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もし芸人に不思議な力があったら2

1 :名無しさん:05/02/10 19:26:11
現まとめサイト
http://geininstone.nobody.jp/


・芸人にもしもこんな力があったら、というのを軸にした小説投稿スレです
・設定だけを書きたい人も、文章だけ書きたい人もщ(゚Д゚щ)カモォン!!
・一応本編は「芸人たちの間にばら撒かれている石を中心にした話(@日常)」ということになってます
・力を使うには石が必要となります(石の種類は何でもOK)
・死ネタは禁止
・やおい禁止、しかるべき板でどうぞ
・sage必須でお願いします
・職人さんはコテハン(トリップ推奨)
・長編になる場合は、このスレのみの固定ハンドル・トリップを使用する事を推奨
 <トリップの付け方→名前欄に#(半角)好きな文字(全角でも半角でもOK)>
・既に使用されている石、登場芸人やその他の設定今までの作品などは全てまとめサイトにあります。
書く前に一度目を通しておいてください。

237 :ブレス@はねる編 ◆bZF5eVqJ9w :2005/03/25(金) 21:54:22
先日はなんかめっちゃ偉そうですいませんでした。
>>140-144の続き、はねる編3話


<<Jamping?>>--03/a hard steel


西野は、その日も「はねトび」の収録に急いでいた。
細身の身体に肩からかけた鞄が小刻みに揺れた。
局の中に入り、楽屋に向かうその過程で、堤下に出会った。
「あっつっつん、おはようござ・・・」
彼は脇を通りすぎた。
「なんやねーん、あの人ぉ」
西野がぼそぼそと大きめの背中に突っ込んだ。
見た限りでは、堤下は機嫌悪そうな顔はしていた。
だが、シカトとは一体どう言うことなんだ。
彼がそう悩んでいると不意に
「西野ー。」
「あーん?」
後ろから、彼の相棒・梶原が現れる。

238 :ブレス@はねる編 ◆bZF5eVqJ9w :2005/03/25(金) 21:54:59
「なんしたーん?」
「・・・いやな、こんな物を頂きまして。」
「なんやねんそれ」
梶原がふと、お前宛てやと西野に小さな箱を渡した。
「中は見てへんから、なにはいっとるかは俺も知らん」
「・・・あっそ」
西野はその場で箱を開く。目を見張った。
――――やや濁った光をを放つ黒い石がそこにいた。
「これは・・・誰から・・・?」
「・・・あぁさっき博が渡してくれてん」
「そうなん?」
あとで詳しく、そう言って西野は箱を閉めて鞄へ放り込んだ。
立ち話もなんだし、と2人は楽屋へ向かう。
その刹那である。
「――――博!」
曲がり角の方から怒号が聞こえた。
直後の衝撃音。ぼぐっと重いボストンバックが殴られたような音だった。
2人は、その場でのやりとりもそこそこに、音のほうを向いた。
「どないすんねん?」
その一言に、西野は何ら考えることはなく一言
「止めに行く。」
それだけ言った。
「いこか?」
梶原が言って、足元から蒼の光を見せる。
西野は不意にチョーカーの石を触り、そしてゆっくりと力を解放した。
光に包まれた皮膚の表面が少しずつ色を変えていく。
「つっつん・・・何するつもりやねん・・・!」
抗う事が出来ない闘いの中で、彼は仲間が傷付け合う事に悲しんでいた。

239 :ブレス@はねる編 ◆bZF5eVqJ9w :2005/03/25(金) 21:55:34
2人が駆けつけたときには、既に遅かった。
山本を相手に堤下が石を使っていた。
革の腕輪に収まる石はワーベライト。本来素質を生かす石である。
そしてそれが放つ翠の閃光で、物質同士がぶつかる衝撃が増幅されていた。
能力の代償からか、既に堤下の額にはうっすらと汗が滲んでいる。
山本の背後の壁にはいくつか大きめの穴が開いており、堤下がそれを開けたようだ。
「つっつん」
西野がやさしめに堤下を呼ぶ。
「西野か・・・。何しに来た?」
「きまっとるでしょ、止めに。」
ふっ、と嘲笑する声。
「無理だな。この喧嘩、先に売ったのは博だ」
喧嘩を先に売ったのが、博?
虫一匹殺せなさそうなあの山本が、まさか先に、それも仲間であるはずの堤下に手を出すわけがない。
「ところで、お前どうした?その身体。」
「俺の石ですよ」
西野は言いつつ山本を見据える。
「・・・博が先に手ぇ出すなんて考えられへん」
山本はまず堤下を見、次に梶原を見て、最後に西野を睨んだ。
「哀れだね、西野」
「・・・何がやねん?」
西野の声には明らかな不快感が滲んでいる。
同じようにそれは表情にも出て、眉を潜めていた。
「元々、石を持ったときから俺達の衝突は避けられなかったんだよ。
何時ぶつかるかわからない。それが、今だっただけの話だ。」
山本の言葉を西野は聞きたくない、と一蹴した。
彼が敵だなんて考えたくもないから。

240 :ブレス@はねる編 ◆bZF5eVqJ9w :2005/03/25(金) 21:56:06
「・・・西野、梶原・・・。お前らはどっちだっけ?白とか黒とかで分けると」
ドキッとする。そういえば『黒』の連中から石を取り上げたりはしているが・・・。
梶原は一瞬迷って
「多分博とは逆ちゃう?」
「そう、じゃー『白』だ?」
「・・・・・・そういうことに」「なりますかねぇ・・・・・・」
キングコングが顔を見合わせる。
黒とか白とかの分け方は彼等にも不透明だが、きっとそうなんだろう。
「じゃあ、敵だから石賭けて戦う理由はあるよね」
そう呟く山本は、何時もの山本博であって、そうではない。
何時もの操られている『黒』の連中とは明らかに違う。
「梶」「わかっとる」
山本は自らの石の能力を現し、その右腕に力をこめた。
ざっ、と走りこみそう離れていなかった間合いを詰める。
狙いはどうやら西野だ。
「西野っ!」
「大丈夫や!せやから梶、お前は準備しとけ!」
梶原に指示を出しつつも、西野は山本の攻撃に備えた。
両腕を頭の前でクロスさせて、ぐっと拳に力を入れる。
それを見た堤下もその場から1歩後ろに引く。
がきぃぃいんっ。
やたら音の低い金属音があたりに響いた。
「――――身体を金属にしてるのか?」
「みたいやね?」
両者共にその場で動かない。
山本の右の拳は、西野のクロスさせた両腕に防がれていた。
西野が叫ぶ。

241 :ブレス@はねる編 ◆bZF5eVqJ9w :2005/03/25(金) 21:56:43
「梶!猿の真似やれ!」
「・・・ウキ!」
短い叫びと共に、蒼い光が辺りを包む。
その直後に、今度は梶原が相方をブラインドに後ろから飛び出す。
「!?」
山本が1歩引いた。
そこにいた梶原は、異様な様だった。
獣のような唸り声を上げているものの、眼は冷静で、何故か尻尾が生えている。
その彼は、西野の右脇から飛び出して山本を捕まえた。
「や・・・止めろ!梶原っ、お前は関係な・・・」
「――――っきぃっ!」
それほど力の強いはずのない梶原が、山本を後方へ吹き飛ばした。
また数メートルの間合いが出来る。
「博、お前なんでだよ?なんで俺達を襲うんだよ?」
堤下が、最後の望みをかけたような声で山本に聞いた。
その言葉に山本はにやりとした。
「簡単だよ」
彼の右足首から、レモンクォーツの黄色い光が漏れ出した。
同時に、その右の拳も黄色い光で包まれる。
「こんな便利なもんを封印しようなんておかしいって思ったからさ!」
次なる攻撃を仕掛けに、山本は再び西野めがけて走り出した。
西野も体制を整えて攻撃に備える。
「どけ西野。俺がやる!」
そう言って突然堤下が西野を横にどかせた。
距離はそう遠くない。山本の一撃を、堤下が避ける時間は残っていなかった。
ふいに、堤下は手に何かを取った。それは野球で使うのと同じ位の大きさの球である。
「おらぁっ、食らえ!」
山本の拳めがけて、堤下の球は投げられた。

242 :ブレス@はねる編 ◆bZF5eVqJ9w :2005/03/25(金) 21:57:29
すぐさま皮の腕輪が翠の光を帯びて輝く。
「衝撃・5倍っ!」
皮の腕輪の光は更に増して、山本にぶつかる球を包む。
ぱあぁぁんっ!!
細身の身体と翠色になった球とは、それぞれ元来た方向へ吹き飛んだ。
「ぐうっ・・・・・・!」
代償はどうやら大きく、堤下が一瞬苦しそうに息を吐き出した。
投げた球は、跳ね返り天井へ一度当たって落ちてきた。
そして山本は、その衝撃を殺しきれずにざざっと後ずさりしていた。
右腕が痺れているのか、力を入れずにだらんと下げている。
「・・・つっつん凄いよね・・・、もったいないなー・・・」
「・・・まだそんな事言う余裕があんのか?お前右腕つかえねぇのによ」
息絶え絶えの堤下のその言葉に、山本は無言で返す。
「博、もうやめようや。俺、博と戦ったりしたくない」
西野と梶原は、何時の間にか石の力を解いていた。
「・・・甘いよ、お前ら」
「なにがやねん」
「俺敵だよ?」
「・・・せやけどっ・・・」
「敵に手ぇ抜いちゃ駄目だよ」
「・・・・・・」
ぐっと力を入れて、痺れが取れ始めた右腕を持ち上げる。
堤下がそれを制止した。
「やめとけ。もうお前と俺等が戦っても勝てねーだろ」
それを聞いて山本は笑い出した。
「・・・んだよ!なにが可笑しいんだよ?!」
「くくっ・・・、そうだね。これ以上やっても勝てないよ、お前等。」
「何?!」
この状況で、1人で勝とうとでも言うのか?!

243 :ブレス@はねる編 ◆bZF5eVqJ9w :2005/03/25(金) 21:59:05
無理だろう、山本の分は悪すぎる。
堤下が時計を確認する。もう本番直前で、きっと皆怒っているだろうな。
「あーあ、スタッフさんになんて言い訳すりゃいいんだよ・・・」
これ見られたら完璧まずいぜ、俺等。と堤下。
「それより博をどうにかせんと!」
「・・・・・・どうにもならねーだろ、この場は」
「どうにでもするよ、そっちが降参して石くれれば」
「それはでけへんな・・・、俺等は石を封印せなあかんから」
4人はしばし睨み合う。
すると山本は、しばしニヤリとしてから石の力を解いた。
同じように時計を見て、それからポツリと。
「・・・今は仕事、か。」
「「「・・・?」」」
「この戦いは持ち越しだ。また次にしよう」
その言葉に3人は一瞬きょとんとした。
『黒』の奴がそんな事を考えることがあるのか、と驚いたからである。
「それより仕事だ。仕事。」
「・・・って博?!」
「ん?」
「・・・どういう事やねん」
「どうもこうも・・・こう言うことさ」
「だって博は・・・」
「この収録の間だけは・・・、普通の、何時もの山本博。
でもこれが終わったら・・・、『黒』に自ら身を置く、石に魅了された山本博。
・・・・・・それで良いだろ?」
「・・・・・・」
――――やっぱりこれは山本博だ。
心の底から憎むことも叶わず、裏切ることも叶わず。今は、その状況に納得するほかなく、4人はスタジオへ向かった。
そしてこれから、また戦わなければならない事実に、この間だけ蓋をした。

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