ@NEウシガエル:2005/11/03(木) 05:20:32
早く続き書けよ

69 :名無しさん:2005/11/03(木) 14:22:36
>>67=>>68
なんでほぼ同じ時間にアンチが涌くのかなー(・∀・)ニヤニヤ

70 :名無しさん:2005/11/05(土) 00:14:25
ヌハ@NEウシガエル

71 :ヌハ@NEウシガエル:2005/11/05(土) 00:30:29
早く続き書けよ
イライラするな

72 :名無しさん:2005/11/05(土) 09:11:37
ってか18KIN死んだことにすんの?

73 :名無しさん:2005/11/05(土) 10:53:45
河本さんは今、修羅場の真っ最中です。
無理がありすぎる。

74 :名無しさん:2005/11/05(土) 12:27:00
>>72
あれは無効。本物の蛙さんが可哀相だ。

75 :名無しさん:2005/11/07(月) 00:11:55
>>71
ファンならファンだって素直に言えばいいじゃないか(*´∀`)σ)´Д`)

76 :名無しさん:2005/11/08(火) 16:55:40
【番外編:ビッキーズ】

「すっちゃん!?」
「おうおう、いたいた。木部ちゃーん!」

上での再開はどこか穏やかな雰囲気だった。何も悪い事は
してない、そう思えば嫌な気分にはならなかった。

話すことは、やはり木部のやったことが正しかったのかどうか。

「でも、俺は木部ちゃんのやったこと正しかったんだと思うで?」
「そう・・・なんやろか。でも、俺が余計な事しなかったら・・・
 オレもすっちゃんも死ぬ事なかったんや・・・
 嫁を残す事も、子供を残す事も・・・なかったはずなのに・・・」
痛みや辛さを噛み締めれば噛み締めるほど、
さっきの痛々しい光景を思い出して、涙があふれてきそうだった
「気ぃ落とすなって、木部ちゃん・・・」
ビッキーズの死で、本気になった奴らもいれば、
命を最後まで守り通そうとする奴らもいる。
「木部ちゃん・・・」



――・・・見てみ、俺らの仇を取ってくれる人がいるんやで?
木部ちゃんはこのゲームを止めようとしただけで、あそこにいた奴らの
ため、自分のため、オレのため、嫁のため、子供のために・・・
勇気だして止めようとしたんや。それは立派なことやとオレは思うんや。
だから嫁さんも子供も怒ってないとおもうで?

俺らは・・・・・・正しかったんや。


77 :名無しさん:2005/11/08(火) 19:26:14
>>76
sageていればなお良かった。
少なくとも漏れは好きだ。

78 :名無しさん:2005/11/10(木) 14:01:47
保守

79 :名無しさん:2005/11/12(土) 10:12:08
保守

80 :名無しさん:2005/11/14(月) 00:25:58
hosyu

81 :名無しさん:2005/11/14(月) 19:52:14
保守

82 :名無しさん:2005/11/14(月) 20:48:02
過疎スレ

83 :名無しさん:2005/11/15(火) 23:39:18
たのむよ

84 :書き手:2005/11/16(水) 17:29:46
頼むって、投下しろって事?
もしそうだとしたら投下はちゃんとするからもう少し待って。

85 :◆GdURz0pujY :2005/11/16(水) 23:21:32
>>84さんではないですが
>>55の続き

血生臭いな。
裏門から出された大滝は、まずそう思った。
もう生き残っている芸人は少ないってプロデューサーの奴、言ってたけど、俺が生きている以上、少なくとも稔は生きているだろう。ヤス(安井順平)、生きてるかな。
だけど次の瞬間、今泉の言葉を思い出した。
「皆、俺の知らない人になっていったよ。」
そっか、生きていたとしても、俺の知らないヤスになっているかもしれない。俺がヤスを殺さなきゃいけない事になるかもしれないし、ヤスに俺が殺されるかもしれない。
この状況なら、何でもありだ。血の臭いと死臭で満ちているこの地でなら。
この先、否が応でも死体を見るだろう。多分、知り合いの芸人の死体も。
自分も今泉も死体になるかもしれない。それも、別々の場所で、お互いに会えないまま。
生き残れるかここで死ぬかわからないけど、稔と会う迄は、死ぬわけにいかないな。
そう思いながら歩いている矢先、大滝は、三つの屍を見た。その内一人は、よく知っている、親しい芸人だった。
「ヤス...ごめん、俺、稔を探さなきゃいけないんだ。」
大滝は、安井順平とダーリンハニーの死体に背を向け、また歩き始めた。
そうさ、こんな事、この先いくらでもある事なんだ。ここではこんな事、ありきたりの事なんだ。
そう自分に言い聞かせながら。

眠らされてからここに連れて来られる迄、どれ程の時間が経ったのか、わからない。
当てずっぽうと勘で今泉を探すしかないのだが、取り敢えず地図を見て、森の中を一周する事にした。
それにしても、と、大滝は武器の、金メッキの磁気ネックレスを見ながら思った。こんな物でどうやって身を守れっていうんだよ!
襲いかかってきた相手の首を絞めるにしても、短すぎる。

86 :◆GdURz0pujY :2005/11/16(水) 23:23:54
もう生き残っている芸人は少ない。少なければそれだけ、人に会う確立も少なくなる。
会う確立も少なくなるが...多分生き残っているのは余程の強者か逃げ回るのが上手い奴だと大滝は推測した。
そもそも今何人生き残っているのかも知らない。
会う確立が少なくなるだけで、0%になるわけじゃない。逃げ回るのが上手い奴ならともかく、強者に出会ってしまったら、これで身を守るには心もとなさ過ぎる。
それでも、俺が稔を探さなきゃいけないんだ。大滝は一旦立ち止まって空を見上げると、また歩き始めた。

「ヒュン」
一瞬、何があったのか、わからなかった。右腕を何か掠めた事しか。
自分の右腕を掠めた矢は目の前の木に突き刺さっていた。それから、痛みと傷から滴り落ちる血を感じた。
一瞬だけ振り返って、大滝は走った。逃げる為に。
さっそく、これか!
キャン×キャンの長浜が手にしているボウガンの矢の矛先、それはさっき放った一発目同様二発目も明らかに、大滝に向かっていた。
ここで死ぬ事になるかもしれない。でも、今死ぬわけにはいかないんだ!俺が稔の手を離してしまったから。あの夜、気にかかったのに、一人にして帰ってしまったから。もう一度、稔の手をつかむ迄は...
キャン×キャンの長浜も玉城も、ここに連れて来られる迄ボウガンなんて、手にした事さえない。一度で相手を仕留める事は多分無理だろうとわかっていた。だから玉城は予め先回りして木の傍で隠れていた。
そして玉城は走ってきた大滝の膝の裏をすくい上げる様に蹴り上げた。
膝カックンかよ!
仰向けに倒れた大滝の腕に、玉城はスタンガンを押し当てた。護身用の、通常販売されているスタンガンよりはやや電圧が高いらしく、その電気ショックで、大滝は意識を失った。
長浜はボウガンを下ろした。そして矢をじかに握り、大滝の胸に振り下ろした。


87 :◆GdURz0pujY :2005/11/16(水) 23:24:47
「痛で!」
大滝は右腕に焼け付く様な痛みを感じて、飛び起きた。
「あー、やっぱり痛かった?」
周囲は薄暗いが、視界が利かない程ではない。
強い酒の臭いが鼻をついた。それから、舌足らず気味の、間延びした、聞き覚えのある声。
「もう血は止まってるけど、念の為に酒で消毒しておいた。」
見覚えのあるその男は、そう言いながら大滝の腕にタオルを巻いた。
生きてるのか、俺。
大滝は、自分が洞窟の中にいる事に気が付いた。そして、多分目の前にいる男に助けられた事も。

88 :名無しさん:2005/11/17(木) 15:57:53
>蛙さん
乙です。
先が気になる展開ですね。18KIN編、毎回楽しみにしています。

89 :名無しさん:2005/11/18(金) 22:12:40
>蛙さん乙!
今後が楽しみです。助けたのは誰なのか、考えながら待ちます。

90 :◆yOLxh0F1.c :2005/11/19(土) 14:08:46
前スレ774-776から

 林を抜けたらとりあえずどこかの建物に隠れよう、というのが、ドランクドラゴンとアンタッチャブルの差し当たっての計画だった。
 ゲームスタートから現在まで、アンタッチャブルの二人は休憩らしい休憩をしていない。ドランクドラゴンの二人にしても、いつ敵に襲われるかわからない屋外では、充分に疲れを取れたとは言い難かった。
 地図を頼りに林を抜ける方角へ向かう。迷いの森、という程に深くはないのが救いだった。もっとも、道に迷って死亡では主催者としても面白くない展開だろうが。
 運のいいことに、林の出口から見える位置に家が建っていた。田舎の一軒家といえば誰もが思い浮かべるような、古惚けた木造の平屋だ。庭に並べられた盆栽もあいまって、とてもここが戦場とは思えないような、のどかな雰囲気を漂わせている。
 しかし当然、その雰囲気につられる事は命取りになる。周囲に人の気配がない事を充分確認して、四人は林の影から抜け出した。
 真っ直ぐに照り付ける陽光が、ひどく懐かしいもののように感じられる。実際には、ゲームの開始から一日も経っていないというのに、色々な事がありすぎて、とてもそうとは思えなかった。
 ここまでにどれだけの芸人の命が失われたのだろう? 真っ先に脳裏に浮かんだのは、ほんの数十分前、同報無線から流れた銃声だった。殺し合いを止めるため立ち上がった勇気ある二人組は、恐らくもう生きてはいまい。
 感傷に浸っている場合ではなかった。柴田は再び滅入ってしまいそうになった気分を無理矢理奮い立たせる。
 だからこそ戦わなくちゃならないんだ。このゲームを終わらせるために――あの二人の望みを叶えるためにも。
 一歩前を走っていた山崎が、スパイ映画よろしく玄関横にぴったりと体を寄せる。柴田も手前側でそれに倣った。二人ほど威力のある武器を持たないドランクドラゴンは、少し離れた位置で軒下に入る。
「開けるぞ、柴田」
 引き戸の玄関に手をかけた山崎が小声で合図した。柴田はサブマシンガンをグリップを握り、無言で頷く。
 カラカラ、と軽快な音を立てて戸は開いた。五秒間待ったが、何も起こらない。恐る恐る中を覗いてみると、誰かが入ったような形跡はまるでなかった。

91 :◆.daECyU2ao :2005/11/19(土) 14:09:00
前スレの続き

友近は阿部の前をゆっくりと歩きながら考えていた。
あの建物からは既に大分離れている。田中も山根も腰が抜けていたようだが、あの二人もガキではない。いくら何でももう逃げただろう。
あとは、いつこの後ろを歩く小鬼を殺すか、ということだけだ。
何処までも続いていそうな細い道を歩く。木が多い茂って真っ暗なので、昼なのか夜なのかも分からない。
今、何時かなぁ…などとどうでも良い事を考えながらナップサックに入れたマシンガンを生地の上から触った。
「…まだ?」
といぶかしげに阿部が尋ねる。
友近はその言葉を合図にするように、ピタリと歩みを止めた。阿部の目が少しだけ見開かれる。振り返り、彼女は言った。
「あたしは知りませんよ。あなたの相方が何処おるかなんて。」
友近は、さっとマシンガンを取り出し、阿部に向けて構えた。
「あの人らを逃がすための嘘やねんから。」
さすがの彼も表情を強ばらせる。じりじりと後退したかと思うと、いきなり背を向けて走り出した。
逃がさない!
引き金を引くと、勢いよく弾が飛び出す。思った以上の身体への負担と銃の重さから、上手く扱うことが出来ない。
弾は近くの木を掠めたり、何もない空に向かって飛んでいったりした。



92 :◆.daECyU2ao :2005/11/19(土) 14:09:48
「…痛ったあ〜…!」
撃った後の代償として、手に痺れが走る。感覚がなくなり、銃を取り落としそうになるも、何とか腕全体を使って受け止めた。
ふと、周りが静寂に包まれた。友近は辺りを見渡した。
逃げられたのだろうか。そう考えていると…。

――ズドンッ!
「きゃっ!!」
脹ら脛を掠めた弾丸が、地面に突き刺さる。ばしっ、と土が抉られるように跳ねた。
この威力はきっと、ライフル銃。
木の陰に隠れた阿部がどこからか狙ってきているのだ。周りは同じような大きな木が生え、視界も悪い。
阿部が何処にいるのかすら分からなかった。
とにかく、此処に突っ立って居れば確実に殺される。
友近は慎重に後ずさりし、その場を駆け抜けるように走り出した。途中で木の枝にぶつかりマシンガンを落とした。
一瞬立ち止まり取りに戻ろうとするも、阿部の追いかけてくる足音が聞こえ、踵を返して再び走り出した。
友近の落としたマシンガンを拾い上げ、阿部は少し笑った。
そして、友近の逃げた方向を向いて歩いていった。
「もう、…何で追いかけてくんの!?嫌や…誰か助けて!」



「あ…」
「山根どうしたの?」
「友近さんの声…」
「え?嘘…聞こえたか?なあお前」
「にゃーお」
「いや…聞こえたような気がしただけ」
「ふうん…そう言えばこいつさっきから元気ないんだよ。苦しそうって言うか…」
「おい猫、大丈夫?でも実は山根さんも体調悪いんだよね、さっきから」
「何だよお〜い!しっかりしろよぉ?」
「にゃあ」



93 :◆yOLxh0F1.c :2005/11/19(土) 14:11:03
「はー、怖かったー!」
 緊張が解けたせいか、無意識に高くなる声で安堵しながら山崎は家の中に踏み込んだ。柴田、塚地、鈴木もそれに続く。土足で居間まで上り込み、四人は車座になった。
「なんか、まさに昭和の家って感じだよなー」
 今ではすっかり珍しくなってしまった黒塗りの有線電話を目に留め、鈴木はそんな感想を漏らした。
 それほど埃がない所を見ると、この家もゲームの直前まで誰かが暮らしていたのだろう。こんなゲームのために追い立てられた住人の事を思うと、他人事ながら気の毒に感じられた。
「さて……腰を落ち着けた所で、今後どうするか、やな」
 いつもの癖で煙草を探りながら塚地が言った。
「……出来るんですかね、仲間を集めるなんて」
 いつになく沈んだ口調で山崎が呟く。
「みんなも聞いてたでしょ、さっきの放送」
 それがレギュラーの二人による放送という事は、もちろん他の三人にもすぐ察しがついた。あの放送により四人は、この島のどこかから島全体に呼び掛けるのが可能だという事を知った。
 そして同時に、ゲームを平和なまま終わらせる気など更々ない人間が、その場所を知っている事も。
「本当は戦いたくないって奴ばかりじゃないんだな」
 信じたくはないが、それが真実なのだろう。
 その人物が今どこにいるのか、何人で行動しているのかはわからない。もしもアンタッチャブルと互角以上に戦える敵が放送室周辺で待ち伏せているのなら、放送室に向かうのはみすみす死にに行くようなものだ。
「他の方法を考えるしかないか……」
 彼らの目的も、結局の所自分たちが生き延びるためのものなのだ。レギュラーの二人には悪いが、彼らの二の舞になるわけにはいかない。
 しかし、他にいい案があるわけでもなく、話し合いはそこで途切れた。重苦しい沈黙が数秒間続く。

94 :◆yOLxh0F1.c :2005/11/19(土) 14:12:44
「あ、あのさ……」
 その時、話し合いの間一度も発言しなかった鈴木が、おずおずといった様子で口を開いた。
「なんや鈴木。トイレか?」
「あ、いや、そうじゃなくて……ネタどうすんだろうって思ったんだよ」
「ネタ?」
 鈴木を除く三人が鸚鵡返しする。
「そう。だってさ、ネタやって視聴率取ってゲーム終わらすんだろ? だったら何やんのか決めないと」
「……鈴木、まさか俺らの話し合い聞いてなかったんか?」
 思わず頭を抱えた塚地を、山崎が「まあまあ」と宥めた。
「いいじゃないっすか、どうせいい案も思いつかないし。ネタの事でも考えないと、テンション下がってやってらんないですよ」
「頭切り替えれば、なんかいいアイデアがコロッと出てくるかもしれないしな」
 柴田も相方の意見に賛成した。
「ま、どうせしばらくは休憩するんだから、その間になんか考えるって事でいいでしょう」
「二人がそういうなら……」
 戦いのせいですっかり忘れていたが、この作戦のために演じるネタだって、いつかは決めなくてはいけない事だ。それが今だったからといって問題はない。
 早速会議を始めたアンタッチャブルの表情は、レギュラーの放送後からの暗いものとは打って変わって、随分と楽しげに見えた。
「……まさか鈴木、雰囲気を変えようとしてああ言ったんか?」
「え?」
 小声で訊ねる塚地に、鈴木は怪訝そうな顔をする。
「いや、何のネタやるのか早めに言ってくれないと、台詞が覚えらんないから困るんだよ」
 至って真剣な表情で言う鈴木に、塚地は今度こそ言葉を失った。

95 :◆.daECyU2ao :2005/11/19(土) 14:16:37
うわ、音さんとかぶってしまった。
見にくいね。スマソ

96 :◆yOLxh0F1.c :2005/11/20(日) 19:34:21
>>95
こちらこそすみません。投稿にちょっと手間取ってしまって…。

97 :名無しさん:2005/11/21(月) 16:06:20
700台にまで下がってるんで一旦ageまーす

98 :名無しさん:2005/11/22(火) 18:20:26
保守

99 :名無しさん:2005/11/22(火) 19:52:31
磁石の集団催眠術編書いていいですかね・・。

100 :名無しさん:2005/11/22(火) 22:30:23
いいよ

101 :名無しさん:2005/11/22(火) 23:16:46
ドゾー

102 :名無しさん:2005/11/23(水) 09:32:13
100さん>101さん>
ありがとうございます。
近々投下します。


103 :名無しさん:2005/11/23(水) 10:42:37
>>102さん、楽しみにしてます。
磁石、ぞんざいなあつかわれかただったもんな。
でも、細かいことを言うようでなんですがsageて下さい。



104 :名無しさん:2005/11/23(水) 10:52:05
頼むからsageろ
投下した時にageたら削除依頼マジ出すぞ。

105 :名無しさん:2005/11/24(木) 21:03:37
厨っぽいヨカーン

106 :名無しさん:2005/11/25(金) 23:11:24
一本書き上げたんですが、物語の時間的にかなりさかのぼった話って大丈夫でしょうか?

107 :名無しさん:2005/11/25(金) 23:13:21
>>106
良いと思うけど?

108 :名無しさん:2005/11/25(金) 23:35:48
この場所この時間に似合わない、やたら鮮やかな色の人影。
西日の射す小高い丘の上で、愛奴人形姫子はそれを眺めていた。
木から垂れ下がるロープ。その先には死体が吊り下げられている。
井上マーは自殺したらしい。
姫子は視界の開けた危険な場所でしばらく足を止めていた。
試合開始から少し遅れて彼女はゲームのステージに送り込まれた。
もうひとりくらい前説が混ざってた方が良いからな――
そう言われて日テレに呼び出された。
普通にネタの仕事が入ったのかと最初は思っていたが、違った。
前説――これから始まるであろう殺し合いの前説。
優勝候補者たちに序盤で殺されるべき役柄。
姫子は誰かに殺される為このゲームに参戦させられたことに遅れて気付いた。
衣装に着替えた途端眠らされ、たどり着いた教室にはビッキーズの死体が折り重なって倒れていた。
「彼らが一組目の前説だったけど、まだ盛り上がりが足りないから宜しく頼むよ」
絶句する姫子にプロデューサーは淡々と言い、ナップザックを押し付けた。
そして背中に銃口を向けられ、教室から追い出された。
ナップザックの中には小型の弓が入っているが、力が弱すぎるので打つことができない。
弓は侍の武器であり、姫が扱える物ではないのだ。
一応右手に矢を一本だけ握り締めて、木陰や茂みに隠れながら移動している。
しかし十二単を模した衣装は動きにくいし目立つ。そのうち誰かに見つかって殺されるだろう。
もう一度見上げた井上マーの目は空ろに澱んでいた。
死ぬ時はきっと皆こんな目で――
早くこのゲームから解放されたいが、死ぬ勇気はまだ彼女にはなかった。
誰かが近付いてくる気配がする。
この場所は危ない。姫子は着物の裾を引きずって森へ隠れて行く。

109 :名無しさん:2005/11/25(金) 23:37:28
黒い影は森の中で恐怖を抱え立ち尽くしていた。
先程どこかで銃声と誰かの叫び声が聞こえた。
行けるものなら行ってやりたかったが、持ち物はナイフ一本のみ。
ゲームに乗ってしまった奴に会えば、殺されるしか道はない。
それに森の中で音が反響し合い、どの方向から聞こえてきたか正確に判断するのは難しい。
パペットマペットは木の根元に座り込んだ。
見つかるなら見つかっても良い、とかすかに思っていた。
何かが近付いてくる。一人分の足音と、何かを引きずるような音。
誰だろう。パペットマペットは動かなかった。
足音は背後から聞こえてくる。少しずつ近付いてくる。
今、自分のもたれている木の真後ろあたりにまで来た。
僕に気付いているのだろうか? 気付いていたなら殺すつもりで来たのか?
右斜め後ろ……もう一歩……もう一歩……
パペットマペットは振り向いた。
赤と白と緑と黄色とその他沢山の色が散りばめられた和服。
当たり前だがすぐに分かる。愛奴人形姫子か。
しかしその衣装のまま参加させられるとは……自分も他人の事言えないが……
「きゃっ!」
姫子はこちらの存在には全く気付いてなかったようだ。
驚いて後ずさりしようとするが、木の根が着物に引っ掛ってその場に倒れる。
「た……助けて! 殺す!? 逃げなきゃ……!」
姫子は数歩走った。だが急に止まった。
「どうした?」
パペットマペットは立ち上がる。
「わらわを殺さない?」
「殺さない」
姫子はゆっくりこちらを向いた。

110 :名無しさん:2005/11/25(金) 23:39:02
「みんな死んでしまう……それなのに生かしておくの? わらわももうすぐ死ぬ……そなたもナイフ一本で生き残れる筈ない」
白い顔に涙が伝った。
「パペットマペットさん……生き残りたい?」
「……みんなで無事に帰りたいと思う」
「……愛奴人形姫子は他の芸人さんに殺させる為にこのゲームに出したって……プロデューサーが言ってた……」
さらにこちらに近付いてくる姫子。
「わらわはきっと死んでしまう……帰れるときが来るとしても、それまでに絶対……」
「そんな、」
瞬間、また銃声が聞こえた。
パペットマペットは大体聞こえてきたであろう方向に目をやった。
と――その隙を突いて。視界の端に銀色に光る物体が見えた。
「く……!」
木に体重をあずけて退く。
姫子が持っていたのは矢だった。それでパペットマペットを刺そうとしていた。
「何を!?」
「パペットマペットさん!」
姫子は倒れこむようにまた刺そうとした。矢は覆面の端をかすめた。
そしてもう一度。
だがその直前、姫子の身体は後方に突き飛ばされた。
パペットマペットの蹴りを腹部に受けて。
そして後ろにあった、苔の生えた岩に頭をぶつけて動かなくなった。
――殺してしまった?
一瞬そう思ったが、うし君をはずして触れてみた彼女の首筋は暖かく脈もあった。
ここで死ななくてもきっとどこかで死んでしまうだろう。
けれどもパペットマペットは何となく、本当に何となく彼女の身体をなるべく見つかりにくい茂みの奥に隠した。

111 :名無しさん:2005/11/25(金) 23:40:21
姫子は起き上がった。日はもう沈んでいたが、明々と光る月のお陰で視界に困ることはなかった。
頭が痛い。あのとき蹴り飛ばされた後気を失っていたようだ。
ふらふらと歩いてあの場所へ行く。井上マーの死んだ場所に。
何故もう一度行こうと思ったのかは彼女にも分からなかった。
視界の悪い森だが、建物などの位置は木の隙間から把握できる。
廃校の正面が見えた方向。そこへ進んでいけば、そこへ辿りつける。
こうしている間にも誰かが無残に死んでいくのだろう。
姫子は長い着物のおかげで何度もこけそうになりながら丘に行った。
井上マーの死体は木から下ろされていた。
銃で何度も撃たれた跡があった。あの尾崎の衣装がないと誰だか分からないほど。
血が、内蔵が溢れていて、濃い鉄とタンパク質の臭いがした。
姫子は丘を降りた。涙の後はとうに乾いていた。
また森へ入っていく。そこしかこの衣装で隠れられそうな場所がある所は無い。
建物の中に入れば安全だろうが、それまでに多分見つかる。
その途中――足元に死体が横たわっていた。
パペットマペット。
――姫子はずっと見つめていた。
徐々に固まっていく赤い血に塗れたうし君とカエル君。その死してなお光を失わない眼球。
死体になっても安息を得られないゲームの中に放り込まれた、2匹は果たして死んだのか?
姫子はうし君とカエル君の頭をなでた。ふわふわとして冷たかった。

森の少し開けたところに、このゲームに不利な鮮やかな衣装を着た女芸人の死体があった。
首筋にも両手首にも、何度も切りつけた跡がある。自殺らしい。
彼女は雛人形の様に行儀良く座ったまま死んでいた。
その瞳は硬く閉ざされていて、誰にも開けることは出来ない。


――愛奴人形姫子 死亡

112 :名無しさん:2005/11/26(土) 00:52:21
磁石諦めたのかよww

113 :名無しさん:2005/11/26(土) 07:42:01
パペマペも氏んでんじゃん。

114 :名無しさん:2005/11/26(土) 11:45:28
だからちゃんと氏んでんじゃん?

115 :名無しさん:2005/11/26(土) 15:58:34
>――愛奴人形姫子 死亡
だけじゃないじゃん。
――パペットマペット 死亡
も入れとかないと。

116 :名無しさん:2005/11/26(土) 18:43:33
パペットマペットは前スレで氏んでるときに表示されてるため必要ないと思われ

117 :名無しさん:2005/11/26(土) 23:47:04
マーどうなったん?

118 :◆5DYYl3NWdY :2005/11/27(日) 01:25:05
お久しぶりです。まとめサイト更新しました。あと絵板流れててスマソ。
http://obr2ine.fc2web.com/index.html

119 :名無しさん:2005/11/27(日) 14:04:17
Low Quality http://hakarowa.orz.ne.jp/files/hakarowa_low.mpeg
Middle Quality http://hakarowa.orz.ne.jp/files/hakarowa_middle.mpeg
High Quality http://hakarowa.orz.ne.jp/files/hakarowa_high.mpeg


URLを右クリック→「対象をファイルに保存」→ウマー

120 :名無しさん:2005/11/28(月) 19:05:41
今泉を探し出し。 前に、 これがあれば――。 今自分の前で無様
に横たわる大滝は、 自分と実力や人気は大して変わりは無いだ
ろう。コイツらはためしだ。 本当の目的は違う。今泉を探し 過言で
はない彼を――いや、自分以外のすべての芸人をこの武器で抹殺す
る。 そうすれば自分は、この若手お笑いブームでトップに立つことがで
きるかもしれない。 そう考えるだけでぞくぞくし、口から自然と漏れて
くる笑いを止めることは出来なかった。  「ふっ――ハハハハハハハ
ハハハハハハハっ」 森の中、不気味な笑い声が響き渡る。 木々の間に隠され
た血まみれの死体は、死の臭いを放っている。 それらすべてを覆い
隠すかのように、闇は深くなっていった。

――18KIN死亡

【残り34組】


121 :名無しさん:2005/11/28(月) 19:12:36
>>120
タチの悪い荒らしかトリップの付け忘れか。

122 :名無しさん:2005/11/28(月) 19:55:57
>120
ただのアホに一票

123 :名無しさん:2005/11/28(月) 20:05:37
>122
ただのアホにさらにもう一票。
文体まるで違うし。
蛙が嫌いなのか、18KINが嫌いなのか。

124 :名無しさん:2005/11/28(月) 20:08:43
123だけど122がアホって意味じゃなくて、120がアホって意味でヨロ。

125 :名無しさん:2005/11/30(水) 17:35:54
保守

126 :名無しさん:2005/12/03(土) 00:07:19
保守

127 :名無しさん:2005/12/03(土) 00:12:59
そろそろ誰か投下しないと落ちるぞ

128 :名無しさん:2005/12/04(日) 00:13:20
>127
書いてみたいが書けそうなコンビが既に押さえられている罠。

129 :◆t2l8Buzwsg :2005/12/04(日) 20:55:40
助けて欲しい

彼女はそう思っていた。いざ、戦おうと思ってみると何も出来ない。
昔の自分を思い返すには十分過ぎる感情。
後ろから追ってくるのが誰かもわからない。
いや、確認する余裕が無いというのが正しいだろう。
一方、追う側のオリエンタルラジオは現状を楽しんでいた。
人は狩る側に回ると誰もがそうなるのかもしれない。
藤森の手に握られた鎖鎌はいつでも魔邪の後頭部を狙えたであろう。
それをやらないのは楽しんでいるから。この優越感を少しでも味わいたいから。
しかし、飽きは早くもやってきた。
「慎吾、そろそろじゃないか?」
中田の言葉に頷く藤森。

きっと私はここで終わる

彼女の中のどこかに死んで楽になりたいと思う気持ちが存在した。

「伏せて!」

突然、響きの良い声が魔邪に聞こえてきた。
オリエンタルタジオの二人には聞こえていなかった。
魔邪は自然とその声に反応して身を伏せる。
「止まれ、慎吾!」
藤森の反応は意外なほどに早かった。
足にありったけの力を込めて”ソレ”を逃れた。

130 :◆t2l8Buzwsg :2005/12/04(日) 20:56:53
「…ピアノ線か」
中田が空中に指を滑らせる。宙に張られたピアノ線が赤く現れた。
魔邪がそのままの体勢で走り続けていたら首から上がなくなっていただろう。
味方か敵かわからない声の主を魔邪は恐る恐る見上げた。
その人物をはっきりと確認した時、一瞬だが彼女の中から不安が消えた。
中本 哲也、石澤 智幸の二人からなるテツandトモだった。
声の主は中本…テツの方だろう。
「合図をしたら逃げるよ」
トモが魔邪に囁く。これが罠かもしれない、という考えは不思議と生まれなかった。
テツとトモの雰囲気がそうさせたのだろうか。
楽しそうに鎖鎌を振り回す藤森。
しかし、中田はこの場での戦いは不利だとふんでいた。
勝つため、生きるための方程式を頭の中に張り巡らせる。
「退く気は…無い?」
テツがピアノ線をちらつかせながら問う。
恐らくこの近くにいくらか張ったのであろう。
「こちらはないが?」
「こちらにはあるんだけどな」
視線で争うテツと中田。怯える魔邪。
いつでもテツを助けられる体勢のトモ。現状を楽しむ藤森。
「…今だ!」
突然、トモが魔邪の手を引いて走り出す。ピアノ線を構えながらその後ろを走るテツ。
「追うな」
「でも…!」
「機会ならいつでもあるさ」
中田は軽く言う。中田の言葉に頷く藤森。
三人の姿が見えなくなった頃…
「いずれかは潰し合う…」
突然、声がした。声のする方に振り返るオリエンタルラジオ。
「なら、今、ここで潰し合っていかん?」
身長180の長身が凛々しく見えた。そこに立っていたのは南海キャンディーズ。
山里はひっそり隠れていたわけだが。

131 :名無しさん:2005/12/05(月) 01:21:49
保守

132 :名無しさん:2005/12/05(月) 07:01:04
エンタ芸人になるやつです。

コメント宜しく。



http://blog.m.livedoor.jp/momonowa/index.cgi

133 :名無しさん:2005/12/05(月) 19:09:56
>>130
おお、なんかええ展開(・ω・)

134 :名無しさん:2005/12/07(水) 18:11:41
保守

135 :名無しさん:2005/12/08(木) 20:07:02
一旦ageます。

136 :◆5DYYl3NWdY :2005/12/08(木) 21:30:37
事情により1月末または2月中旬まで執筆できません。
受験生なもんで…(´・ω・`)
他の作者さん、がんがってください。戻ってきたら必ず書きます

137 :名無しさん:2005/12/09(金) 01:46:40
>>136
受験ガンガレ!

138 :ザ・まだ半分のいってませんよスレ9:2005/12/09(金) 02:06:27
英語にはロワイアルという単語はありません。
正式には「バトルロイヤル」

"BATTLE ROYALE"が正式名称である。

バトロワ製作委員会が略しやすいようにロワイヤルとしただけ。
影響受けやがったバカどもめ!

WWEのサイトに行って確かめてみろ!


139 :名無しさん:2005/12/09(金) 03:16:34
>バトロワ製作委員会が略しやすいようにロワイヤルとしただけ。
>影響受けやがったバカどもめ!


こっちはパロディみたいなモンなんだから、ロワイヤルでも良いじゃん(´,_ゝ`)

140 :名無しさん:2005/12/09(金) 11:28:57
>>138
今更何用ですか?
日本にはカタカナ語っていうのが存在するからロワイアルでも問題無

141 :某作者:2005/12/09(金) 17:07:10
>>138
>バトロワ製作委員会が略しやすいようにロワイヤルとしただけ。

そもそもロワイヤルではなくロワイアルだ。
しかも略しやすいようにつけたわけじゃなく
原作者である高見広春(たかみこうしゅん ひろあきって読んだか?w)が
フランス語が何かでは「ロワイアール」のような発音で、
それのほうが語呂がいいからつけたんだよ。
原作本には「BATTLE ROYALE バトル・ロワイアル」と書いてある。

元BRヲタをなめるな。そして二度と来るな

142 :名無しさん:2005/12/09(金) 21:15:03
>141
スルー汁。Tのスレにもマルチしてる。

143 :丸山一族:2005/12/10(土) 16:22:10
>>141
お前、赤松・別所の手下25人に殺されろ!

144 :名無しさん:2005/12/10(土) 16:38:12
>>141
あんた死んでいいよ。
所詮2ちゃんねらー、死ね!

145 :名無しさん:2005/12/10(土) 17:38:45
>>143-144
おいおいどうした?指摘されて激昂すんなよ。
お前も2ちゃんねらーだろ。落ち着けって。

146 :名無しさん:2005/12/10(土) 20:45:15
>>145
貴公の出る幕ではないのだよ。
援護射撃なのだよ(=_=)

147 :名無しさん:2005/12/10(土) 21:07:33
>>146
仲間に加えてよ〜

148 :◆yOLxh0F1.c :2005/12/11(日) 00:10:58
ガリットチュウ編です。

 ――ゲーム開始直後。
「なー、これって一体なんなんだろうな」
 ガリットチュウ熊谷は、前を歩く相方の福島に声を掛けた。
「俺、多分金庫の暗証番号とかだと思うんだけど」
 福島は答えない。黙々と、行く当てもないまま前進し続けている。
「なぁー」
「うるさい」
 それでもしつこく話し掛け続ける熊谷に、福島は一度だけ振り返り、童顔に似合わない険しい目付きで睨めつけた。これにはさすがに熊谷も口を噤まざるをえない。
 福島の態度も無理はないか、と熊谷は思う。彼らに支給された武器は、決して当たりとは言えない――むしろ、明らかにハズレと言って良さそうな部類だった。
 福島のナップザックには夏休みのおもちゃ売り場で見掛けるような、家庭用の打ち上げ花火セットが入っていた。
 しかし、これは使い道がわかるだけまだいい。問題は、熊谷の方だった。
 ナップザックの底からどうにか見つけ出した彼の武器は、ペンライトと、紙切れ一枚。メモ用紙サイズのそれには、4桁の数字が10個ほど羅列されていた。
 暗号解読でもしろというのだろうか? しかしヒントも何もないただの数字の羅列から、答えが導き出せるはずもない。熊谷の主張通り金庫の暗証番号だったとしても、肝心の金庫の在り処がわからないのではどうしようもなかった。
 使い道がわからなければ、ただの紙切れだ。紙切れで銃や刃物には勝てない。
 自分たちの武器ではどうやっても勝ち目がないと知った途端、福島は黙り込み、そして熊谷を顧みもしないで歩き始めた。熊谷としては、そんな相方に居た堪れなさを感じながらも、後をついていくより外ない。

149 :◆yOLxh0F1.c :2005/12/11(日) 00:11:36
 ふと横の繁みに視線を移した熊谷は、そこに微かな違和を感じた。暗いのでよくわからないが、木や草とは明らかに違う何かが落ちている。
「福島」
 振り向いた相方に、繁みの向こうを指し示す。
「あそこ、何かある」
 福島は目を細めるようにして熊谷の指の先を見たが、やはり夜の闇の中では判別がつかなかった。辺りに人気がないのを確認して、熊谷はペンライトを点灯する。小さな光の中に浮かび上がったものを見て、二人は息を呑んだ。
 そこには、何者かの死体が倒れていた。
 思わず後退りかけた熊谷だが、ある事に気付いて踏み止まった。銃器か何かで急襲されたのか、死体はナップザックを背負ったまま倒れている。
 あの中には、まだ何か武器が残っているのではないか?
「俺、あのナップザック取って来る」
 熊谷は静かな口調で、決意するように言った。
「あ、おい……」
 福島が止める間もなく、熊谷は歩き出す。
 もしもこの時、ライトの照らす位置がもう少しだけずれていたら――事態は全く別の方向へと進んでいただろうか。
 熊谷の足首に激痛が走るのは、その一瞬後の事だった。

150 :名無しさん:2005/12/11(日) 12:29:42
〉音さん乙!
メモ用紙の数字の正体が楽しみです。

151 :◆GdURz0pujY :2005/12/11(日) 23:23:50
男は、このタバコとライターには何の細工もしてませんと言わんばかりに、タバコに火を点けて煙を吐くと、
「メンソールで良かったら、タキさんも吸う?」
「...ああ。」
普段吸っているタバコではないが、それでもタバコはタバコ。大滝にとってはありがたかった。胸いっぱいに煙を吸って吐き出した後、何かを言おうとした時、
「ところでタキさん何でこんなとこにいるの?ズミさんは?」
大滝に、ここに到る迄に何があったのか尋ねる隙も与えないかの様に、目の前の男...ライブ等で何度も会った事がある、インスタント・ジョンソンのジャイはそう言った。
「いや、それが...」
大滝はこの島に連れて来られる迄の経緯を話した。
「ヒュー、やるぅ。タキさんもズミさんも男気あるねっ。流石幼馴染み。俺ならそんな事しないし、スギやゆうぞうがそんな事しても見捨てるけどね。」
ジャイは無邪気とも馬鹿とも取れる様な、いつもの笑顔で茶化す様に言った。
「...そう言うジャイさんも、俺を助けてくれたじゃないか。」
「んー、何か、でかいフランケンシュタインの死骸が転がってるなーと思ったらタキさんで、何かまだ生きてるっぽかったらから、ここで一つ恩でも売っておこうかと思って。」
「でも、キャン×キャンが...」
「キャン×キャン?何かあったんだ。」
「俺、キャン×キャンに襲撃されて」
「ふうん、それは知らないけど。」
「そんな筈は」
「それよかさー、タキさんが手に持ってるの、磁気ネックレス?」
「あ、これ...多分。パチモンかもしれないけど。」
「じゃあさ、それ頂戴。」

152 :◆GdURz0pujY :2005/12/11(日) 23:25:06
「え?」
「俺でかくてかさばる物ここ迄担いで来たから、肩こっちゃってさ。タキさんあれがあるから、それいらないよね。だから頂戴。」
ジャイが指差した先には、大滝が最初に持たされたナップザックと、それからボウガンとスタンガンが、洞窟の壁にもたれかける様に、置いてあった。
「...あ、ああ。」
どう考えてもキャン×キャンが持っていた武器だ。
「やっぱり」
「タキさんの傍に転がっていたんだよ。だからその磁気ネックレス頂戴。」
ジャイはまるで、マルチ商法か何かの勧誘の様に、大滝が疑問を口にする隙を与えなかった。
「そんなに頂戴頂戴言うんなら、やるよ。」
ジャイは大滝から貰った磁気ネックレスを自分の目の前にかざした。
「うーん、シルバーだったらもっと良かったんだけど、どう見ても金メッキだね。18KINなんだから純金と迄はいかなくてもさあ。マイナスイオンも出そうにないし。」
「じゃあ頂戴ってしつこく言うなよ。」
「ま、いっか、これで貸し借り無しだね。」
ジャイはネックレスを首にかけた。
「こんなんで。そう言えばジャイさんも他の二人は?」
「ほら、コンビと違ってトリオってリーダーがいるじゃない?うちはさしずめスギが総長で、ゆうぞうが旗持ちで、俺がパシリだからさ、一人で周辺を偵察してたの。タキさん、その気無さそうだし、もう少し歩いた所に俺達がアジト代わりにしている家があるんだけど、来る?」
大滝は少し考えたが、
「否、やっぱり、俺稔を探すよ。俺でないと見付けられない気がして。」
「そっか。見つかるといいね。じゃ餞別にタバコと酒、やるよ。ライターは俺達もこれしかもってないからあげられないけど、自力でライターかマッチ、調達してくれ。」
「ああ。」

153 :◆GdURz0pujY :2005/12/11(日) 23:27:00
「じゃ、俺帰る。時間食ったから、あいつらも心配しているかもしれないし。」
ジャイを見送る為に、大滝も一旦洞窟から出た。
「稔見付けたら、お互い、生きて再会出来るといいな。」
と、大滝は言った。
「出来るよ、絶対。」
洞窟の中と違い明るい日差しの下、ジャイの、いつもの笑顔を見て、大滝はぞっとした。
裂けて血がこびり付いているジーンズ、左手に巻いているタオルからは血が滲んでいる。修羅場を潜って来たんだろうなという事はさっきから気が付いていたが...顔は笑顔だけど、眼は笑っていない。
ここも地獄だけど、もっと酷い地獄を抱え持ったような眼。薄暗い洞窟の中では気が付かなったが。
大滝は今泉の言葉を思い出した。
「皆、俺の知らない人になっていったよ。インジョンのジャイさんも。」
確かにあの時稔は、ジャイの名も言っていた。あれは、そう言う意味だったのか?
「どうしたの?化け物でも見る様な顔して。」
「...俺の事、フランケン呼ばわりするからだよ。」
大滝は、誤魔化しにもならないような言葉を言うのが精一杯だった。
「そうそうタキさん、狂気に飲み込まれたら駄目だよ。じゃ、また。」
「その言葉、稔に聞かせてやりたいよ。またな。」
小走りで帰るジャイが見えなくなると、大滝は又洞窟に戻った。


154 :◆GdURz0pujY :2005/12/11(日) 23:27:46
もう少ししたら放送で、詳細迄はわからなくても、大雑把な真相は何となくわかるのにな。
ジャイはそう思いながら、疲れない程度に小走りで緑の家に向かった。
言わなかったのはタキさんの為じゃない、俺が言いたくなかったんだ。
この偽善者め!
ジャイは帰る途中、なるべくそれを見ない様にして走った。
狂気に飲み込まれたら駄目、か。そういう俺自身が正気かどうか、わかったもんじゃないけど。
正気と狂気のボーダーラインって、どこにあるんだろ。
もう長い事、自分の顔を見ていないな。あの家にかつて住んでいたのは、やっぱり男だったんだ。だって、鏡が無いもの。今俺は、どんな顔してる?
そう思いながら。


155 :名無しさん:2005/12/11(日) 23:56:56
乙。今夜は長いからね。ゆっくり読ませてもらうよ

156 :名無しさん:2005/12/12(月) 00:09:55
>蛙さん
乙です。殺人鬼になりきれないジャイがいいと思った。

157 :◆GdURz0pujY :2005/12/12(月) 01:04:12
アンカー付け忘れに今気が付きました。スマソ。
>151-154は>87の続きです。

158 :名無しさん:2005/12/13(火) 10:26:53
蛙さん乙です。ジャイ良すぎ…w続きも楽しみにしとりまつ

159 :名無しさん:2005/12/13(火) 17:45:54
>>33->>34の続き

パン、と一つ銃声が響き赤いプルトニウムが持つ拳銃から吐き出された弾は
逃げ遅れた渡辺剛太(レム色)の腹を捉えた。鮮血が飛び散るのが、
相方――唐沢拓磨の目にはまるでスローモーションのように映った。
 「…こいつが、犯人」
満足そうな笑みを浮かべ、銃を構える赤いプルトニウム。彼女の目は狂気に満ちていた。
 「大丈夫…もう殺されることはない。犯人を殺したから…」
そんな言葉、唐沢の耳には全く入っていなかった。
え――?何が起こったんだ?この血に塗れてる相方は一体何なんだ…?
 「なぁ…おい、生きてるだろ?!起きろよ!!なぁ!!」
必死に渡辺を揺する唐沢。しかし渡辺の胸は微かに動いているものの、その目が開くことはない。
もう死ぬのも時間の問題のように思えた。
 「おい!!何でだよ!!コイツが犯人だって証拠でもあんのかよ?!
何デタラメなこと言って撃ってんだよ!!本当は、おまえが犯人なんじゃねぇのか!!??」
気がついたら叫んでいた。腹の底から。
唐沢はもう冷静さを失っていた。ただ目の前の銃を持つ殺人鬼だけを見据え、叫ぶことしか出来なかった。
 「ちょ、唐沢君!!落ち着けや!!」
 「落ち着いてなんか…!!」
制する河本の声も耳に入らない。
死――血――死――殺す――!!頭の中を、そんな言葉ばかりが駆け巡る。

 「…証拠?そうだ…証拠なんて何もない…そうだよね…。
誰が犯人だかわからない…なら全員殺さなきゃ…!!」

赤いプルトニウムの手に持つ銃がゆっくり上がるのと同時に、
自分の首輪から発せられた光が、唐沢の視界に移る。
それが彼の最後の知覚となった。

――レム色死亡

【残り35組】

160 :名無しさん:2005/12/13(火) 18:08:28
血の臭いが濃くなる。この場を包み込むくらい。
この場に立つ者は残り4人。
赤いプルトニウムは銃を構え、いつでも撃てる状態だ。
壁際で青ざめた顔をしてるのがアップダウン竹森。
二階で見張りをしている阿部は、このような事態に巻き込まれず幸運としかいいようがない。
ただこの場で竹森が死ねば、何も知らないまま首輪の連動により死ぬことになる。
今、足元に転がっている唐沢のように――。
井上(次長課長)は、視線を河本の方へ向けた。視線を合わせ、
口だけを動かし『どうする?』と聞いた。ゆっくりと首を横に振る河本。
そうだな、今は下手に動くのはまずい。了解、と頷こうとしたその時――
 「逃げろ!!」
そう叫ぶと同時に、河本は頭を抱えヘッドスライディングのように部屋を飛び出した。
反射的に井上も河本に続く。築地のマグロの要領で素早く地面に伏せ、廊下に転がり出た。
一瞬何が起きたのかわからなかったが、顔を上げわかったのは、今自分のいたところを
銃弾が通過したこと。さっきまで自分の頭のあった壁に、穴があいている。
 「こっちや!!」
廊下を駆け出した河本は玄関へ向かう。井上も続いた。バン、と響く銃声。
 「この家から出ないと!」
 「ちょっと待て。竹森ってまだあの部屋にいるんちゃう?」
咄嗟に逃げ出してしまったが、あの部屋に竹森を残して来てしまった。
 「けど戻ったら俺らが殺されるやん!!」
 「あぁ…それもそうやなぁ…」
その時、再び銃声が鳴り響いた。そして男の叫び声。間違いない――赤いプルトニウムが、竹森を撃ったのだ。
 「ほら!!何ぼけっとしとんねん!!殺されるで!!」
河本に腕を引っ張られ、なすがままに井上は外へ出た。
いやーまさかこんなことになるなんてなぁ…。恐怖よりも悲しみよりも、こんな非日常的なことに驚きを隠せない井上だった。

――アップダウン死亡

【残り34組】

161 :◆OKLiKVVcAM :2005/12/13(火) 18:12:43
>>159 >>160 の書き込みは自分です。スマソ。
ていうかハンドルの保存が何故か消えてトリップがわからなくなってしまいました。
なので新しいトリップにします。あとこないだ受験なので、と書き込みましたが
時間が出来たので書きました。まとめサイトの更新もいずれします

162 :名無しさん:2005/12/13(火) 20:25:23
>乃さん
乙。話が大きく動いていますね。続きが楽しみです。
受験頑張ってください。

163 :名無しさん:2005/12/15(木) 18:00:15
age

164 :名無しさん:2005/12/15(木) 18:13:51
このスレは糞スレです

165 :現在生存者:2005/12/16(金) 16:51:52
29スピードワゴン       眠   
9アンタッチャブル       音
14インパルス         乃
26次長課長          乃
42ドランクドラゴン      音   
アメリカザリガニ       霞
7アンガールズ         回
21キングオブコメディ     蛙
67ライセンス          黒
4あべこうじ           未定
8アンジャッシュ       霞
47波田陽区         霞
13インスタントジョンソン  蛙
63南野やじ         音
51ハローケイスケ     未定
62魔邪           車
11いとうあさこ       未定?
5アホマイルド        乃
15エレキコミック      眠
17ガリットチュウ      音
20キャン×キャン     未定?

166 :現在生存者2:2005/12/16(金) 17:01:34
31Dice (乃)
39テツandトモ(車)        
40東京ダイナマイト(車)
41どーよ(未定?)
43友近(回)  
45ななめ45゚ (未定?)
52ハローバイバイ (未定?)
陣内智則(回)
58POISON GIRL BAND (回)
*南海キャンディーズ (車)
*オリエンタルラジオ (車)
*18KIN(蛙)

こんな感じ?
霞氏が逃亡したように思えるんだが…。
あと数えてみたら33組だけど、今34組ってことになってるよな

167 :名無しさん:2005/12/17(土) 00:37:10
>>165-166
乙。
キャン×キャンは>>85-87で蛙さんの話に出てる。
あと、ハローケイスケ、どーよ、ななめ45°、ハローバイバイは一応予約が入ってる。

168 :名無しさん:2005/12/17(土) 00:46:24
2赤いプルトニウム(乃)が抜けてるから、それも入れれば34組じゃない?

169 :名無しさん:2005/12/17(土) 17:42:08
600台まで落ちてるのでいったんageます

170 :名無しさん:2005/12/17(土) 22:14:09
作者さんガンガレage

171 :名無しさん:2005/12/18(日) 03:19:20
舞妓さんの格好してチクショーッてゆう人なんてゆう人ですか?忘れられないんです!

172 :名無しさん:2005/12/18(日) 03:24:48
>171
エモ奴姐さん

173 :名無しさん:2005/12/18(日) 03:46:42
小梅太夫だろ あとageてくれたんだからもうsage進行で池

174 :◆OKLiKVVcAM :2005/12/19(月) 16:06:59
http://obr2ine.fc2web.com/index.html
まとめサイト更新しました。よろしければどうぞ

175 :名無しさん:2005/12/20(火) 03:03:05
コモさん乙!

176 :名無しさん:2005/12/20(火) 03:04:18
間違えたorz
乃さん馬路スマソ。そして乙。

177 :名無しさん:2005/12/21(水) 01:07:56
乙です(・∀・)

178 :名無しさん:2005/12/22(木) 21:46:19
乃さん、受験生なのに、乙です。
一旦ageます。

179 :名無しさん:2005/12/22(木) 21:56:43
ageてなかった。無駄にレス消化してスマソ

180 :◆.daECyU2ao :2005/12/23(金) 20:51:16
>>23から

「…あの、肩…」

吉田がボソッ、と呟くと、陣内は丁度良く置いてあった木箱に腰掛けた。
「これ、ムッチャ痛いねんで。分かる?阿部に撃たれてん」
心臓が跳ね上がった。
相方のことをすっかり忘れていた。俺のことを探しているだろうか。
それとも奴も俺のことを忘れてこのゲームを楽しんでいるのだろうか。どっちにしろ嫌だ。
「よーもやってくれたなぁ」
「え。ち、違います、俺はもう…」
「何がちゃうねん。「関係ない」とか言い出すんか?阿部の罪はお前の罪や。相方止めんで何してんねんこんな所で」
うわー、怒られた。吉田は黙り込んで目を伏せた。
すぐそっぽを向くのは悪い癖だった。

「痛いー、吉田の相方にやられた傷が痛いー」
そんな吉田に陣内はねちっこく、聞こえよがしに「痛い」を連呼した。
顔は楽しそうにニヤニヤと笑っている。


181 :◆.daECyU2ao :2005/12/23(金) 20:53:19
「性格悪すぎ」
吉田はその嫌がらせから逃げるように耳を塞いで、すっかり暗くなった空を見上げたのだった。

――――今度会ったら。
不意にそんなことを考えた。もし、生きている内にお互い再会したら。
罪を重ねさせないためにも相方を撃つ。
撃つのか。撃てるのだろうか?阿部を。
吉田がふう、と白い息を吐いた。その時だった。


「………友近?」
「え?」
急に立ち上がった陣内に、思わず声を上げる。
耳を塞いでいた所為で何も聞こえなかったが、恐らく友近の声でも聴いたのだろうか。
微動だにせずじっと耳を澄ませている。
「友近が、おる」
「………聞こえません。何も」
吉田も同じように神経を澄ますが、虫の鳴く声も、木の葉の揺れる音も、全く聞こえない。
首を振って陣内に問いかけようとすると、手で口を塞がれ制止された。



182 :◆.daECyU2ao :2005/12/23(金) 20:54:20

「助けに行かな」
「無理ですよ。その傷じゃ」
駆け出そうとする陣内の腕を引っ張った。彼は友近がいると何度も言い張ったが、吉田には何も聞こえなかった。
もしかしたら友近を心配するあまりに陣内が幻聴を聴いてしまったのかもしれない。
「陣内さん」
「離せ。お前の相方に撃たれた肩が痛い」
「また…」
吉田はゆっくり掴んでいた手を離した。
解放された陣内は肩に怪我をしているとは思えないほどの早さで走っていった。
鈍くさい、と言われている割には、彼の運動神経はなかなかのもので。
その後ろ姿はあっという間に森の中に消えていった。

「はあ…武器も持たずに…馬鹿じゃないの?」
やっぱあの人、抜けてるな。
吉田は暫く突っ立っていたが、木箱の中から拳銃一丁、ノミを三本取り出し、陣内の後を追いかけていった。



183 :◆.daECyU2ao :2005/12/23(金) 20:55:16
「友近―!!」
陣内は叫びながら森の中を進んでいった。
「返事せえ友近―!!」
絶対居るはずだ。聞こえたのだから。助けを呼ぶような悲鳴が。
聞き間違いでも、幻聴でもない。確かに聴いたんだ。
「友近―っ」

「友近―!」

「陣内さーんっ」

「とも……、あれ?友近―!?」

立ち止まって、肩で息をしながら辺りを見渡した。もう一度名前を呼んだ。
背後を誰かが通り過ぎた気配がした。振り向き、急いで追いかける。
「友近っ!俺や、俺!」
腕を掴んだ。振り向いたその顔は、友近だった。
「陣内さん、」
陣内の顔を見るや否や、余程安心したのか、友近はへなへなと座り込んでしまった。
そして両手で顔を覆い、声もなく泣き出した。

「あーあー、もう泣かんでええって!な?ほら、泣かんといてや」
陣内が友近の手を引いた瞬間。
ドン。

重い発砲音が響き、髪の毛を掠め木の幹に命中した。
陣内は弾が飛んできた方向を睨んだ。
「まだ、追いかけてきてる…」
友近が小さく言った。



184 :名無しさん:2005/12/23(金) 21:54:43
回さん乙です

185 :名無しさん:2005/12/24(土) 21:38:49
>回さん
乙です。話がつながりそうですね。期待してます。

186 :名無しさん:2005/12/27(火) 04:02:58
遅ればせながら回さん乙です。てことで保守アゲ

187 :名無しさん:2005/12/29(木) 04:21:38
保守

188 :名無しさん:2005/12/31(土) 10:33:44
保守

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