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もし芸人に不思議な力があったら2

1 :名無しさん:05/02/10 19:26:11
現まとめサイト
http://geininstone.nobody.jp/


・芸人にもしもこんな力があったら、というのを軸にした小説投稿スレです
・設定だけを書きたい人も、文章だけ書きたい人もщ(゚Д゚щ)カモォン!!
・一応本編は「芸人たちの間にばら撒かれている石を中心にした話(@日常)」ということになってます
・力を使うには石が必要となります(石の種類は何でもOK)
・死ネタは禁止
・やおい禁止、しかるべき板でどうぞ
・sage必須でお願いします
・職人さんはコテハン(トリップ推奨)
・長編になる場合は、このスレのみの固定ハンドル・トリップを使用する事を推奨
 <トリップの付け方→名前欄に#(半角)好きな文字(全角でも半角でもOK)>
・既に使用されている石、登場芸人やその他の設定今までの作品などは全てまとめサイトにあります。
書く前に一度目を通しておいてください。

587 :あぼーん:あぼーん
あぼーん

588 :あぼーん:あぼーん
あぼーん

589 :名無しさん:2005/06/24(金) 23:57:02
せめて一日ひとつに抑えて・・・

590 :あぼーん:あぼーん
あぼーん

591 :佐川優希 ◆bGB0A2qlVI :2005/06/25(土) 12:04:11
こちらではお初にお目にかかります。まとめサイトの掲示板にてお世話になった者です。
投下OKの見解を取り、やる気が失せないうちにこちらの本スレに落とす次第です。
誤字脱字は訂正できたと思います。
楽しんでいただければ、この上ない幸せです。いけるところまで、落とします。

592 :佐川優希 ◆bGB0A2qlVI :2005/06/25(土) 12:06:16


 「さあ、地獄を見せてあげよう」


 『アウトレットシアター』【Could you tell me about the theater of the absurd?】


 「どーもぉぉぉぉぉ!!」
 下手から勢いよく飛び出した俺ら、爆笑問題は、そのままセンターマイクの元へと駆け寄る。
 「ねぇ〜漫才しますけどねぇ〜」
と、太田さんはヘラヘラと笑いを浮かべながらそう言った。やる気があるようには見えない。ってい
うか無いのだろう。
 実際俺も無い。だって、この300人収容の劇場に客二人しか居ないのだから。
 その客二人は、両方男。俺らよりもだいぶ年が若い。片方は俺らのほうを見て薄気味悪い笑みを浮
かべている。ウケているのだろうか? よく判らない。
 もう片方はさっきからずーっとしたを向いたままただ。何か書いているようだ。レポートか? ま
さかな……。
 「唐突ですが、俺の話を聞いてくれますか」
 俺はそのように話を切り出す。太田さんはヘラヘラ笑ったまま、
 「ん? 客が二人しか居ないからヤル気なくしちゃった?」
 「違う。あのさ、尋ねたいことがあるんだけど」
 「ナニナニ」
 俺はまじめにこう尋ねた。
 「クソまみれの宝石ってどう思う」
 客席から噴出す声が聞こえた。太田さんはそれを無視してこう答える。
 「あんまり、よくないね」
 「あんまりで済むのか」
 「うん。っていうか何、お前さぁ、宝石食べちゃった?」


593 :佐川優希 ◆bGB0A2qlVI :2005/06/25(土) 12:07:18
 俺は開き直ったように、頷く。
 「そうさぁ」
 「うえぇぇぇ。しんじらんない。ありえない。明らかに食べ物じゃないのに」
 「いやさぁ、キャンディーだと思って食ったの。だけど味しないのね。吐き出そうと思ったらさ、
お前が行き成り声掛けてきたから、驚いて飲んじまったのさ」
 「え? 俺の所為なの?」 
 太田さんは「マジ理不尽」と言う顔をした。
 「まあ、そうとは言えないけど、でもさ、あの宝石くそまみれで出てくるのかと思うとさ、残念
じゃん」
 「誰にもあげられないよね。くさくて」
 「だよ、最悪だよ」
 ここで一呼吸。太田さんは客席をいじり始める。
 「お兄さんたちー、こんなとこくるなんて、よーっぽど暇なんだね」
 未だにヘラヘラと笑みを浮かべる相方。最悪だ。俺は言う。
 「おいおい、こわーいお兄さんたちにダメだしされっぞ。ただでさえ、……演出には厳しいんだ
から」
 ここで俺も客席を見た。やっぱり、知っている顔だった。

 ……設楽統と小林賢太郎。間違いない。薄気味悪い笑みを浮かべているのが設楽、さっきからず
っと下を向いているのが小林。
 はっきり言って、怖い。
 「いやいや、とんでもないですよ」
 そう言ったのは、設楽だった。小林は何も言わない。太田さんは言う。
 「でもさぁ、不自然だよね。っていうか、レア? バナナマンとラーメンズの脚本担当が、俺た
ちの舞台を見に来ているっていうんだからね」
 そして、続けてこういう。
 「絶対、何かたくらんでんだ。うん、だって、「黒い人」らはいっつもそうだ」
 「僕らのことを知っててくれてるんですね。嬉しいですよ。そしてやっぱり『勘が鋭い』ですね」


594 :佐川優希 ◆bGB0A2qlVI :2005/06/25(土) 12:08:16
 設楽は心底感嘆したように、そう言った。
 「だろう?!」
 太田さんはまんざらでもないといわんばかりに頷く。俺はそんな相方を小突いた。
 「お前、そんな余裕ぶっこいてられんのか」
 小声でそう忠告するも、
 「んーん、あんまり」
太田さんは未だにヘラヘラしている。俺は溜息をついた。
 「だって、あの二人、黒いほうの偉いほうだろ?」
 我ながら馬鹿な尋ね方だ。
 「田中さん、やっぱりご存知なんですね」
 設楽はまたもや会話に入ってきた。どうやら、事を早く運びたいようだ。彼は時々隣の小林の様子
を確認する。小林はまだ何かを書き続けているようだった。設楽は軽く舌打ちして、
 「仕方が無いな」
と呟いた。
 すると、だ。
 上手から、下手から生気の失せた男共がゆらゆらと俺らに近づいてくるじゃあないか。
 「こ、怖っ!」
 俺は思わず声を上げた。
 「シュールなコントでおなじみのお二人さん。こんなベタな展開で良いんですかね?」
相方はそれでも笑っている。しかもみょうちきりんな質問をする。コイツ、頭大丈夫なのか。
 「いいんですよ」
 設楽は笑って、そう受け流した。この人も普通じゃない。
 「おいっ、どうするんだ!」
 太田さんは答える。
 「石あげればいいんじゃない?」
 「無理だ、多分」
 「じゃあ、舞台から降りて逃げる」
 「なんか、嫌だ」
 「じゃあ」
 「ケンカ」
 「だな。言っとくけど田中、俺、ぜってぇ舞台降りねえぞ」

595 :佐川優希 ◆bGB0A2qlVI :2005/06/25(土) 12:09:18
 設楽は言った。
 「仕様が無いな。いいよ、万が一、殺しても」
 一瞬だが、青い光が見えた。その刹那、
 「おりゃあああああああああああ!」
 太田さんはむちゃくちゃに暴れまわり始めた。
 「う、あぶね!」
 俺は太田さんのそれをかわしつつ、センターマイクで一斉に飛び掛ってきたゆらゆら人間をなぎ倒
す。妙なことはしてこない。石は、持って居ないのか。相方はバカみたいに両腕でゆらゆら人間を容
赦なく叩きまくる。
 っていうか、人数が多すぎる。俺は叫んだ。
 「なんだぁ! こいつらぁ!」
 疲れてきて、いい加減嫌になってくる。相方は未だに楽しそうに相手を殴りまくってるが……。
 年の所為にしたいが、それも悔しい。そして俺らは、体力の限界に近づく。
 設楽は叫んだ。
 「大人しく石を出せばいいのに!」
 俺と太田さんは叫ぶ。
 「嫌だ!」
 「持っているのは分かってるんですよ!」
 設楽のその言葉は事実だ。石を持つものは、他の石の力を知覚できる。実際俺たちもそうだった。
 「だってーねぇ? お前食べちゃったんだもんねー」
 太田さんはヘラヘラとそう言う。
 「そうだよ」
 俺は平然とそう答えた。
 「……ふざけるのも大概にしてくださいよぉ」
 そんな設楽は、怒っているというより、うんざりしているように見える。この手の人間をキレさせ
るのは、結構難しい物だ。
 俺なら意図も簡単にキレちまうのだろうけど。
 「忙しいんだからさぁ……」
 そしてそのままその視線を小林に移動させる。まだのようだ。
 「……ほんと仕方が無いな」


596 :佐川優希 ◆bGB0A2qlVI :2005/06/25(土) 12:10:31
 その刹那、俺と設楽の視線が「遭う」。あ、ヤバいかも。
 そう思うも、目が、逸らせない。
 さっきの青い光が、再び見える。
 「しまった!」
 ヘラヘラしてた相方が、一気に無表情になった瞬間。俺はその瞬間がたまらなく好き。だって優越
感に浸れるから。
 ……大丈夫、こんなアホなこと考えられるうちは、まだ、平気だ。
 「チッ」
 設楽の表情も変わる。イライラが積もりに積もった表情。なるほど、これか。

 ……オトナシク、言ウコト聞ケバ善イノニ。

 脳内に直接、設楽の声が響く。これは厄介だ。気を抜くとあっという間に入って来られてしまう。
 そんな俺を察したのか、太田さんのヘラヘラした表情はもう既に失せていた。
 「もう、いいかな……。悪い。もうちょっとだから」
 いつに無く真剣に、太田さんは俺にそう呟いた。
 「小林ぃ?! まだかぁっ?!」
 力を使う設楽も平静ではないのだ。だんだん、少しずつ、ほころび始めている。
 そしてとうとう、小林は顔を上げた。しかしその表情は、驚愕だった。
 その表情を見た太田さんが、にやりと、いやらしい笑みを浮かべたのを俺は感じた。
 小林が放った、第一声。
 「……なんなんだ、これは」
 「ん?」
 設楽が尋ね返す。小林はもういちど、
 「なんなんだ、これは」
とだけ言った。
 「おい、それじゃわからねぇよ。何が書いてあるんだ」
 設楽の集中力が途切れ、俺は呪縛から解放される。俺は太田さんを見た。案の定、設楽よりもいや
らしい、策士ともいいがたい、狂気の笑みを浮かべていた。


597 :佐川優希 ◆bGB0A2qlVI :2005/06/25(土) 12:12:09
 ……俺は設楽と小林に、こう言った。
 「今に、分かるよ」
 冗談抜きでしんどい。でも、今は子どもみたいにごねていられないのだ。
 設楽がこちらの様子を伺いながら、「何を……」と言いかけた瞬間、
 俺はセンターマイクを掲げ高らかにこう叫ぶ。
 「さぁ! 地獄だ! 地獄の時間だ!」
 設楽と小林は突然の俺の奇行に目を丸くするばかり。そんな彼らに太田さんは説明をする。
 「君ら、まさかぁ、こんな雑魚共を出して、本気で不意をついたつもりじゃないだろうね?」
 確かにザコなのだろうが、何せ人数が多すぎた。しかし、太田さんはそれを表に出さず、しかも、
相手がリアクションをする隙も与えず、憎憎しく説明をする。
 「君らさぁ、おかしいと思わなかったの。この劇場の客席に、たった二人でいることがさあ? こ
こはよ、田中が作り出した異次元空間なんだ。つまりだ、お前らはぬけぬけと俺らのテリトリーの中
に入って来たぁってことあだ。わかるか? わかんだろ? インテリぶってるお二人さんはさぁ」
 暴言を用いて、説明をする。
 「でもやっぱり、バカだね。バカだよ。バーカ、ぶっぁぁぁぁっかっ! 所詮は芸人だよ! 驕り
高ぶるのも甚だしいったらありゃしねぇよ! いいか、お前らは既に俺らの術中にはまってんだよ」
 と、ここで太田さんはポケットから緑色の石を取り出す。
 「てめぇらが狙ってんのはこれだろ? エメラルド! でもやんねーよ。俺のだかんな! バーカ!」
 バーカバーカと負け犬のように続ける太田さん。悪乗りしすぎている。しかし、ここでは俺も、
 「バーカバーカ!! 俺の作った空間は最強だからな! てめぇらみたいな若造のモヤシっこが打
ち破れるわけねえんだ!」
と、見た目よろしく叫んでおく。仕舞には二人で、
 「バーカバーカ!」
といい年こいたおっさん二人が、いい年をした若者二人に向って、叫び続けていた。
 「ぶ、ば、バカって言ったら自分もバカなんだぞ!? バーカ!」
 席から立ち上がった設楽、俺たちと同じようなテンションでバカバカといい続ける。それを見かね
た小林、


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